星月宇宙

生きることへの執念

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  • 手紙

    届かない手紙や 届くのに躊躇う手紙 届いて思いを馳せる手紙 様々な手紙があると思うので そんな手紙を書いていきたいです。

最近の記事

元気でいますか。

背景愛しき人 貴女は元気でいますか。 この手紙を読んでる頃 僕は戦地にいると思います。 泣き虫な貴女が泣いていないか 心配です…。 覚えていますか? 昔幼き頃に2人で行った菜の花畑。 夢中にはしゃぎすきで 貴女はコケてしまい泣いていましたよね…。 でも僕の前で泣き虫な貴女が 必死にこらえて笑顔を見せてくれました。 「私もう泣き虫じゃないから。」 それは僕が戦争に行く前だと知って 心配させないようにした優しさ…。 だから笑顔で行って参ります。 帰

    • 忘れたくないです

      貴方が残したものは きっと心なんだなと想います。 私にこの世界の呼吸の仕方を 教えてくださりこの世界の色をくれた。 この世界の色は灰色で色なんかないと 勘違いしてた私を貴方が変えた。 目が離せないほど色鮮やかな世界を アイリスの花畑を見せてくださった時 言葉に表せないほどの感動がありました。 澄みきった空気が私の心に突き刺り 私は気がついたら涙を流してました。 あの時から私の心は動き始めたんですよ。 世界の色を教えてくださり ありがとうございました…

      • 最愛の人へ

        イキシアが咲く時期 少し暖かい素敵な季節に。 貴方に手紙を贈りたいと想います。 空は青く晴れ晴れとしています。 ですがこの頃道に迷ってしまい私は この時期に相応しくない人になりました。 イキシアの花言葉のように 誇り高い貴方にはまだ遠いです。 貴方にはまだ教えて貰いたいことが たくさんありました…。 まだ何も教えて貰えずに 貴方は私の前から居なくなりました。 カスミソウの花言葉のように 清らなか心だねキミは そう言って私に初めてくれた カスミソウ

        • 32日目の夏休み日記③

          記憶はリセットされました。 ボクは今日プールに行く予定が 急がないといけない。 あれ?プールに入る約束してた 友達って誰だっけ…。 ボクは何故か思い出せなくなっている そもそもプールに入る約束を 今日していたのか? 何故か違和感がそして違和感を 感じると意識が混濁する これはなんだろうか。 シラナイコトモヨノナカニアルヨ ひぐらしにまぎれてそんな声が聞こえた。

        元気でいますか。

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        • 手紙
          3本

        記事

          32日目の夏休みの日記②

          あれ何故なんだろう 少し違和感がある。 昨日作った秘密基地も何故か壊れてるし 村の人の様子がおかしい。 そんなときプッツと記憶が切れるように ボクは気がついたら川で遊んでいた。 これがデジャブなんだろうか 一度経験したことをやってる気がした。 オマエオマエツギハキミガスイガワリ 低音感が凄い友だちの声が聞こえた 今日はそんな日でした。

          32日目の夏休みの日記②

          32日目の夏休みの日記①

          青葉が茂っていた。 それに対しての感情はなく。 ひぐらしの音がうるさくて ボクはいらついた。 夏休みが32日目に到達した 秘密基地は腐敗していた。 周りは死んだような目をした。 何故だろうかわからない。 生きてるのかすらも怪しい 友だちとはばいばいして また明日ねをしてから連絡はない 何故かひぐらしだけは鳴き続けた。

          32日目の夏休みの日記①

          何もない世界

          何もない宇宙で暇を潰した ゲームマスターはオブジェクトを 配置したのが人間であり万物の空だ。 そのオブジェクトが何をするかを 観測してみようかと傍観者の立場にたち 創った世界を観測することにしたのだ。 ゲームマスターの気まぐれで。 最初は人と動物は共存して 共に助け合う事にした。 でもやがて人間は自分は凄い人だ。 共存などは辞めた!! そうしてやがて人間は 戦争を起こし始めたのである。 人が人を殺しあって自分の利を求めた。 他者を踏んでも自分が良け

          何もない世界

          生きることへの執念

          生きることの執念が見当たらない。 何故人は死ぬために生きて 死ぬのを恐れるのだろうか。 それについて考えてから ボクは自分に自信が無くなった。 夏の空がジリジリと照らすそんな時期 なにを考えているのだろうか。 ボクというちっぽけな生命は。

          生きることへの執念