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終助詞「ね」「よ」「よね」の使い分け

「そうですね」「そうですよ」「そうですよね」先日も学習者から使い分けについて聞かれました。おそらく日本語を教えている先生方もたびたび質問される項目の一つではないでしょうか。

終助詞は、文末に現れ、話し手の気持ちや態度を表す助詞です。

基本的には話し言葉でのみ使われ、自然な日本語を話すためにはこの終助詞を使いこなせるようになる必要があります。特に、普通体でのカジュアルな会話の場合、終助詞がないとなんとなく不自然ですわりが良くない感じがすることがありますから、欠かせません。今日は、普通体でのカジュアルな会話を導入した際に登場する「よ、ね、よね」の3つを中心に見ていきます。


「そうだね」 「そうだよ」 「そうだよね」 + 「そっか」


学習者が英語話者の場合は英語でニュアンスの違いを説明するのもありです。まずは、ざくっとsympathyの「ね」、informativeの「よ」からでもいいと思います。

ただ、日本語の場合も英語同様、トーンが大切ですね。「そうだよね」もトーンによっては同意する感じにもなりますし、プレッシャーをかけて相手に「はい、そうです」と言わせる感じにもなります。語末のイントネーションも含めて使い方の例を見せると良いでしょう。

「そうだね」「そうだよ」「そうだよね」「そっか」を英語で言うとこんな感じかなと。いかがでしょうか。(※あくまで私の語感です)

A「今日は暑いね」B「そうだね」・・・Yeah. / I agree./ I know.
A「これ、田中さんが作ったの?」B「そうだよ」・・・Yeah, That’s right.
A「あんな言い方ってないよね」B「そうだよね」・・・totally / indeed.
A「明日、どう?」B「明日仕事なんだよね」A「そっか。」・・・oh, I see.


もうちょっと・・・終助詞にみる男女差


終助詞の使い方には男女差があります。男性学習者の彼女が日本人という場合、その学習者の言葉遣いが女性っぽくなることがあります。その要因の一つが終助詞です。

男女OK・・・「打ち合わせは10時からだね/10時からだよ/10時からだよね」

女性的・・・ 「打ち合わせは10時からね(男女OK)/10時からよ/10時からよね」

上の例文「打ち合わせは10時からね」は男女OKですが、「あら〜、立派なお宅ね〜」「ステキね」など「名詞・な形容詞+ね」は、ときに女性的な感じがします。終助詞を使いこなせると、自然でこなれた印象にありますが、このニュアンスを習得するのはなかなか難しいですね。

>>>「ね」「よ」「よね」それぞれの使い方や例文はコトハジメのブログ記事をご覧ください。


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