見出し画像

【初心者向け】色のチカラで、プレゼン資料を垢抜け!

こんにちは、地域と農業のブランディングデザイナーのコトリコ江藤です。今回は前回に引き続きプレゼン資料作成のポイントの中でも、「色」についてシェアしたいと思います。

「何色を選べばいいの?」
「どう色を組み合わせればいいの?」
「色で効果って変わるの?」


そんな疑問を持っている初心者さんの参考となりましたら幸いです。

前回の投稿を読まなくても理解いただけますが、読んでおくとさらに思考が深い状態で読めるのでコスパが良いかもしれません ↓   ↓   ↓   ↓   ↓ 




【結論】3色だけ決める


前回もお伝えしたように、以下の3色を決めましょう。

・メインカラー
・サブカラー
・アクセントカラー

プレゼン資料のテキスト以外は
3色だけしか使わない!
そんなイメージです。

では実際に「3色の決め方」を考えていきましょう。


1色目の決め方


1色目は代表的な色となるメインカラーです。
メインカラーとは、プレゼン資料の中で最も面積を大きく占めるカラーのことです。

イエローをメインカラーとした場合はこんなイメージです。


【まずは、色の力を知ろう】


以下は色が持つチカラの一覧表です。
あらゆる書籍を参考にし、わかりやすい言葉でまとめたものです。


例を挙げます。
役所や農業での出番が多い「緑」を見てください。
「自然、新鮮、安全」と書いてあります。

緑色のチカラには、
自然:緑のある風景、葉っぱなどのイメージ
新鮮:新緑、旬など、瑞々しい生命のイメージ
安全:緑信号や緑十字などのイメージ
があります。

つまり緑色のイメージをざっくりまとめると、
”「安全」という人の生命にとって重要な状態のもと、
 初々しい気持ちで安心を感じられる色”

そんなメッセージです。


スターバックスのロゴも緑ですが、
”第三の場所”としてリラックスできる印象を受けますよね。


もし「もっと知りたい!」という方はこちらの本がおすすめです。
▼おすすめ本(特にビジネスシーンで活用したい方に!



【第一印象を与える色を決める】

「色のチカラの意味はわかった。
 じゃあ、自分は何色を選べばいいの?」

色を決めるために
「自分に(または今回の提案に)どんなイメージを持ってもらいたいか」を事前決めてみましょう。

プレゼン資料は受注や契約を進めるための重要な書類ですよね。おかしな色を選んでしまうと、おかしな第一印象をお相手の方に与えてしまいます。

みなさまは、どんな印象を持ってほしいでしょうか。
たとえばこんな感じでしょうか。

・信頼性がある
・理路整然としている
・説得力がある
・熱意がある
・明快、明確

先ほどの一覧表に当てはめると、
こんな感じになります。

  • 信頼性がある…………青

  • 理路整然としている…青、銀

  • 説得力がある…………青、黒

  • 熱意がある……………赤、橙

  • 明快、明確……………黄、橙

どうですか?
なんとなく、持ってもらいたい印象が色と一致してるのを感じられますでしょうか。


では今度はあなたが決める番です。
「自分に(または今回の提案に)どんなイメージを持ってもらいたいか」を考えて、以下から1色選んでみましょう。


もしそれでも迷ってしまう方は、会社のロゴのカラーを1色目にしてしまいましょう。会社のイメージと資料のイメージが色で統一されて、好印象になるはずです。


【トーンを決める】


あなたは「緑」に決めたとします。
でも、「緑」には以下のようにたくさんの緑があります。

「白は200色あるねん」アンミカさんの言葉が有名ですね



よく街のお祭りに行くと、”のぼり、ほぼ緑か赤しかない!”と思ったことはありませんか。中でも行政や農業団体は「1.Vivid」あたりを選びがちです。

でもそれは罠。
なぜなら、差別化できないからです。

のぼりは「目印はここだよ!」と教える役目がありますが、同じ色味ではお客様が自分のブースにたどり着く前に奪われてしまいます。


そのため、色と同時にトーンも検討することが大切です。
トーンの選び方は様々ありますが、たとえば以下のような選び方は参考になるかと思います。

A)商品が小ぶりだったり柔らかい物の場合
  選ぶトーン:淡いトーンである「13.very pale」
  第一印象 :可愛らしい、丁寧に扱いたい、儚げなのに自然の生命力を感じる
B)商品がどっしりしていたり大きめの場合
 選ぶトーン:濃い「17.very dark」
 第一印象 :凛とした生命力、清潔感、信頼性

の持つ「自然、新鮮、安全」と
トーンが持つ印象の掛け合わせで、
他との差別化がきちんとできるようになります。


2色目の決め方


2色目は、メインカラーを補うサブカラーです。
先ほどのこの図の細い方の色味がサブカラーです。

色の円から組み合わせを考えるのが一番効率も良いので、この図を起点に考えてみます。

最も一般的な12色の色相環(しきそうかん)


【初心者さんが避けるべき組み合わせ】
メインカラーとその真逆にある色を隣同士で組み合わせると、以下の図のように目がチカチカします。見る方を無意識に攻撃してしまう場合があるので、初心者さんは避けておいた方が無難です。

【初心者さんが合わせやすい組み合わせ】
メインカラーから1〜3個ほど右か左かにずらした色を選んでみました。どうですか?これでなんだか馴染んで目に優しいですね。

【中級者さん以上の方は他にも試してみよう】
色の組み合わせはデザイナーの永遠の課題であり、とても楽しい作業です。私が過去に大衝撃を受けたのは、100%chocolateさんの色の組み合わせでした。ぜひリンク先で確かめてみてください(私も憧れている、東京のデザイン集団グルービジョンズ様のお仕事です!)。


3色目の決め方


3色めは、ポイントとなるアクセントカラーです。

紙面の中でも特に注目してもらいたい箇所や、紙面の息抜きとして使うことが多いです。

【初心者さんが合わせやすい組み合わせ】
円の最極端にある色から、片方を1〜3個右か左かにずらした色を選んでみましょう。なんだか馴染みつつ、注意を引けそうになりました。

おめでとうございます。
これでメインカラー、サブカラー、アクセントカラーを組み合わせることができました。


私の3色


【メインカラー】
「1.vivit」のイエローです。
イエローは「幸福、希望、新しさ」とあります。
コトリコはノウハウや知見をシェアするデザイン会社なので、お仕事でご一緒させていただいた方には「なるほど!」「やってみよう!」と一歩踏み出せるイメージを少しでも感じていただければと思い、イエローを選択しています。
また、イエローには踏切のような「注意喚起」というチカラも持ちます。そのため、スライドなどの文字にイエローマーカーを引いけばより注目してもらえる意味でもとても活用しやすい色です。

【サブカラー】
グレーで、「中立、調和、わびさび」です。
可能な限り中立なポジションで仕事をしたいという想いから選んでいます。

【アクセントカラー】
「3.Strong tone」に寄せたえんじ色です。
ポイントとして見てもらいたかったり感情に訴えかける際に使うことが多いので、この色にしています。この色は落ち着いた和の印象も持っています。


色の組み合わせ、ぜひ一緒に楽しみましょう!




デザインコラム始めました


デザインコラムでは、こんなふうに垢抜けのコツをお伝えしていきます。

「投稿タイトルだけでもチェックしておきたい」、そんな時はマガジンをフォローいただくと便利かもしれません。

ではまた!
”小さなトリコ”を大切にしたい
地域と農のブランドデザイナー、コトリコ江藤梢でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?