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私の人生のバイブル:エリカさんへ

エリカさん、その人はニューヨーク在住のバリキャリウーマンだ。
私が高校から大学の時、初めて自己啓発本を買って読んだのがエリカさん。
その日から幾度となくエリカさんの数々の本やブログに励まされ、勇気づけられてきた。

言わずもがなCAという夢を叶えられたのもエリカさんの素晴らしい言葉のおかげでもあると言える。

夢の一つであった、
「仕事でニューヨークに行ってブルックリンとマンハッタンを背景にエリカさんの本を開く。写真を撮る。」
を叶えられた日は本当に嬉しく、今でも鮮明に記憶している瞬間の一つだ。



そのエリカさんが今年ご逝去された。

私は去年、妊娠・出産のために仕事を休職しており、エリカさんのブログを久しぶりに開いた秋口は、ちょうどエリカさんが日本に帰国されPCR検査を受けに行く、というような記事であった。

その日からまた毎日ブログを開くようになった。
初めての出産、眠れない24時間育児に身体も心もついていかない時、エリカさんの言葉でまた救われていた。


しかし束の間、ガンが発覚され、その後も経過を刻一刻と綴ってくださっていた。

どんな時も、どんな治療後も変わりなく
エリカスタイルをキープし続ける強さがあった。

これまでのエリカさんが紡いだ本に書かれていたことそのものをご自身で体現するかのように、
強く美しく、逞しく生きていらっしゃった。


なんてカッコいい女性なのだろうと、何度も何度も思いながら、私も頑張ろうと言う気持ちを奮い立たせていた。


エリカさんの本の中で、美意識に関する印象的なエピソードがある。

美意識というと、「意識高い系女子」などと揶揄されるときに使われがちなワードだが、
美意識こそ感性の高さの象徴である
ということに気付かされ、ハッとしたのだ。

どこの「コスモポリタン」が美味しいと思うか、そんな話題で盛り上がれるのは、全員が美意識を持っているからです。

「ニューヨーク流 本物の美の磨き方」より


仕事に追われ、育児に追われたこの数年の間に、「特に好みではないけれど当たり障りのない仕事服」「子どもが汚してもガンガン洗ってもヘタレない、丈夫で何にでも合う服」
を選ぶようになった。
自分に向き合う時間は激減した。
その結果、好きな色、好きな服、好きな時間などの感性が働かなくなってしまった。


美味しくなくても睡眠の妨げにならないカフェインレスコーヒーを一日何杯も飲み、癒された気になろうとしていたし、
ヒールはやめて軽くて安い靴しか履かなくなったし、
美容院に何度も通わなくていいようにカラーをやめたり、ロングヘアをバッサリ切ったり。


それは、慣れない育児という大きな仕事を乗り切る為のライフハックでもあるし、
母としての努めのような気もしていた。


もちろんそれによって、楽さや快適さを得られることは沢山ある。
必要不可欠な時期だったとも言える。


けれど、自分の美意識をも失くさないように、
好きなものに少しでも囲んでいられるように、
読書をしたり、
自己研鑽をすることは怠ってはならないと
このエピソードを読んではたと感じたのだ。

仕事に復帰すれば、ファーストクラス、ビジネスクラスに搭乗されるような
美意識、感性の高い紳士や淑女の方とも
接するし、簡単に妥協しないこだわりを受け入れ共感できることも重要だ。
そのためにまずは自分の感性を磨き続けなければ、
放置していれば、
失くしてしまうことに気付いた今、

また少しでもアンテナを敏感にし、
美意識をあげる物事に触れ、
「質に対する価値」をあげていかなければ、と思う。



またニューヨークに行く機会があったら、
ペニンシュラホテルのルーフトップの
「コスモポリタン」を堪能してみたい。


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