大人になると、”受け取り方”を学ぶことができる

今までの記事でも、私は、
・自分自身で自分の人生の手綱を握るとはどういうことか、
・自分で人生を生きているようでいて、実は自分の言動行動が支配されコントロールされてしまっている、自分を取り巻いている「魔法陣(人生脚本プログラムやセルフトーク)」
・生きやすい人生のための「心理療法」とは、では一体なんなのか、どんなものなのか

というような話を、記事にしてきました。
特にこういうところといういくつか、挙げておきますので、まだ読んでいない方はぜひ一度、読んでみてください。


さて。今日の記事です。

ひとというのは、幼い頃は、ただ、とにかく、どんな方法でも良いからなりふり構わず、「生き延びる」ことに必死です。
赤ん坊や乳幼児、小学生くらいまでは、ひとは、というより現代できあがっているこの「社会」というものの中では特に、独力で生き延びるということが、子どもにはできません。

ですから、子どもの第一目標、そして生きる術というのは、必然的に、「親との関係性を何とか良く保つ」ための適応力を自分の中に磨くことです。

大人にとっては「生きる術」とは、「社会」に対するものや「自分自身の中身」をどう育てていくか、にかかってきますが、
小さな子供の頃の場合は、「生きる術」=「親や養育者に衣食住を与えてもらえる環境をとにかく手段はなんでもいいから確保する」ことなのです。

そのため、親が、例えばの話ですが、
例えば親や養育者たちが「認知の歪みを大きく持って社会不適応な状態の部分を抱えたままきた」つまり「不適応を強化し人生をどんどん不利に持っていってしまう類の魔法陣」に包まれた大人たちであった場合(以前の記事で書いていますように、魔法陣の変容や解消のさせ方は、10年前やそこらまではまるで不可能と言われてきた程に最先端のものですから)、
子どもはその「不適応な魔法陣」に何とか取り入ることができるような方法を学び身につけていきます。
もしくは、親の「不適応な魔法陣」そのものを学び取り、模倣し、自分のものとして複製して身につけます。
(大抵上記の両方あります)

だからもしも例えば、親や養育者たちがとにかく先回りして勝手に何でもかんでもやってくれようとする人たちであったり、子どもの頃のあなたが自分の意志や自分のやり方で何かやろうとしたら「ああそれではだめでしょう、これはこうやるの、ああやるの、心配だわ、危ないわ、やってあげるから」などとされていたら、
子どもは「ああそうか、自分でとりに行ってはいけないんだ。自分は与えられるまで待たなければならないんだ。欲しいとも言ってはいけないし、きっと自分の気持ちも相手が勝手にわかって(決めて)くれるものであって、私には意思がないんだ」と思い込みます。

また、幼い頃に親が離婚して、突然片親がいなくなったので、
子どもとしては「ああ、私のもとからはいきなり人が消えるんだ。自分は愛されない存在なのだ。そして人は突然目の前から消えるから、自分も人を愛すると不利なのだ」と学習し、愛されない・愛せない自分像(自我)を作り出していく可能性もあります。

もしも、親が、いい子にしている子供時代のあなたのことはいつも無視していて(理由はどうあれ、あなたがそう感じてしまっていて)、何か悪さをしたら黙らせるために食事やらおやつやら、もしかしたら「怒ったり怒鳴り散らす」ことで”構ってくれる”ということをしてくれてしまっていたなら…
「自分は人の困ることをすれば人から認めてもらえる、構ってもらえるんだ、人を困らせ悪いことをすれば、何かくれるんだ」と学んでしまい、ただただ本人としては人とコミュニケーションをとるために当たり前と思っていたずらや犯罪まがいなことばかりする子供や大人に育ってしまう可能性もあります。

ちょっと際どい話では、いつも「嘘をついてはいけません」と言われ指導されていた子が、同じ親が何かに夢中のときに家にかかってきた電話を取り次ごうとしたら「今はいないと言っておきなさい、気が利かない子だな!」などと、親としてはつい、何気ないようなことが起きたとしても、子ども心には、「ああ、自分の都合次第では嘘をつくものなのだ」と学んでしまい、時や相手や場合によって100の舌を使い分ける狡猾な裏表のある人間に育つ…ような可能性もあります。

