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水星とヘルメス:ギリシャ神話で学ぶ西洋占星術

西洋占星術における「水星」の意味は
・知性
・コミュニケーション
とよく言われます。

水星が表す知性とコミュニケーション。
やっぱりわかるようで、わからない…。

これらが一体何なのか、ギリシャ神話の「ヘルメス」を理解することで紐解いていきましょう。


ギリシャ神話におけるヘルメス

西洋占星術における「水星」は、ギリシャ神話のヘルメスが象徴します。

そのヘルメスは、一体どういう人物だったのか。
まずは下記キーワードを眺めて、イメージをどうぞ!

※水星の特徴と捉えてもOK

・神々の伝令役(飛脚)
・いたずらがうまい
・とにかく口がうまい
・移動スピードが速い
・神々の中で一番若く見える

・商売の神
・旅の神
・騙しの神
・コミュニケーションの神
・知性の神
・交渉と調和の神
・言語の神
・魂のガイド(旅人、死者、冥府への導き手)

なんとなく、湧いてきましたか?
前回までのアポロン、アルテミスより、どんなキャラなのか浮かびやすいですよね。

今回はそんな回りくどい解釈はいらなそう…
では、見ていきましょう~!

ヘルメスと水星の関連性

言語の神⇒ あなたのコミュニケーションスタイル

ヘルメスはギリシャ神話における「コミュニケーションの神」。

コミュニケーションをとるときに、おおよそ用いるのは「言語」ですよね。

ヘルメスは言語の神でもありました。

言語とコミュニケーションを司るヘルメス。

これを西洋占星術における水星で解釈すると、

●あなたのコミュニケーションスタイル
●あなたの言葉の使い方
●あなたの表現方法

と捉えることができます^^

まあそのまんまですw

ヘルメスはそのまま解釈できる部分が多いので楽!
水星大好き(笑)

商売の神⇒ あなたの商才・取引能力

続いてのヘルメスの特徴は、「商売の神」でもあること!

いきなりですが、商売人やお金儲けの上手な人をイメージしてください?

・鈍感で…
・口下手で…
・人の気持ちもわからなくて…
・頑固で…

こんな人、思い浮かびませんよね。

・機知に富んでて
・なんか口もうまくて
・一見怪しいけど、憎めなくて
・上手に物事を進めて行く

こんな人物像ですよね。
まさにヘルメスもこんな人。

西洋占星術の水星で解釈するとなんでしょう?

あなたの、
●取引スタイル
●交渉スタイル
●お金、お金に儲けに対するスタンス

と捉えてもよいのかなと^^


いたずらの神⇒ あなたの遊び・機知

さて、ヘルメスパイセンですが、いたずらの神でもあります。
(ヘルメスだけ、パイセン呼称しっくりこない)

「商売の神」で見たキャラ像を踏まえれば、「いたずらの神」もまあ納得です。

周り見ても、商売うまい人っていらずらうまいし(笑)
(もっと言うと、水星がちゃんと利いてる人ってお金儲けが得意)

いたずらって、悪い部分もあるかもですが、賢くないとできないですよね。
あと、必要なのが「ユーモア」。

いたずらは面白さがあって成立します。
ユーモアのない「いたずら」は、ただのだるいやつ。嫌われます。

そう考えると、いたずらって
・賢さ
・ユーモア
・クリエイティビティ

が必要。うーん、いたずらもなかなかですね。

西洋占星術の水星で捉えると、
あなたの、
●遊び心スタイル
●ユーモアのスタイル
●創造性のスタイル

と解釈できそう。

確かに水星乙女座の僕、人の細かな言葉尻や間違え、もしくはどうでもいい細かい知識とかを披露して笑いをとりにいく傾向にあります(笑

あれ水星乙女座が喜んでいるだけで、白けてた可能性大..涙


調和の神⇒ あなたの協調性・バランス感覚

ヘルメスは調和も象徴します。
ここで言う調和をわかりやすく言うと、「誰とでも仲良くする」ってことです。

ヘルメスって人間界にも来るし、冥府にも行くし、そんで神同士でも交友が広いんです。誰とでも絡む。そんでバチバチしない。関係がいい。

異なる価値観や世界の人とも、気兼ねなくコミュニケーションをとれる神です。

これは「他者との関わり」とも解釈できますね。

西洋占星術における水星で見ると
あなたの
●他者との関わり方
●他者とのバランス感覚
●異なる価値観に対するスタンス
を表しているかなと。

水星牡羊座の友達で、他者との関わり方で見ると「すぐ何でも口に出してしまう人」がいますw


旅の神⇒ あなたの移動・興味

旅の神ヘルメス。
色んな人と関わるヘルメスの特徴とも被りますが、色んな場所に行く神です。

移動スピードも速いので、サクッとどこでもいけるんですよね。
旅って、ただ行くだけじゃなく、調べたり体験したりますよね。

これは
・人々の移動
・探求心
・新しい場所へのスタンス
を表しています。

西洋占星術における水星で見ても、
●新しいこと、場所へのスタンス
●新しいこと、考え方への興味

と解釈できるでしょう^^


神々の伝令役⇒ あなたの太陽を遂行する

調和力と早い移動力があってなのか、ヘルメスは神々の伝令役を務めてました。メッセンジャー、飛脚です。

「何かを伝える」って意味では、コミュニケーションとも被りますね。

おもしろいのは、ヘルメスはアポロン(太陽)と仲がいい点です。

アポロン(太陽)の意志を伝える、遂行すると解釈もできます。

ここで考えてみてください。
ホロスコープ上の水星って、太陽に対してどんな位置にありますか?

