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世界で最も売れている車テスラモデルY BYD秦Plus16位

2024年1月17日 日経中国語

2023年、EVの全球新車販売の割合は2018年の1.2%から11%に拡大しました。特にテスラのModel YはEV市場で1割以上のシェアを占めています。この新車は比較的安価な価格で販売が拡大しました。アメリカでは、Model Yの価格は4万3990ドルから。価格がより安いセダン「Model 3」は9位にランクインしています。これに対抗するドイツのアウディのEVの最低価格は約5万ドルです。

調査を行ったS&Pグローバル・モビリティのアナリスト、川野義昭氏は、「(テスラは)‘EVと言えばテスラ’という高いブランド影響力を確立し、EVを購入検討する消費者の第一選択肢となっています。」と指摘しています。

中国製のEVも台頭しています。BYDの「Dolphin」と「YuanPlus/ATTO 3」などがトップ50に入っています。これらの車種は中国市場でそれぞれ11万6800ドルと13万9800ドル(233~279万円)から販売されており、テスラよりも価格が安いです。これらの車種は既に日本など海外への輸出が始まっています。

BYDのプラグインハイブリッド車(PHV)も優れた性能を発揮しており、「秦Plus」は16位にランクインしています。中国では、価格は9万9800ドル(199万円)からで、ガソリン車と同等の価格設定です。EVとPHVのバッテリーおよびモーターなどのコストは非常に高いですが、比亜迪はこれらの部品を自社生産することで価格を抑えています。

各ブランドでは、トヨタ自動車がトップ10に最も多くランクインしています。5年前に1位だった「カローラ」はModel Yに1位を譲りましたが、「合理的な価格と高品質を兼ね備えた世界で最も売れる車」としての地位を維持しています。トヨタ自動車は中国、北米、欧州、南米で非常に人気があり、高燃費性能も販売の理由となっています。

カローラに次ぐトヨタの代表車種はSUVの「RAV4」です。ランキングは5年前の9位から3位に上昇しました。10位は2020年に発売されたカローラのSUV版「カローラCross」であり、トヨタはSUVの人気トレンドを押さえています。

一方で、低迷しているのはフォルクスワーゲンです。最も販売台数の多い中型車「golf」のランキングは5位から40位に下落しました。ゴルフの主力モデルはガソリン車とディーゼル車です。欧州と中国が急速にEVに移行する中、販売成績は鈍化しています。

フォルクスワーゲンの低迷は、EVの移行に十分に追従できていないことが主な原因です。2015年に発覚した排気ガス不正事件を受けて、EVへの転換に多額の資金を投入しましたが、電池の調達やソフトウェアの開発などで停滞が見られます。ゴルフに近いサイズのEV「ID.3」とSUVのEV「ID.4」はランキングに入っていません。EV大国である中国では、これらの車種が価格や装備などで競合他社アメリカのS&Pグローバル(S&P Global)のデータに基づき、車名別に2023年上半期(1〜6月)および2018年の疫病前の上半期の新車販売をランキングしました。派生車種は1つの車名で統計し、乗用車とSUVは異なる車種として計算されています。

2023年、EVの全球新車販売の割合は2018年の1.2%から11%に拡大しました。特にテスラのModel YはEV市場で1割以上のシェアを占めています。この新車は比較的安価な価格で販売が拡大しました。アメリカでは、Model Yの価格は4万3990ドル(477万円)から。価格がより安いセダン「Model 3」は9位にランクインしています。これに対抗するドイツのアウディのEVの最低価格は約5万ドルです。

調査を行ったS&Pグローバル・モビリティのアナリスト、川野義昭氏は、「(テスラは)‘EVと言えばテスラ’という高いブランド影響力を確立し、EVを購入検討する消費者の第一選択肢となっています。」と指摘しています。

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