…挙げ出すときりがないのでここらにしておきますが、子どもの頃に学び自分自身に植えつける、そして自分自身はこういう人間なのだ、世界(外界)とはすべてこういうものなのだ、と、何を見てもそう見える・そう感じる、何があってもこういう言動行動をする、というようなパターンは、無数にあります。

ただ、もう一度言いますが、実はこれは、子どもが、「その時、生き延びるために必要であった」その時のなけなしの生きる戦略なのです。
大人にとっては自分を生かすものは社会であったりしますが、子どもにとっては「親・養育者」が、まるまる「世界のすべて」なのです。
なので、その「世界」で生きる、適応する術を身につけます。


…しかし、そういうものを身につけても、それはあくまで、自分の「親」対応の戦術でしかありません。
ただ、通常、ひとはそれに気付きません。
気付かず大人になっていきます。

すると、学校で対人関係がうまくいかなくなったり、社会に出てどうも人とうまくいかなくなったり、お金を稼ぐのに何かおかしな壁がいつもあったり、なぜかわからないけれども身体や心に不調が出やすかったり…

生きづらさを感じます。


私は、この「幼い頃の戦術」を、今のあなたの人生に適切な、適応的な戦術に取り替えていくことを、「魔法陣の変容」といったり、「心の区画整理」といったり、「心と身体の歪みを戻していく」といったりします。

そう、実は、こういうことのためにあるのが、心理療法なのです。
特に、潜在意識の専門家は。


三度いいますが、幼少期にとった戦術は、あなたにとって必要なものでした。
ただ、それと同時に、もしあなたが、何か理由がわかろうがわかるまいが何らかの生きづらさを感じているなら、戦術は取り替えて良いものなのです。
幼い頃に身につけた生き方戦術が、あなたの人生すべてを決めてしまう「あなた自身」ではありません。
それを、頑なに持っていなければ、と、意固地に持ち続けようと握りしめれば、それは、「あなたの人生すべて」を、それこそ、人生の転機や死に方までも、決めてしまう人生脚本プログラムとなります。

しかし、あなたは今、この時代に生まれています。
今の時代、このプログラムは、変容させることが可能なのです。

子どもの頃は、外界のすべての情報を「こう受け取ってこう解釈してこう返さねば」生き抜くことができませんでした。それは、実はみんなそうです。
しかし、それは、あくまであなたの幼少期の「家庭」という世界において、必要だった特殊なものです。
学校では制服が必要だけれども、社会に出てどこかの会社に就職したら制服で通ったらおかしいのと同様に、あなたは戦術を選ぶ必要がありますし、選ぶことができます。

大人になったら、今度は「外界の情報を自分にとってどのように受け取り、解釈するか」その「受け取り方」を学ぶことができるようになるのです。
今のあなたはもう、自分の人生を自分で好きなように、操って実現させていくことができるのです。そうして良いのです。

そのチャンスを、掴んでみませんか?


実際、自分で無自覚のうちに、自身の潜在意識や身体にうまく話しかけ、「魔法陣」を美しい金色の魔法の雲に変えていくことをしている方もおられます。
しかしながら、実際のところはまだ多くの方にはそれは難しいし、ちゃんとした人の心の原理原則を知った上で行わないと、時に逆効果となったりとてつもなく人生の時間を消費したりします。
少し専門家の手を借りて正しい知識と方法を身につけておくだけでも、そのスピードや効力は何倍も変わります。
幼い頃の時代の状況に合わせてとっていた戦術や陣形を、今のあなたの人生に非常に有利なものへと切り替える、それに要する時間を、何年も、それこそまた時代が変わってしまうくらいの人生の時間を消費したいですか?
それよりも、少しでも吸収するものを先に吸収して、戦術の切り替えの移行期間を短く、そして残りの長い人生をもっと長く充実させてみる方を選んでみたくはありませんか?

せっかくのあなたの一度きりの人生の中で、もしあなたが、あなた自身を縛る魔法陣に覆われているとしたなら、いち早くそれに気付いて、あなたを自由にどこまでも飛翔させることのできる美しい光の翼の魔法に包まれる人生を、体験してみたくはありませんか?


もし、あなたの中に何か共感するものや、今の人生に何らか、言語化しにくくてもいい、生きづらさを感じているならば、私で良ければ、ですが、ぜひ一度、お話聴かせてください。


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