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育休ママが独学で宅建士試験に合格するまで(学習・結果編)

こんにちは。

2020年現在、3人の子ども(4,2,0歳)のママをやっているものです。

昨年(2019年)10月の試験にて、宅地建物取引士の試験に独学で合格しました!

いろいろと工夫した点もあるので、育休中何かやってみたいなぁというかたは、他の勉強や、やりたい資格にも取り入れられるエッセンスもあると思うので、よかったら読んでいってください。

前回からの続きです。

育休ママが独学で宅建試験に合格するまで(動機編)
なつか @cornerlily #note

ちなみに何回でも言いますが、
育休中に資格とったり勉強したりする必要は全くないです。
スキルアップなんてしなくていいです。
子供の世話してるだけでも200点です。
自分の時間なんてそもそもないので、後述しますが、
私も今回、お金や家族との時間を犠牲にしています。
これを読んだ育休中の方も、そのパートナーの方も、焦ったり急かしたり絶対にしないでください。
こんなの頑張ってるのは、変人か、めちゃくちゃポテンシャル高い変人かのどちらかです(私は前者です)。

さて、具体的な勉強方法です。

育休中のママ(パパ)が資格試験に挑戦しようと思ったとき、
以下のことは必要不可欠でしょう。
私はこんなふうに対応しました。

●時間の確保
・スキマ時間をいかにして寄せ集められるか
  →スマホアプリを活用
・夜の自由時間に寝落ちしない
  →必死に目を開けとく、旦那に起こしてもらう
・最終手段、お金を出して時間を確保
  →親召喚ができないときはキッズラインのベビーシッターを利用

●家族の協力
・後半2ヶ月間、土日はほぼ旦那にこどもを任せて、日中お出かけしてもらっていました。
・2日ほど、平日昼間にばあばに子供の世話を頼みました
・夜、寝落ちしたところを起こしてもらいました

育休中ママにとっての最大の壁。
それは自分で時間のコントロールができないことです。

日中は子供の世話で、トイレすらゆっくり入れない。
ラーメンだって食べられない。
お昼寝時間も計算どおりにはいかず、寝ない日があったり、すぐに起きてしまう日があったり。
寝かしつけが終わってから自分の時間…!と期待しつつ、一緒に寝落ちしてしまう毎日…。
授乳期のママさんなら、深夜授乳の勤務もあるでしょう。
睡眠時間の確保だって大事です。
もちろんスクールに通うなんてできませんので必然的に独学になります。

かくいう私もそんな一人で、そのうえ輪にかけて面倒くさがりや(夏休みの宿題を最終日に集中させるタイプ)なので、
大事なのは、
勉強を始めるまでのハードルをとことん低くする

ということです。

具体例をみていきましょう。

◆学習道具◆

1.スマホアプリ

とても大事なツールです。
ママは基本的にスマホなら手放さずに持っています。
(なんならこの記事ももちろんスマホから書いてます。授乳しながら)

子供の写真を取るため、連絡手段、病院の予約、成長記録アプリなどの利用のため…。
勉強といってテキストを開くにはテーブルとある程度のまとまった時間が必要ですが、スマホアプリならちょっとした時間に勉強できます。
これを使わない手はありません!

私が使ったのはこちらの2つ。

①スタケン(無料)

宅建の過去問から分野別に一問一答・4肢択一(本番と同じスタイル)の問題がとけ、過去問も年度ごとにできるアプリです。

掲示板や分析、動画などもありますが、私が使ってたのは問題だけです。

②宅建用語集(一部有料)

こちら確か分野ごとに有料でしたが、スクール通うよりかは断然安いので購入しました。
わからない用語があればこちらですぐ確認。
用語ごとに、過去問からの抜粋などもあり、どういった問題で出てくる言葉なのかもわかって大変良かったです。

2.テキスト

アプリだけでは流石に完結しません。
が、ここでも、ハードルをとことん低くする、という方針は一緒。

メインテキストとして、漫画の参考書を選びました。

①マンガ 宅建士入門

宅建で出てくる事項って、ストーリーや実際の例を見ながらの方が断然イメージしやすいんですね。
法令をごちゃごちゃ覚えるより前に、どういうシーンでどのように使われるルールなのかを漫画でみたほうが理解が早いと思います。

それに、漫画のほうがテキスト開くとき、なんかいやだなぁとか、眠いなぁとかならず、読み進めやすいです。

ただデメリットとして、細かいところの網羅はできないので、漫画を読んだあとにこちらのテキストで同じ範囲のところの問題を解いて確認しました。

②宅建士の教科書

こっちは問題を解いておさらい用。
文字が大きくて解説が読みやすいですよ。

③過去問題集


そして過去問。
宅建は過去問からほぼ同じ内容の問題がよく出るので、こちらは必ずやっておく必要があります。
残念ながら腰を据えて、時間とテーブルを確保しなければなりません。昼間には無理。

3.Youtube動画

テキスト読んでも、いまいちピンとこないな、という箇所については、こちらの動画をスキマ時間に見ていました。

やっぱり言葉で説明されたほうが理解が進むことが多いです。
また、こちらの先生は、直前講習なるものも準備してくれていて、今年出そうなヤマ当てもしてくれているので、最後の方は細々とチェックしていました。
特に統計関連の問題は、直前のこちらでの勉強しかしていません。そして見事に当たっていました。

