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旅行前に打ち明けた秘密

情けない夜からはじまり

お盆の旅行前の夜。
わくわくして眠りにつくはずだったのに
彼と口論になって最悪な夜になっていた。

突然だけど、他人にはとても言えないような隠し事が、みんな少なからずあると思う。
例えば常に良い人を装っているけれど、ほんとはどうしようもなく腹黒で、口を開けば悪口になってしまうから家族にしか言わないとか。(これは私の話)
それでも、そうやって上手に嘘をつけるのが大人なんだと思う。

私にはまだ言えなかったことがある。
ああ、なんかまずいなと。変わるなら今しか無いんじゃない?という出来事だったからここに書いてもいいかなと。


それは、過食癖があるということ。
勿体ぶった割に拍子抜けな話でしょう。

あとは意外とそんな人は多いようで特別でもないのだと思う。私の場合は、1週間に1日のペースでカロリーにすると多分5000kcalくらい摂取していると思う。
これが異常なのか、普通なのかは置いておいて
とにかく私はこのコントロールできない自分が大嫌い。

単純に食べ物が好きで大食いということではないし、意図的にチートデイにしているわけではない。
特に多いのは、不安なことがあった時、お腹が空いてもないのに家中のお菓子やパンを食い尽くさないと気が済まないくらい過剰に食べてしまう。
食べ物がなければ近場のコンビニに駆け込んで爆買いまで。
そして、私の場合は吐きたいのに吐く事ができず、ちゃんと太ります。

次の日にはとてつもなく後悔し、
ヨガや運動、食事を見直して帳尻を合わせる日常が続く。
Instagramに投稿しているのはこの時だけ。
都合よく、見せたくない部分は無かったことにする。

いやらしいなと思うのは、常日頃「痩せたい」と言っているし、彼からももう少し痩せて欲しいと言われる始末なのに、誰にもバレないよう一人の時にこっそり食べてしまうこと。
ぶくぶくした背中を丸めて欲望のままに暴食する自分を思い出すと、醜くて、情け無くて、恥ずかしい。

ひょんな事から一緒に暮らす彼にバレてしまって(時間の問題だったけど)
もうこんな過食癖が10年も続いていることを伝える。

食が細くて、食べ物に関心が薄い彼にとって本当に理解できないようだったし、私のことを健康志向な人だと思って受け入れてくれていたから驚いたと思う。

突然打ち明けてしまって
ため息をつかれて、私はわんわん泣いて最悪な夜だったけど、次の日から開き直ってシンプルな一冊の本を読みました。

過食をやめることは意志ではどうしようもできないらしい。
過食は欲求だから。

本当はプリンが食べたいのに、0キロカロリーのゼリーに置き換えたりすると、お腹は満たせても脳みそはずっとプリンを求めていて、そういうチリツモが、ある日過食という形で帳尻を合わせようとしてしまう。

だから、

自分の体や心に従って素直に食べることが近道で、信じられないけれど「食べてもいいだよ」と言い聞かせることが大事なんだとか。

まさか、旅行前のこんなタイミングで見つめ直すことになるなんて思ってなかった。
仕事にも限界がきて、ここ最近休職を選択した私にとって、何事も自分を許して生きていないとちゃんと限界がくるんだと、嫌でも思い知る。

でも、ああ、もういいのか。
楽しみな友達とのランチでも、正直太りそうだなと思いながら食べていたり、極端に食べなかった日でも全く減らない体重を見て、努力しても無駄なんだと落ち込む夜も、もうやめようよ。

私は「痩せたい」と望むよりも先に、背筋をしゃんとして、自分の欲しい物を、心と体に与えて、好きな人たちの前で堂々とご飯が食べたいんだ。


自分を許す旅にしよう
そう決めて荷物をまとめた。

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