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引っ越しプロジェクトを終えて

奈良の実家から、東京の新居へ、母の引っ越しが終わりました。

家を売る話が始まってから約半年くらいでしょうか。大きなトラブルもバタバタもなく、非常にスムーズに終わったので、私自身としても大変驚いています。

大体私が今まで引っ越しをしたときは、ギリギリまで片付けが終わらず、明らかに要らないものも適当にその辺の箱や袋に詰め込み、それでも間に合わずに引っ越し業者が来てからも整理を続けているようなことがたいていでした。

今回は、家を売る契約を進め、新居の契約も進め、30年以上住んだ家の荷物を片付け、奈良から東京への遠距離引っ越しを遂行する難易度の高いプロジェクトとなります。しかも引っ越しをするのは齢80に近くなろうとしている老母であり、私はマネージャとしてこのプロジェクトを支援することが必須と考えました。

まずはプロジェクト管理ツールを導入し(asanaを採用)、タスクの洗い出しと期限設定、担当者のアサインを実施。プロジェクトメンバは母と私のほか、私の妻と弟。期限は当然のように保守的に設定。定期的にasanaのタスクボードを眺めて、期限が近づいているタスクがあればリマインドと状況確認を各位に行いました。

もちろん一番タスクを保持しているのは母です。心配になってメールで状況確認を行うと、いつもこんな感じの回答が返ってきました。

「銀行口座の解約はもう終わっとる」
「その役所への手続きは今やる必要がなくて、来月に回して他のを優先してる」
「この片付けが大変だから、今月中に手伝って欲しいけど、来れる?」

忘れてた、とか、何のこと?、みたいな反応はほぼありませんでした。基本的には期限を厳守。遅れそうなタスクは、後続影響がないことを確認した上でリスケ。遅れてはならないタスクは、事前に支援を要請。

しまいにはこちらの状況確認の前に、これは終わったとか、これは隣の人に手伝ってもらうよう頼んだから大丈夫とか、先回りして報告のメールが来るようになりました。

こういうプロジェクトでの適切な動き方は、私の仕事においてもなかなかできるメンバがおらず、心底驚きました。今度会社のプロジェクトで動きがヘボいメンバを見かけたら、この話を出して、80近い婆さんに君らは負けているぞと叱咤しようと思います。

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