「3D佐藤」
こんにちは、現場の前田です。
今回はこちら!
「 3D佐藤 」 です!
なんとも言えない存在感を放つ、この半立体物。
こちらを製作して頂いたのは、いつも加工で使用している箔押し版や抜き型の製作でお世話になっている、ツジカワ株式会社です。
ツジカワ株式会社では箔押し用の版などの金型製作以外にも、商業ディスプレイやオブジェなどを3Dプリンターで製作も行なっていらっしゃいます。
今回、箔押しとはまた違う面白いものができるのではないかという思いから、我らが箔押しの匠 佐藤の写真を使用した 「 3D佐藤 」 の製作をお願いしました!
今回お願いしたのは、360度3D化されたものではなく、平らな板状のものから一部分を盛り上げる加工を施す仕様のものです。
3Dにしたい写真データをツジカワさんに送り、そこからどの部分をどのくらいの高さに盛り上げたいかを相談。
「 3D佐藤 」 では顔と手を割合的に高めの盛り上げに、そして首から下げている肉を模した肉タオルの部分の盛り上げをお願いしました。 そこからツジカワさんの3Dデータの作成担当の方が、注文に応じた校正データを作成し、確認し、問題がなければ、3D加工のスタートです。
データを作成するにあたり、CADの操作も慣れていなければ難しいですが、形状の把握がしっかりできていないと自然に見える3D表現ができません。ツジカワさんでは、要望に応じたデータができるよう、資料を集め、形状をしっかり把握してからデータ作成をおこなうそうです。
そのため、元となるモデル( 今回は匠 佐藤 )は輪郭がはっきりとしている方が表現しやすく、今回の「 3D佐藤 」のように、人の顔のような形の形状が曖昧なものを表現することや空想上のものを表現することは難しいそうです。 また、色調も自然に見えるよう、ツジカワさんが調整してくださっています。
加工ではUV硬化型のアクリル樹脂を使用し、着色された樹脂を噴霧しながら一層一層下から上へと乗せていくことで立体を表現しています。
この層の厚みも制作するものの大きさなどによって変わるそうです。
そしてできあがったのがこちらです!
この匠 佐藤いかがでしょうか!
盛り上げられた部分と平な部分との差が、リアル過ぎて若干怖さすら感じられます。佐藤が笑いながら今にも飛び出してきそうです。
難しいとされる顔の表現など筋肉の凹凸もリアルに表現されており、際立たせるように盛り上げていますが、とても自然に見え、歯などの細かな部分もきちんと盛り上がっています。 握りこぶしの部分は特に強調して盛り上げていただいたので力強さもありますね!
今回の製作で、ツジカワさんには細かなところまで丁寧にご相談にのっていただきました。また、こちらからの提案に前のめりになって一緒にものづくりを考えてくださるので、今後も一緒にもっと面白いものづくりができるのではないかと期待しています。
「 次回は何を作ろうか! 」 画策している今日このごろです。
【 連絡先 】
有限会社コスモテック 現場リーダー 前田瑠璃
〒174-0041 東京都板橋区舟渡2-3-9
TEL:03-5916-8360 / FAX:03-5916-8362
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