見出し画像

2022年の桜, shots from "デジタル版写ルンです"

今年の春はなんだかすっきりとしない、曇りの日が続く印象。それでも平日に早起きして近所を歩いたりして、それなりには撮ろうとしていたんですが、アウトプットがイメージに追い付かずにずっとモヤモヤと苦労していました。
そんな状況になんか疲れたなーと思って、もう気を抜いて適当にやるか、と諦めて手を伸ばしたのが ”デジタル版写ルンです”でした。

”デジタル版写ルンです”と言っても僕が勝手にそう呼んでるだけで、実態的には「写ルンです」レンズをリサイクルした ”GIZMON Utulens” で撮った画像にVSCOでフィルムライクな現像を加えたもの。

過去にもチャレンジしていて、なかなか良い手応えだったので継続して使っていこうと思っていたのですが、ここ数か月正反対も良いところで、思いっきりハイファイ指向の高画質路線にハマってしまい、その存在をすっかり忘れ去っていたのでした。

それで久しぶりに引っ張りだして使ってみた結果、これがとてもとても良かった…!!ローファイはもちろんローファイなんだけど、それがむしろ春の幻想、暖かさ、夢、眩しさ、切なさ…を引き出してくれる(と言うとさすがに言い過ぎですね。でもそれくらいに感じてしまうのだ)。
それまでなにか気負った感じになって撮っていたのが馬鹿らしく思えるくらい。ということで、いくつかパラパラと載せてみます。2022年の桜。


ピントなんて多少合ってなくても良いのだ
赤被りだって許せちゃう
最高の公園
十分に距離を取ると、思ってる以上にしっかり写ってる
周辺部はもちろん「まあ…」だけど、それが良いのです
桜の木の下
きらきら
花粉をなすり付けてくる


何が良いって、写りというか雰囲気もさることながら、ピントリングも絞りも無いがゆえの(良い意味での)無思考さ、かな。
あ、と感じた瞬間にカメラを向けてシャッターを切るだけで、見たままの瞬間をとりあえず撮ることができる。構図だって水平だって適当な、反射神経みたいなものだけど、それゆえに生まれるライブ感。しっかりピント合わせてたら、その瞬間なんて過ぎ去っちゃうもんね。
それに”デジタル版”のプラスポイントとして、シャッタースピードを自由に調整できることが加わります。オリジナルの写ルンですは1/140固定なので、その点では表現の自由度も上がるかな、と。まあ他にも利点はあって挙げればキリはないのだけど、とにかくやっぱり楽しい、ということでした。

撮影は4月2日。今日の雨で東京のソメイヨシノは終わりになりそうです(でも、春の花はまだまだ続くけど)。
ということで、2022年の桜でした。




この記事が参加している募集

桜前線レポート

みんなでつくる春アルバム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?