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"Congratulations" - Simple Plan【和訳】

Simple Plan 6枚目のアルバム『Harder than It Looks』から、6曲目は「Congratulations」。意味はもちろん「おめでとう」。

ここで「パンク系ミュージシャンの曲のタイトルがここまでポジティブで前向きなワードだと内容は絶対皮肉や裏腹である説」をわたくしは強く提唱したい。

かつてSPの2枚目のアルバムに「Thank You」という曲がありました。その内容は、裏切った友達に対して「親友だって思わせてくれてありがとう」っていう皮肉。

Avril Lavigneの「My Happy Ending」って曲もあります。わたしの大好きな曲ですが。
元恋人だか好きな人だかとの訣別に「ハッピーエンドなんてこんなもん」と自嘲気味。「気遣うふりしてくれてありがとう」「わたしが落ちていくのを見ててくれてありがとう」ってフレーズが入っています。嫌味です。

日本のバンドですがELLEGARDENの「Marry Me」も。
タイトルと印象的なサビだけ聞いて「将来結婚式で流したいなぁ♡」とか思っていたら、とんでもなかった。
かつて憧れた女の子の結婚式に参列した「僕」が「もし金持ちで背が高くてイケメンに生まれ変われたら来世で結婚して」って心の中で泣いている歌でした。かなしみ。

ポジティブなタイトルをそのままストレートに歌わない。それがパンクであり、ロックだと言えるのかも。音はストレートなのに歌詞はひねくれてる。だがそこがいい。

だからこそこういう音楽がティーンの自分に刺さったんでしょう。幸せいっぱい前向きキラキラ爽やかポップソングより、こういう皮肉でネガティブな歌詞の方が自分的には共感できちゃう。それは今も変わらないかも。

前置きが長くなりました。



6. Congratulations

With a smile on your face
Talking sweet when you say
That you had no clue
You had no clue
But all this time, a perfect plan
To stick your knife in my back
Just like you hoped to
Like you hoped to

微笑みをを浮かべて
甘い声で君は言う
わからなかったわ、と
何も手掛かりはなかったと
だけどこの時間はずっと
僕の背中にナイフを突き刺すための完璧な計画だった
君の望んだ通り
望んだ通りに

But you're the one that's gotta live with what you do
(You're the one that's gotta live with what you do)
Karma, karma's gonna come right back for
Karma, karma's comin' back for you

だけどやったことの報いは受けないといけない
カルマはすぐに還ってくる
カルマは君に還ってくる

Congratulations
I hope you're happy now
With the little that you got
Was it worth it?
But just remember
That what goes up comes down
It's a long fall from the top
Congratulations
Congratulations

おめでとう
君がいま幸せなことを願うよ
君の得たほんの少しのもの
それには価値があったかい?
だけど覚えておいて
上がれば下がる
これから長い落下が始まるね
おめでとう
おめでとう

It must feel good, it must be nice
When your heart is cold as ice
And you feel nothin'
You feel nothin'
But is it hard to fall asleep
To close your eyes, do you see the payback comin'?
It's comin', yeah

さぞかしいい気分だろうね
心が氷のように冷たいってことは
君は何も感じない
何も感じない
だけど眠るのが難しくない?
目を閉じると報復される未来がみえるだろう
もうすぐやってくるよ

You're the one that's gotta live with what you do
(You're the one that's gotta live with what you do)
Karma, karma's gonna come right back for
Karma, karma's comin' back for you

やったことの報いは受けないといけない
カルマはすぐに還ってくる
カルマは君に還ってくる

Congratulations
I hope you're happy now
With the little that you got
Was it worth it?
But just remember
That what goes up comes down
It's a long fall from the top
Congratulations
Congratulations

おめでとう
君がいま幸せなことを願うよ
君の得たほんの少しのもの
それには価値があったかい?
だけど覚えておいて
上がれば下がる
これから長い落下が始まるね
おめでとう
おめでとう

You're the one that's gotta live with what you do
(You're the one that's gotta live with what you do)
Karma, karma's gonna come right back for you
Congratulations (Congratulations, congratulations)

やったことの報いは受けないといけない
カルマはすぐに還ってくる
カルマは君に還ってくる

Congratulations
I hope you're happy now
With the little that you got
Was it worth it?
But just remember
That what goes up comes down
It's a long fall from the top
Congratulations
Congratulations

おめでとう
君がいま幸せなことを願うよ
君の得たほんの少しのもの
それには価値があったかい?
だけど覚えておいて
上がれば下がる
これから長い落下が始まるね
おめでとう
おめでとう

Congratulations
Congratulations

©2022 Simple Plan


嫌味が炸裂してますね。
なんかひどいことされたんでしょうか。裏切られた?
はっきりとは書いてないけど、もてあそばれた挙句他の人とくっついちゃったとか、そういうことを想像しちゃいます。
それならここまで呪いたくなる気持ちもわかるわぁ。

わたしも割と因果応報を信じるくちです。
やったことは返ってくる。
そう思わないとやってられないときもある、ってのが本音。

だけれど、自分こそ誰かに対して恨まれたり迷惑かけたりしているかもしれない、無意識・無自覚のうちに。だとすると、思いも寄らないしっぺ返しに見舞われるかもしれない。それも怖い。人と関わりながら生きるのって怖いなぁ。


そういえば「congratulations」なんて長い単語が、どうして「おめでとう」なんだろう。語源が気になって調べてみました。

grate/gratus(喜び・慈悲深さ)に、接頭辞 con(ともに)と、名詞接尾辞 -ation(すること・するもの)をくっつけたもの。ということで、もともとはラテン語で「ともに喜ぶこと」という意味だったみたいです。
これがそのままお祝いの言葉として使われるようになったんですね。
「おめでとう!」という意味で使うときには複数形にします。

面白いな。


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