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【トリニティ】ITコンサルティング関連マガジン

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IT応用:アジャイル開発モデルの弱点・アンチパターン②:製造業の大量生産プロセス / 期日まで完了必須プロジェクト / 発注元が未コミット

下記、前回記事の続きです。アジャイル開発モデルの弱点・アンチパターンを挙げていきます。 製造業の大量生産プロセスに関連するプロジェクト自動車・自動車部品・電子製品などの組み立て系、もしくは化学製品・金属・鉄鋼・紙・パルプ・薬品・ガラス等のプロセス系(流体・ガス・粉体など形が一定ではない材料を主に扱い、反応や合成といった工程を使って製品製造)の製造業では、生産工程の微調整を行うだけで、生産ラインにかかわる工作機器の設定変更・テスト、原材料の配合比率の変更・検証、サプライチェー

IT応用:アジャイル開発モデルの弱点・アンチパターン①:コールセンター等のシステム利用者が大規模であり、業務品質の標準化・一貫性が重視される業務

アジャイル開発モデルはメリットしかないのか?以前の記事で、従来型ウォーターフォール開発モデルの課題、アジャイル開発モデルのメリットを記載しました。 万能に見えるアジャイル開発モデルですが、下記の弱点・アンチパターン(問題への対応策・解決策のうち、よく陥りがちな避けるべき悪い典型例)があります。

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IT基礎:変化/変更に強いアジャイル開発モデル

事前に完璧な計画を立案し、計画通りに実行することは不可能システム開発を行う際、顧客・経営層・現場業務メンバー等システムの利用者のニーズ・課題を完璧に理解し、今後5年間に発生するあらゆる外部環境変化も予測しきって予め対応する想定を行い、すべての要求に対応できる機能を漏れなく認識齟齬なく設計でき、設計書通りに寸分違いなくシステム開発できれば、とても効率的でコストも安く短期間で開発プロジェクトは完了できるでしょう。 残念ながら、上記の様にシステム開発プロジェクトを進めることは不可

IT基礎:ウォーターフォール開発モデルの課題

システム開発でよく使われる開発方法論として、ウォーターフォール開発モデルがあります。開発プロセスをいくつかの工程に分割し、工程毎に完了させていく方法であり、大規模開発でよく利用されます。 ウォーターフォール開発モデルの概要各工程の概要は下記です。 要件定義工程:システムに求める要求・機能を、経営上・ビジネス上のゴールから導出したり、現場のオペレーション上の課題から導出します。 基本設計工程:要件定義内容をInputとして、必要な要件を機能単位に分割し、各機能が何を実現す