星月宇宙
届かない手紙や 届くのに躊躇う手紙 届いて思いを馳せる手紙 様々な手紙があると思うので そんな手紙を書いていきたいです。
背景愛しき人 貴女は元気でいますか。 この手紙を読んでる頃 僕は戦地にいると思います。 泣き虫な貴女が泣いていないか 心配です…。 覚えていますか? 昔幼き頃に2人で行った菜の花畑。 夢中にはしゃぎすきで 貴女はコケてしまい泣いていましたよね…。 でも僕の前で泣き虫な貴女が 必死にこらえて笑顔を見せてくれました。 「私もう泣き虫じゃないから。」 それは僕が戦争に行く前だと知って 心配させないようにした優しさ…。 だから笑顔で行って参ります。 帰
貴方が残したものは きっと心なんだなと想います。 私にこの世界の呼吸の仕方を 教えてくださりこの世界の色をくれた。 この世界の色は灰色で色なんかないと 勘違いしてた私を貴方が変えた。 目が離せないほど色鮮やかな世界を アイリスの花畑を見せてくださった時 言葉に表せないほどの感動がありました。 澄みきった空気が私の心に突き刺り 私は気がついたら涙を流してました。 あの時から私の心は動き始めたんですよ。 世界の色を教えてくださり ありがとうございました…
イキシアが咲く時期 少し暖かい素敵な季節に。 貴方に手紙を贈りたいと想います。 空は青く晴れ晴れとしています。 ですがこの頃道に迷ってしまい私は この時期に相応しくない人になりました。 イキシアの花言葉のように 誇り高い貴方にはまだ遠いです。 貴方にはまだ教えて貰いたいことが たくさんありました…。 まだ何も教えて貰えずに 貴方は私の前から居なくなりました。 カスミソウの花言葉のように 清らなか心だねキミは そう言って私に初めてくれた カスミソウ
記憶はリセットされました。 ボクは今日プールに行く予定が 急がないといけない。 あれ?プールに入る約束してた 友達って誰だっけ…。 ボクは何故か思い出せなくなっている そもそもプールに入る約束を 今日していたのか? 何故か違和感がそして違和感を 感じると意識が混濁する これはなんだろうか。 シラナイコトモヨノナカニアルヨ ひぐらしにまぎれてそんな声が聞こえた。
あれ何故なんだろう 少し違和感がある。 昨日作った秘密基地も何故か壊れてるし 村の人の様子がおかしい。 そんなときプッツと記憶が切れるように ボクは気がついたら川で遊んでいた。 これがデジャブなんだろうか 一度経験したことをやってる気がした。 オマエオマエツギハキミガスイガワリ 低音感が凄い友だちの声が聞こえた 今日はそんな日でした。
青葉が茂っていた。 それに対しての感情はなく。 ひぐらしの音がうるさくて ボクはいらついた。 夏休みが32日目に到達した 秘密基地は腐敗していた。 周りは死んだような目をした。 何故だろうかわからない。 生きてるのかすらも怪しい 友だちとはばいばいして また明日ねをしてから連絡はない 何故かひぐらしだけは鳴き続けた。
何もない宇宙で暇を潰した ゲームマスターはオブジェクトを 配置したのが人間であり万物の空だ。 そのオブジェクトが何をするかを 観測してみようかと傍観者の立場にたち 創った世界を観測することにしたのだ。 ゲームマスターの気まぐれで。 最初は人と動物は共存して 共に助け合う事にした。 でもやがて人間は自分は凄い人だ。 共存などは辞めた!! そうしてやがて人間は 戦争を起こし始めたのである。 人が人を殺しあって自分の利を求めた。 他者を踏んでも自分が良け
生きることの執念が見当たらない。 何故人は死ぬために生きて 死ぬのを恐れるのだろうか。 それについて考えてから ボクは自分に自信が無くなった。 夏の空がジリジリと照らすそんな時期 なにを考えているのだろうか。 ボクというちっぽけな生命は。