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独楽

独楽とは回らなくても独楽。
回ってこそ、独楽としての意味が出てくる、と書いた。

独楽は、回す意志が明確である事で回転が安定させることができる。
しかし、独楽の回し方で、あれこれと疑念が生じて意志がぶれると
途端に独楽の軸がぶれて、回るのをやめてしまう。

人間も同じである。
あれこれ悩んで軸がぶれると、精神や心、そして体に不具合が発生する。

あれこれ悩んだ時は、コンピューターと同じ作業をすればよい。
自分を初期化する事で、心機一転、再起動すればよいのである。

失敗はない、成功もない、そこにあるのは、自分自身の存在である。
その唯一無二の自分を、愛し慈しみ大切に、トリート&ケアする事で自分の事が好きになれる。

40代半ばまで、私は自分が嫌いでした。
見栄っ張りで、大ぶろしきで、気が小さくて、気が弱くて、理屈っぽくて。
とにかく嫌いでした。

いつも自分を責めていました。
何かをやろうとしても、精神(意志)は有っても、心が不安で揺れて、体が動かない。
ブレーキを踏みながらアクセルをふかしている状態。

もう責めるのはやめよう。自分の事は自分が赦す事で救われるのです。
この世に生を受けて、数十年一緒に過ごしてきたではないですか?
嫌な自分も、自分。
過去の自分を赦す事から始めましょう。
恥ずかしい事も、苦しい事も、悲しい事も、嫌いな事も、
全部自分のしてきたこと。
それを受け止めましょう。

恐れる事はありません。
何故なら、我々は、独楽だから。
軸を一定に、芯を一点において、回れば、独楽になれるから。
その時が、「夢中」=「無中」になっている事に、後で気づくはずです。


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