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絵本の記憶

絵本はいつも図書館で借りてきて読んでいるが、
ふと実家に絵本が眠っているのではないか?と思い、母にLINEした。

結果、
「もうずいぶん前に処分しました。」
・・・・私の母だ(笑)

私の絵本に関するかすかな記憶をたどっていくと、
思い出すのは、
仏教系幼稚園に通っていたので配布されるお釈迦様や親鸞様の絵本や、
毎月園から配布されるよみものが載った月刊誌とかで・・・。

実は私は幼少期の記憶があまりなく(封印しているのかと思うくらい笑)、
親に本を読んでもらった記憶もほどんどない。

今の時代図書館に行くと、
お父さんが子供に寄り添って絵本を読んであげている姿を必ず見かける。
が、私の幼少期は昭和…。
父も例にもれず絵本を読み聞かせることなどしなかったのだろう。(平成のうちの子育て中、夫が読み聞かせる事もなかったけど笑)

家族でどこかに出掛ける時には、
日本や世界の昔話のカセットテープが車中で流れ、
延々とそれを聞いていた記憶はある。
(耳なし芳一の話が怖くて怖くて、飛ばしていたもらっていた記憶。笑)



一般的に、親に読み聞かせをしてもらった子どもには、
その時間や感覚といった記憶が残っているものなのか?


実家にはこども図鑑はきっちり本棚に並んでいた。

でもあまり興味がなかったらしく(弟は使っていたかもしれないが)殆ど見ずに終わったため、
その図鑑たちはきれいなまま私の息子たちへと受け継がれた。
(大人になると図鑑も面白いもので。
子どもと一緒にその古い動物の本、虫の本、植物の本を開くのは好きだった。)

おそらく自分で読んだり調べる習慣をつけさせるのが、両親の狙いだったんだろう。

学研マンガや図鑑の記憶はあるのに、
あったかい絵本の記憶があまりない・・・のは残念。

うん。
母は絵本を読み聞かせることが好きではなかったのかもしれない!
と、思うことにした。(勝手に笑)

もしかすると…
実は母に読み聞かせを何度もせがむ子供だったかもしれないし、たくさん絵本を読み聞かせしてもらっていたかもしれないしね。

私の記憶違いで、昔の記憶は曖昧かもしれない…かな?



父はよく私を(弟も多分)図書館に連れて行った。
私の読書好き、図書館好きはそこから来ている。
(いつも帰りに行くパン屋への”よりみち”も、本好きにさせた一因なのかもしれない笑)

とにかく、私は本を読むのが好きになった。
絵本を飛び越えて物語が好きになった気がする。
(親の狙い通り自分で読む子…笑)

というわけで、
小さな本棚から自分で取り出し一人で読んだ絵本の記憶。
その数は少ない。


新美南吉さんの『ごんぎつね』や『てぶくろを買いに』、
『ぐりとぐら』はあったような・・・。
ピクシー絵本という海外の絵本を翻訳した小さな(10㎝角?)絵本が何冊かあり好きだったことを思い出した。

あの頃の絵本、読んでみたい!

でも・・・
残念ながらそれはもう一冊もなかった(笑)


まぁでも、どんな環境で育っても、
今私が絵本をすきで読んでいるのは変わりない。


子ども時代には分からなかった絵本のよさが大人になって身に染みる。
だから今こうして、絵本を読んでいる。


色んな気づきをくれる絵本。
自分の世界をたのしくやさしいものにしてくれる絵本。

読んだ後、ほっこりあったかい時間が
私はスキである。


そして今度実家に行ったら、
昔の記憶を検証してみてもいいなと思っている(笑)


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