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フィンランドでの自営業/day11


2023.02.07~03.23までフィンランドに滞在しています.
【day11】2月17日(金)の日記です.


フィンランドでは,Workaway(ボランティアをする代わりに食事と寝床を提供してもらえるホストを仲介するサービス)を使って滞在しています.

今滞在しているホストは5人家族(母,父,高校生息子・娘,5歳娘)で,両親は家族で会社を経営しています.私の主な仕事は,5歳の子どものお世話です.
今日は,他の滞在者が子どものお世話をするとのことで,私はホストマザーの仕事についていきました.

ホストマザーの仕事

ホストマザーは,訪問介護の仕事をしています.クライアントは,およそ30組くらいとのこと.今日は,1日に10組ほどのクライアントの家に行き,以下のような様々なお手伝いをしていました.1つのクライアントの滞在時間は約10分~20分,移動が10分~30分という感じ.

起床と身だしなみ準備の手伝い

kop!kop! huomenta!(フィンランド語でのノック,「おはよう!」)と言って,クライアントの家に入っていきます.
初めに行ったのは,高齢の二人姉妹の自宅.キリストの絵や聖書らしきものがあるところから,クリスチャンと思われます.枕のシーツを変えたり,髪の毛を三つ編みにしたりなどしました.
帰りにグミキャンディーをもらいました.

朝食提供

今度は,一人暮らしの高齢者.インスリンの注射を腰に打っていたことから,おそらく糖尿病らしき病気なのかなと.ホストマザーは,机の上の片づけ,ミルク粥の調理,新しい薬の準備をしていました.

掃除

次は,夫婦で二人暮らしをしている方の掃除手伝い.一人は寝ていましたが,もう一人は料理をしている最中でした.ホストマザーはモップなどを,私は掃除機やダスターをかけました.
帰りに,ブルーベリージュースをもらいました.

薬局で薬の受け取り

薬局で各クライアント向けの大量の薬を受け取ります.ホストマザーは,各クライアントの証明カードらしきものを持っていて,それを見せて購入するといった感じでした.

薬の受け渡し,曜日で分類

後述しますが,ほとんどのクライアントが1日に6粒くらいの薬を飲んでいる感じでした.大量で管理が難しいので,曜日ごとに管理できる薬ボックスに分類するのも,ホストマザーの仕事らしいです.

食材の買い出し

フィンランドには,Kmarketというスーパーのチェーン店があります.そこで,各クライアントが必要な食材と,私たちの昼食を購入しました.ホストマザーは,小さなメモ用紙を3枚ほど持っており,それに従って買い進めていく感じでした.
ここで驚いたのが,持っているエコバックが,コーヒーのプラスチック袋をつなぎ合わせてできていること.更に,同じようなものを持っている人が他にもいました.確かに,毎朝,毎晩何杯もコーヒーを飲んでいるもんなぁと.

食材の配達

購入したものをそれぞれのクライアント宅にお届け.クライアントによっては,お友達が誕生日だからと花の配達をお願いしている人もいました.

寝巻への着替え

この時点で,17時頃.今朝一番に行った姉妹宅へ行き,服を着替えさせ,洗い物や部屋の片づけをしました.

驚いたことや発見

  • クライアントは皆英語を話さない.私もフィンランド語が話せないので,ジェスチャーとKiitos(ありがとう),Moimoi(バイバイ)だけで会話していました.

  • 薬の量が多い.ほとんどのクライアント宅に,薬管理ボックスがあり,毎日5~10粒くらいの薬を飲んでいるようでした.ちなみに,ホスト宅の5歳の子どもは,子ども用ビタミンを飲んでいるみたいです.

  • 靴を脱ぐ.どのクライアント宅でも,靴を脱いで部屋に入っていました.少し調べると,雪の多い地域では土足だと部屋が濡れてしまうため,靴を脱ぐとのこと.

  • ホストマザーの働く時間が結構長い!8:15~17時過ぎまで働いていたので,およそ9時間.昼食も車中で移動しながらでした.自営業だから,仕事の時間も内容も日によって異なるとのこと.想定していたより,全然長くて驚きました.

なぜ海外の人の受け入れを始めたのか?

次のクライアント先への移動中,ずっと気になっていた「なぜWorkawayで海外の人を受け入れることを決めたのか」についてホストマザーに尋ねました.
理由は,
・5歳の子どものため
・親は働きたいけど,保育園は高い
・学校の先生がホストをやっていたことがきっかけで知った
とのこと.

実際に少し調べてみると,フィンランドの保育料金は,公立で数万円,私立で15~20万円程度みたいですね.更に,保育園に通ってないと,子育て手当として数万円もらえるとの情報も.

パブリックの保育園では、年収が高くても数万円程度だったと記憶しています。
一方、プラベートの保育園・幼稚園ではフルタイムで通った場合は、月々15万円〜20万円程度の保育料ほどだったと記憶しています。

フィンランドでは保育園に通わずに、親が子育てをしている場合は、子育て手当がもらえます。年収や子供の年齢にもよりますが、たしか数万円ほどだったと記憶しています

「フィンランドの保育園に娘が1年間通ってみた話」

経済的にWorkawayを始めたという点が意外でした. 確かにWorkawayで食費がかかったとしても,一人2万円/月には収まるし,送り迎えも必要なく,各国の人と交流ができたりもするので,そういう選択肢もあるのかと納得しました.



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オムライスを食べにいこうと思います。