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2周忌を迎えて

今日は父の命日でした。といっても、母の家に子供を連れて遊びに行き、いつも通り父の遺影の前で線香を上げていた時、今日って命日じゃない? と聞いて、ああそうだったね、と母がのんびりと答える感じでした。

来年の3周忌は坊さんを呼んだりすると思うのですが、今年は取り立ててイベントはありません。そのためでしょうか。人が死ぬと、こうも容易く忘れ去られるものかと、自分ごととはいえ寂しく感じます。

子供は当然覚えていないので、お食い初めの時に父(子供からすると祖父)に抱かれている写真を見せたりしながら、おじいちゃんが死んじゃったことを説明しましたが、やはりあまりピンと来ていないようです。

あまりに呆気なく黄泉の国に旅立ってしまったので、こんなにあっさりと死ぬことがあるか、と、遺影の前で線香を上げるたびに苦笑しています。

先ほど、家の階段に子供が膨らませた風船が落ちていることに気づかず、その上に足が乗って、危うく滑り落ちそうになりました。風船がパンと割れたので落ちることはなかったものの、もし落ちていたら頭を打って死んでいたのかもしれません。

生きるか死ぬかは、運命というよりは、相当に偶然性に左右されるということに、改めて気付かされた祖父の命日でした。

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