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#001【絵本】だいすき。

今日もほっこり絵本の世界へ📚

作=アンドレ・ダーハン
訳=角田光代

発行=学研(BOOKSPOOKA)



去年オススメ絵本で借りて読んだ
『ぼくのともだちおつきさま』のアンドレ・ダーハン作の絵本。

語りかけられることばも素敵だし、
ほんわかタッチの色彩も絵もすき。

訳者は、角田光代さん。
最近読んだ『100万分の一回のねこ』の著者のお一人で、そのショートストーリーが良かったのでその後『対岸の彼女』も読んだ。
その角田さんだったとはテンションも上がります(笑)


感想

何度も読むうちに何となく、
これは特にストーリーがあるわけではなく、
「だいすき。」って気持ちを表現している絵本なんだな
と、気づきました。

だってね。
この主人公のねこは、ページごとに色や模様が変わってるんです。

でも色んなねこが登場しているわけではなく多分、
一匹のねこがだいすきなちっちゃなさかなちゃんに
その時々で感じる想いを伝えてるんです。

前半は、さかなちゃんが居なくて恋焦がれる想いを。
後半は、一緒に居られるしあわせな気持ちを。


一般的にねこはさかなが好きなイメージ(えさ的に?ホントに好きかどうか笑)があるけれど、
このねこは、食べたいから好き!ではなく
確かにさかなちゃんへの想いをしたためているんです。

(余談ですが、さかなもページごとで大きくなったり小さくなったりします笑)

きみがいないと
お月さまも
きみに見えるんだ

もし もういちど きみにあえたなら

かえってきて、さかなちゃん
きみはさみしくない?

だいすき。前半より


からだがふわふわかるくなる
まいにち たのしいよ

なんてすてきな星のしたにうまれたんだろう!

ああ しあわせ!
だって心のなかには いつもきみがいる

だいすき。後半より


まだことばの意味を理解できないくらいの子どもに、
寝る前にゆっくり語りかけるのにいいかもしれません。
お母さんの愛のある優しい音を聞くと、
安心して眠りにつけそうです。

でも、すてきな愛の言葉がいっぱいのこの本は、
どちらかというと大人向けなのかな。

こんな気持ちになったことがある、
素敵な恋愛をしたことがある大人たちが、
あの時の気持ちを思い出すような。

眠る前にあったかい気持ちになれたら、
大人たちもぐっすり眠ることができそうです。




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