価値観を変えた、10分間。
一生に一度しか会わないだろう人の 一言
ある日、"困っている人"に道端で遭遇しました。
詳細はぼかしますが、
私がその方を初めて見た時はガタガタと震え
うずくまったまま動けなくなっていました。
その日は春風に喜びを感られる見事な晴天。ただ日陰は冬風そのもの。
街はTシャツもダウンコートも入り混じる春らしい気候でした。
そばに行くと、その方は日陰から動けないまま懸命に寒さに耐えていました。今はすでにご家族へ連絡済みで、迎えを待っているとのこと。
「寒い」と小さな声がこぼれていたので、私は巻いていたショールを外し、その方の首元に巻きました。
"温かな飲み物と小さな椅子を駆け込んだ店舗にお願いする"という偉業を成し遂げた第一発見者の女性は、厚めのカーディガンを「使ってください!」と差し出し、「あなたがヘルプマークつけてたから気づけてよかった!」とその方を明るく励ましていました。
最後には私含め3名の女性がその方を囲み、そのうちにご家族が自転車でお迎えに来られ解散となりました。
ただ私はうまく立ち去れず、ゆっくり後ずさりしていたその時。
その方が椅子に座ったまま
パッとこちらを振り向いて、
目を見て、
小さい叫びに似た声を絞り出し、
お礼を伝えてくれました。
「心からありがとう!」
びっくりした私は、「やや、気にせず、気にせず…!」とアホな顔で手を横に振りながら、その場を去りました。
10文字の、言葉の威力
「心からありがとう」。
人生で初めて言われた気がします。
この方の言葉は、
という私の価値観から、
へと変えてくれました。
自分の実体験は自分に貢献してくれる時がありますが、経験も経歴も価値観も異なる第三者にとって それは意味を持たない____。
これは仕事だけではなく日常的に長年心掛けていることだったので、この価値観が揺らぐのは自分の中ではなかなか大きな出来事です。
その方のそばにいた時、何を望んでいるかわかった気がしていました。後から振り返って考えると、この時活きていた実体験が4つ頭に浮かびました。
どれも私が仕事に就いていなかったら出会えていないだろう知識ですが、まさかこれらがこんな機会に役に立つなんて。
これまで仕事や生活で得た経験は自分の仕事と生活に取り入れてきましたが、仕事で得た経験を"誰かの生活のため"に取り入れる提案は、これまで とても少なかったと気づきました。
「仕事で得た知識を、これからは誰かの生活のためにも活かせたら」。
そう思うと、今回の出来事が何かのギフトのように思えてなりません。
今後のnoteのテーマ
この出来事を機に、noteを始めてみようかなと思いました。
テーマは仕事で得た知識の解放。
と言っても、デザインについては取り上げず、
デザインという「本業」に注力するために試行錯誤してきた末 辿り着いた
「本業以外の負荷をいかにゼロに近づけるかの工夫」を、
綴っていけたらと思っています。
当面は、もっとも書きやすそうな
「本業を激烈に後押ししてくれる、なくてはならないアイテム」の予定です。
誰かの、お役に立つことができたなら。
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