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かっこいい!かわいい♪が世界を救う(福岡マラソン応援雑感)

地元・福岡マラソンの応援に行ってきた。2014年の第1回大会が、フルマラソンデビュー戦(写真はその時のもの)・・・だったと思う(FBを遡ったら、このときも直前でぎっくり腰になっていた。本番前の災難はお決まり)。その後、3回ほど走ったが、すごく暑かったり、故障していたり、あまりいい思い出がない。ただ今、マラソン熱3%の状態なので、正直なところ「気アタリ」するので、家にいようかと思ったけれど、ここらで気にでもアタっておかないと、3%→0%になる可能性も考えられるため、重い腰をあげ会場に向かった。

天神のど真ん中のスタートエリアには、知った面々ばかり。細〜く長〜く続けていると、走力は上がらずとも、友だちだけは増えていく。あっちで、わーい、こっちで、わーい、プレシャーもないので純粋に楽しい。

8時20分(なぜ30分じゃないんだ)、号砲が鳴る。
ゴールの糸島を目指して(こんなにゴールが遠い大会、他にあるんだろうか)1万3000人が一斉に走り出す。早々に見送り、地下鉄に乗り換え、九大そばの応援ポイントへ。とても風が冷たい。早めのジョグでポイントに到着するやいなや、トップ集団がやってきた。はっや〜。42.195kmを2時間ちょっとで走ってしまうんだもの。自転車でも無理だ。

ひたすら、声援を送る。頑張って・・・もう、頑張ってるよね、ファイト・・・普通だわ、ナイスラン・・・微妙、、、そこで考えた。応援組の友人と「なんと言われたら、やる気でるかね」と談義。「やっぱりさ、褒められた方がよくない?」なるほど!

「(ゼッケン番号)さん、かわいいよー♪ 笑顔でゴールねー!」

「コスプレ、すごく似合ってるよー!ファイト!」

「走る姿、めっちゃカッコイイ!この調子!」

おもしろがってはいけないが、漠然と「かわいいよー」と声かけをすると、人の興味を引きたいであろうコスプレさんはもちろん、誰が見てもかわいい男女、年齢問わずオシャレ好きな人たち(何かしらこだわりのあるアイテムやウエアを着用)は、反射的に顔を上げ、一瞬でもニコッと笑顔になる。マラソンに限らず、しかめっ面でいるより、笑顔でいる方が、実際のパフォーマンスが上がるという科学的エビデンスもあるし(「笑うことで、物事を継続する力が生まれる」という研究結果)、気休めないし、気が紛れればもうけもん。

そして、かわいいより、さらに破壊力のある言葉が「カッコイイ」。ダレて歩いているお兄さんたちに「かっこいいんだから、走らなー!」と声をかけた瞬間、「おーーーっ!!」とスイッチが入って駆け抜けていった。高齢のおじいさん選手も「カッコイイです!」と声をかけたら、シュンと背筋が伸びて足取りも軽やかに。ピンと親指を上げた笑顔は、本当にカッコよかった。

もちろん好意的に思わない人もいるだろうから、臨機応変であることは心得つつ・・・とはいえ、がんばってほしい気持ちは100%であって、そこに嘘はない。小さなやる気を騙し騙しつないでいくのがマラソンでもある。声援に力を貰うというのは、自分自身の経験としても強く感じているので、ひたすら褒めて、褒めて、褒めまくった。実際、速いも遅いも関係なく、頑張る人は美しい。これこそが、真理である。

本日のSNSは福岡マラソン祭り。いい走りができた人、できなかった人、走った人だけが語ることができる、世界にひとつだけの物語。走るのはしんどいな・・・と思うけれど、走らないと味わえない物語を、人生の書棚に書き足したい気持ちになってきた。今シーズン、唯一エントリーした北九州マラソン。しんどかった・・・で埋め尽くされた物語は、さすがに読むに堪えがたいので、多少なりともマシな物語が残せるよう、ここらで真面目に練習しようと思う。応援を通して、やる気3%→10%までアップ。イエイ!


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