虹園的むすびの考察 《はじめに》

贈る相手を想い、贈り物を選び、
 相手のことを想って“むすぶ”。

相手を想う健気な心、
相手を敬い大切に想う心

それを表現したのが 水引のむすび。


水引作家の結び屋虹園です。


私が最初に水引に出逢い、
水引のむすび方のそれぞれに意味があると知ったとき、
日本人の健気で思い遣りに溢れたあたたかさが
日常的に、そして恒常的に、もちうるものだったと解ったときに
心が振るえました。

だからこそ、その水引がもっと身近なものになれば
私が心振るえたように、
【なにか】を思い出すきっかけのお役に立てるんじゃないか、と
むすびに突き動かされるように作品創りをはじめました。

まだその【なにか】が私自身もわからなかったのに
背中を押され
むすびに導かれて
どんどんと奥に突き進んでいくと
そこには【真理】がありました。
ここへ辿り着くころには、
私にとって水引はもはや
水引という素材を超越していました。


私が水引のむすびで作品を創り始めると同時に
むすびの研究を始めた頃は
2020年、まさかこんな事態になるなんて
想像もしませんでした。


何年かかけて、むすぶことにより
まるで導かれるように
識り、体感し、学び、閃き、出逢い、
ひとつのことにたどり着いたとき、
ちょうど時は2020年3月でした。


これはあくまでも
私が水引のむすびを通じて
感じ、考察したことにより導き出された
ひとつの答えに過ぎません。
水引と同じ、『諸説あり』です。

ですから、
これが唯一の正解ではありません。


ですが
お話していく中で
きっと感じてくださると思いますが
皆さんの中の《その扉》にたどり着きやすくなるような
ツールにはなりうるんじゃないかな、と考え
お話と併せて、水引のむすびも
いっしょに体感していただけたらな、と考えています。
そして、
新たな局面を迎えた地球上の混乱の中、
この大きな進化をしていく地球に対し、
今こそ私たちが思い出さねばならないものとして
もしかしたら、
私の得てきた水引のむすびによって
なにかお役に立てることがあるんじゃないかと思い、
お伝えすることを決めました。


優しい世界になりますように。
心を込めてお伝えします。


令和2年5月5日
結び屋虹園 菊田奈々

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