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時間の鍵

不意に思い出す
僕のいた場所に置き去りした言葉

離れていくときに
時間の鍵をかけたまま
こころはつぐむ

広い空を見上げては
言葉にならない息をはく

置き去りにした言葉を思い出そうと
振り返っても
鍵を開けない限り時間は進まない

不意に思い出した時が
開けるときなのかもしれない

あの時間は今に続いている
この先にも続くはず

置き去りにした言葉を取り出し
時間を進めるのは今の僕しかいない


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