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アポロンと太陽:ギリシャ神話から学ぶ西洋占星術


西洋占星術における「太陽」は、ギリシャ神話の「アポロン」が象徴します。


アポロンの特徴・性格を理解することで、太陽への理解がグッと深まります。

太陽の意味でよく言われるのは「自我、意識、理性、目的」です。

ただそれらって、正直わかるようなわからないような…
完全には腑に落ちてこないんですよね。

一方で、「太陽って、自分の中にある○○みたいなアニメキャラだよ!」
例)
・ジャイアン
・悟空
・桜木花道
・ルフィ
・オールマイト

と言われたら、太陽が表すもののイメージが少しは腑に落ちると思います..!
(これらのキャラは厳密に太陽ではないです。そのための今回のアポロンを知ってほしいのです!)

今回はアポロンを学び、太陽を"擬人化"して捉えていきましょう。


ギリシャ神話におけるアポロン

まず、ギリシャ神話におけるアポロンの特徴を羅列していきます

・最高神ゼウスとレト(浮気相手)の子ども
・月の神アルテミスと双子
・理想の青年像
・美の象徴
・太陽の神
・予言の神
・弓の名手
・学問の神
・音楽、芸術の神
・医術、癒しの神
・失恋の神
・真理の神

とてもたくさんありますね…多才…

しかし「太陽の神」「予言の神」と単なる特徴を見ただけでは、西洋占星術的にどう解釈していいのかわからないですよね。

いくつかピックアップしながら、細かくみていきましょう!

アポロンと太陽の関連性

「理想の青年像」=あなたの「理想・憧れ」

アポロンは思考力、精神力が高く(要は頭がよくて)、なおかつ容姿も美しく、当時から男性にとって「憧れの象徴」でした。

古代の男性にとっては、「アポロンってかっけーよな~」と憧れの象徴だったのでしょう。

「アポロンのような人になりたい!」と僕らが言われてもピンときませんが、「ルフィのように生きたい!」「悟空のように強くなりたい!」なら、わかる感覚だと思います。

では、この「理想の青年像」という側面を、西洋占星術においてに考えると、
「太陽」は、
●自分にとって理想
●自分にとっての憧れ

を表していると解釈できそうです。

僕で考えると、太陽は獅子座。
確かに、獅子っぽい価値観(みんなを引っ張る!etc)を素朴に善として生きてきました。

※読み方のコツとして、「アポロン」の部分を「太陽」と読み替えてみると、西洋占星術における太陽の理解が深まります!

「予言の名手」=あなたの「未来の方向」

アポロンは「予言の名手」でもありました。
未来を予知できたってことです。

ギリシャ哲学が好きな方にはお馴染み「デルフォイの神託」が有名ですね。
ソクラテスの弁明でも出てきます。

さて、この「予言の名手」を西洋占星術の象徴で捉えると、
「未来の方向を見定める」と解釈できそうです。

つまり太陽は「未来の方向」「自分が向かっていく道」と理解してもいいでしょう。

「弓の名手」=あなたの「目的意識」

さて、次はアポロンの「弓の名手」という特徴。
これが何を象徴しているか、みなさんも7秒ぐらい考えてみてください。

「弓の名手」は一体どんな象徴として解釈できそうか…

弓というのは、標的がセットで成り立つものですよね。
的に真ん中一点に向かって、放つもの。

となると、「目的が明確」と捉えるのがしっくりくるかなと思います。
「目的意識」でもいいかと。

西洋占星術で解釈すると、
太陽は、
●目的が明確
●自分の中の「目的意識」
と読み取れます。


先ほどから似たような解釈が続いていますね。同じ人物について解釈してるので当然っちゃ当然なんですが(笑)

徐々に太陽のイメージが腑に落ちてきたと思います!(僕の願望)

「学問・芸術の神」=あなたの「承認ポイント」

学問・芸術の神でもあったアポロンパイセン。
本当に多才な方だ…。ヒーローじゃん。

学問・芸術は何を表しているか。
これは「賞賛」もしくは「注目」と捉えてみましょう。

芸術と言うのは、「人に見せる」ということとセットで成り立つもの。
音楽、演劇、絵、etc

芸術を究めるのは、人からの賞賛、注目を求めているとも受け取れます。

つまり西洋占星術における太陽は、「他者(社会)に対して承認を求めている部分」と見てもいいかもしれません。

太陽獅子座の僕、耳が痛い…。
肥大化した承認欲求に飲み込まれないように注意して生きていきたいです。

ただ、社会に対する承認欲求は「自分を動かす力」にもなるので、決してネガティブなものでもないですよね。

ナルシスト

アポロンの性格的特徴に「ナルシスト」もあります。
神なのにナルシストなの?と一瞬思いましたが、ジャンプの主人公って基本ナルシストですよねw

というか主人公はナルシストキャラであってほしい僕です。獅子座乙

アポロンはナルシストゆえに、むやみに女性を追いかけて失恋を繰り返すエピソードも多々あり。(後述します

恋愛のような「情熱の対象」が見つかると、我を見失うのもアポロンの特徴。

相手のことは考えず、勝手に盛り上がってしまったり、自分の愛は絶対だと言わんばかりの行動に出ます。

自分の精神(光)が強すぎて、他人のことが影に見えるんですよね。

実際、西洋占星術ににおける太陽は、他の天体よりも強く輝いて出てきますよね。

「表に出てくる性格は太陽」と言われるのも納得です。

※注意・再
アポロンという個所を、「(占星術における)太陽」と読み替えると理解が深まります!