常に近くにありますよね?スクエアとることはないし。

常に太陽の近くにある水星を、ヘルメスとして捉えた古代ギリシア人はすごいです…。色々と辻褄が合う..。

西洋占星術における水星は、
あなたの
●太陽(意志、目的)を遂行するスタイル
●太陽を言語化・表現するスタイル

を表しているとも取れますね。

ヘルメスのエピソード

ここまでのヘルメスの象徴を踏まえた上で、エピソードを見ていきましょう~!

生まれてすぐ、アポロンの牡牛を盗む

さすがはヘルメスなんですが、生まれてすぐにアポロンの牡牛を50頭盗みます(笑)

で、牡牛を連れ出す際、牡牛の足跡でバレないように、逆向きの靴を作って運びます。(足跡がつかないように運んだ説もあります)

ヘルメスが泥棒の神、だましの神とされるのはこのエピソードからです。

で、アポロンは予言の神なので、誰が盗んだなんて余裕でわかります。

アポロン「お前だろ!」

ヘルメス「私は生まれたばかりで、そんなことできるはずありません」

ヘルメス「証拠は?」

など言い張るわけです。
うぜえw

このエピソードから、水星味を感じてほしいw

リュラ(竪琴)でアポロンと和解

アポロンはカンカンに怒っていたんですが、ヘルメスの竪琴を目(耳)にします。

「なんだそれは?」と。
ヘルメスの自作なのですが、その音色があまりにも美しく、アポロンは「その竪琴をくれたら許してやる」と言います。

それに対してヘルメス
「じゃあ牡牛ちょうだい」
「ついでに、占いも教えて」
と言います。

えぐい(笑)
ただ、アポロンは交渉に乗り、二人は和解します。

アポロンもそういうの「いいよ」って言いそうですよねw

圧倒的に不利な状況から、たくさん利益を得てたヘルメス。
上記のエピソードから、「交渉の神」「商売の神」とされているわけです。


冥府へのガイド

ヘルメスは亡くなった方を、冥府(あの世)に連れていく役割も担っていました。移動スピードも速いし、色んな世界に行き来してるし。

毎日亡くなる人はたくさんいるわけで、ヘルメスの働きっぷりは想像に容易い。とにかく色んな仕事をする。

実務能力や仕事能力を司るのが水星とされるのも納得です。

その他、ペルセウス、オデュッセウスの物語も気になる人はググってみてください^^

天才子ども少年キャラ

かなりヘルメスのイメージはついたと思います。

簡単に言えば、天才子どもキャラですね。
一休さんとか名探偵のコナンくんとか。

あの地味にうざいけど、憎めない感じですw
大人をバカにしてるけど、小賢いので何も言い返せない..。ぐぬぬ、、ってやつです。


水星の年齢域(7~14歳)に、人はウザくなる

水星の年齢域7~14歳の時に、このヘルメスっぽさが出てきますよね。

小学校に入って、色んな人とコミュニケーションを取り合う。
そして家でもお母さんとかに口答えし始める時期。

あれ違う、これ違う。お母さんこんなことも知らないのー?って。

※まあ僕自身がサンプルなので、鵜呑みにしないでほしいですw

前々回の太陽の年齢域(25~35歳)でもそうでしたが、惑星年齢域って本当おもしろいですね。

次の金星も、どんな時期でありそうか、予想してみてください^^

守護星座「双子座」「乙女座」を理解する

最後に、水星の守護星座を理解して、水星の理解を深めて終わりましょう。

双子座と乙女座の支配星が水星です。

双子座も水星も
・コミュニケーション
・情報伝達
・旅行
・知性
これを、感じますよね

双子座は、思考とコミュニケーションですかね。
人々と語り合う中で、情報を集めていく感じ。
新しい情報を求めて、興味を追求していく。

乙女座は、分析や緻密な注意。後は何かをまとめたりですね。
整理したり効率的にものごとを進めるのが得意なサイン。

どちらもヘルメス性を感じますね。
双子座と乙女座がピンとこないとき、先にヘルメスをイメージしてもよいでしょう。(※12星座にも神話はあるのですが、支配星でも遠くないためです)

まとめると、水星(ヘルメス)が活躍してると、いいコミュニケーターであり、情報収集と情報伝達に長ける形になります。

コミュニケーションのスタイル
思考・考え方のスタイル
学び方のスタイル

この辺が、水星として表れてくると。

今回は以上になります。

次回は「金星・アフロディテ」です。

あなたの中のヘルメスはどうですか?

太陽・月に比べて話題に上がりくいので、

よければ、

●あなたの水星サイン
●その水星サインを日々感じるか

を簡単に教えてもらえるとありがたいです!


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