◆学習方法と期間◆

一般的に宅建の勉強時間は以下のように言われています。

全体の勉強時間として300時間を目標にする場合、1日2時間なら150日となり、約5ヵ月かかります。

宅建は毎年10月の3週目に試験があるのですか、
私が本格的に勉強を開始したのは8月中旬からです。
はっきり言って遅すぎます。
計画的なみなさんは少なくとも5月くらいから始めましょうね…。

8月から焦りだした私は以下の方法で勉強しました。

8〜9月中旬

平日の午前中、子供を連れて支援室で遊ばせながら、傍らでアプリを使って問題をぽちぽち。
携帯をガン見してるママとして少し冷ややかな目線を受ける気がするけど気にしない。

午後の子供のお昼寝中、やっぱり添い寝しつつぽちぽち。
基本的に参考書は開けません。

夜の寝かしつけ後、2日に1回は寝落ちから生還し、漫画部分を何章か読み、対応する部分をテキストでとく。

翌日の日中のアプリタイムで、前日夜にやった範囲の一問一答などをぽちぽち。

この繰り返しでとりあえずテキストの問題を2周程ときました。
最初は散々でしたが、2周目には正答率も5割くらいに。


休日は旦那にこどもを連れ出してもらってる間に、テキストを開かないとできない問題をガンガンときます。

つまりもうここから2ヶ月ほど、子供と休日は別行動でした。
旦那にはスライディング感謝土下座。

9月中旬〜】

正直、正答率も上げ止まりになり、時間がたりません。
平日日中も勉強しなければ間に合わない。
ということで、まず親召喚です。

母親にきてもらって、家で下の子の面倒を見てもらっている間に、外のカフェで勉強。
こちらを2日ほどお願いして、計8時間ほどを確保しました。
お母さんありがとう…。

次に使ったのはお金の力。キッズラインです。
(ベビーシッターのマッチングサービス)。
近場に住んでいるベビーシッターをしてくれる方を、時間単位で探してお願いすることができます。

計三回ほど、平日各3時間(午前)で利用しました。
遊んできてごはん食べさせてもらって(お弁当)、帰ってきたら引き継いで昼寝させる。昼寝しちゃえばまたわたしの時間です。

かかった費用は大体6000円✕3回です。
もちろん高いけど、「スクールに通うよりかは安い!」と自分に言い聞かせて払いました。

※つまりお子様の面倒みてくれるパートナーにはそれくらいの価値があるということですよ!ここ大事なのでテストにでます。


これらの時間でひたすら過去問題集。
過去問で特に間違いが多かった分野は、You Tubeで講義を見直して理解を深めました。

昼にお金使ったり親に頼んだりしたことの波及効果として、
夜必ず起きて勉強できるようになりました。
昼、金かけてるんだから、無料で勉強できる夜の時間を無駄にはできない…と自分へのプレッシャーになったんですね。

でも私、睡眠時間が少なくなると昼間のパフォーマンスが著しく低下する種族なので、そんなに無理はしません。
遅くなっても1時過ぎくらいまで。
しかもこれができたのは、下の子が1歳半を超えて、夜泣きや深夜授乳が無く、通しで寝ることができる時期にたまたま入っていたから、というのもあります。

深夜授乳している期間だったら無理だったなぁ。
少なくとも昼寝は一緒にしないと持ちません。

統計関連の問題とかは前述の通り、
直前の日に動画みただけです。それだけで足ります。
あとは直前対策講座の資料は購入して学習しました。

◆結果◆

35点合格点のところ、35点で合格というギリギリ突破でした。
受かりゃええねん!!!

ちなみにこの年(2019年)の合格率は17%でした。

◆まとめ◆

というわけで、
・勉強へのとっかかりやすさ
・家族の協力
・お金の力

のどれをとってもきっと不合格の展開になっていただろうという
崖っぷちの資格試験となりました。

いかにして時間をとるか。

自分の時間が自由にならない子育て中の資格試験において、
時間確保が最大の命題だと言っても過言ではないでしょう。

あと最初にも言いましたが、
結局これ、子育てと両立できていません。
子育てを犠牲にして取得したものです。
8月から試験までの休日、ほとんど私は子供と遊んでないですからね。

つまり、私の結論としては、
資格試験と子育ては両立しません

もしそのへんうまくやれているママさんなりパパさんがいたら、
ただの怪物ですので、なんら劣等感を感じる必要はありません。
(睡眠時間とか削ってるんでしょうね、でもおすすめしません。
別のところでガタがくると思います)

また、子供がいながらにして、資格試験やら勉強やら
自分の好きな活動ができている方、
パートナーが一時間あたり2000円以上の子育て時間で
あなたの時間を確保してあげてること、忘れないでください。
感謝の言葉を。それがないなら現金渡せ

これが言いたかった。

というわけで、
あまり役に立たなかったかもしれませんが、
もし子育てしながら何らかのチャレンジをしたい方は、
ぜひ家族の協力とお金の力で乗り切ってください。
一回で合格するのがおそらく一番省エネなので、躊躇せず踏み切りましょう。

宅建に関しては、今年の試験もそろそろですね。
がんばってください!


これから少しずつアウトプットも増やしていきたいので、サポートなどからモチベーションアップにご協力頂けると本当に嬉しいです。

今後とも、宜しくお願い致します。

「役に立ったなあ」と思って下さった方。 「何か差し入れしてやろうかな」なんて思ってくれたら 「缶コーヒーくらいなら」という方、100円を。 「奮発してスタバでフラペチーノ」という方、500円を。 「夜泣対応お疲れ様、夜勤分よ」という方は1万円でも…(嘘です) 少しでも嬉しいです!