アポロンの失恋エピソード

アポロンのつよつよ特徴を並べましたが、ちょっとポイズンな面も見ておきましょう。

何事も一長一短。
アポロンも神とは言えど、全知全能の神ではないみたいです。


月桂樹となったダフネーへの恋

アポロンはダフネという女性のことを猛烈に好きになります。

これは「エロス」というキューピットパイセンの「恋の弓」の仕業なんですが、アポロンはダフネを好きにさせられたのです。

一方ダフネには、「誰のことも好きにならない弓矢」が射ち込まれており、アポロンからのアプローチも無視して、ひたすら逃げます。

逃げるダフネを追うアポロンですが、彼女は父に助けを求め、父は彼女を「月桂樹」に変えて救います。(父も、とある神様)

要するにダフネは木になっちゃったんです。

アポロンはダフネが樹木に変わったことを悲しみ、月桂樹を自身の神託のシンボルとし、月桂樹の冠を常に身につけ、永遠の愛を誓います

このことから、西洋占星術においては、太陽(アポロン)の
・自己中心性
・脅迫的な愛
・永遠
が象徴として読み取れます。

確かに太陽って自分の中でオラオラしてくるし、人生かけてずっと追いかけていくもの(永遠)ですよね。

ダフネー…😢

予言の力を与えたカサンドラへの恋

アポロンはカサンドラという女性に恋します。
カサンドラは予言の力が欲しかったらしく、予言の神アポロンはその力を授けます。「その代わりに俺の事愛してね^^」と。

しかしカサンドラは、アポロンの愛を受け入れませんでした。
怒ったアポロンは、カサンドラに「誰も言うことを信じない」という呪いをかけました。

もちろん二人は結ばれません。

こちらもアポロンの切ない失恋ストーリーです。

このエピソードから、西洋占星術における太陽には
・追求
・真実
・欲望のコントロール失敗
・権力と誘惑
が象徴として入っているように思います。

その他、美少年ヒュアキントスの物語など、アポロンの失恋話はまだあります…涙

うぅ、太陽…涙


以上のことから、アポロンは「失恋の神」とも言われています。

未来、精神、意志、目的

長くなりました。
最後にまとめます。

色々アポロンの特徴を見てきて、西洋占星術における「太陽」がちょっとずつくっきりしてきたと思います。

まだピンとこない方は、「アポロン」の箇所を「太陽」と読み替えてもう一度、読んでみてください。

アポロンを通しての太陽の理解で、特に腑に落ちたのが

●アポロン=芸術・真理の神
●芸術・真理=一生かけても完璧には到達しないもの
(手に入らないもの=失恋)
●芸術・真理=今ここにはない遠くのもの
●今ここにはない遠くのもの=「理想」や「目標」「未来」

という解釈です。

(後日投稿しますが、反対に月は感情や「自然など、「今ここにあるもの」を重視します。)

さて、ここにきてようやく占い入門本に書いてある下記のような単語が理解できそうじゃないですか?

・人生の目標
・意志
・自己
・テーマ
・社会的な自分
・成功
・名誉
・熱意
etc

太陽は自分が人生をかけて追及していくテーマ。生き方。
納得…!

アポロンを見るに、一筋縄には行かないっぽいけど(涙

太陽の年齢域25~35歳で見てもしっくり

さらにさらに、太陽を年齢域で見ても、「人生の目標」ってすごくしっくりくるんです。

太陽が育まれる年齢は約25~35歳。
その時期ってちょうど、自分の社会における役割が見えてきて、「こうやって生きていこう!」と定まってくるタイミングだと思うんです。

実際転職や副業を始めるのも、太陽期のアラサーの方が多いです。
結婚で家族を持つ方もそうですね。

自分の中の自己・自我が定まってくる25~35歳。
自分の中にアポロンが確立してくる時期と見てもいいかもしれません。

太陽から獅子座も理解

最後に太陽が支配しているサイン「獅子座」も同時に理解しておきましょう。

支配星と対象サインを理解することで、両方の理解が深まります。

獅子座って、一言で言えば「俺が俺が」っていうイメージですよね。

芸能人で言うと、ローランドさんとかシュワルツェネッガー?

アニメで言うと、

・ジャイアン
・桜木花道
・オールマイト

など、ヒーローや主人公はまさに獅子座って感じですよね。
(設定上の誕生日ではなく、キャラの象徴の話です!)

これらってまさに太陽的だしアポロン的とも言える…!

支配星を理解すると、よりサインの特徴も浮かび上がってきますね。

ただ、獅子座じゃなくても、みなさんの中にある太陽が。
一人ひとりの中に、主人公、ヒーロー、横暴、ナルシストな面はありますよね。

そんな感じで、今回はギリシャ神話アポロンで見る太陽解説でした!

次は月アルテミスです。
獅子座とか火のサインの方は、アポロン性出やすいかなと思うんですが、全然アポロン味ないって方もいるのかな…w

簡単な感想、もしくは、よければあなたの中にある「アポロン性」をリプで教えてもらえると嬉しいです^^

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