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「見えない育児リスト」は我が家には向かなかった

おはようございます。りんです。

早いもので今月で息子が生まれて2年経ちました。

我が家は

里帰りなし&夫育休取得なし

の状態で、初心者2人で育児をおこなってきました。



子育て世代が多く悩むと思われるのが、
夫婦の家事・育児の分担問題。

例にもれず、我がにも非常に不穏な空気が流れていた時期がありました。


例えば育児。
「ミルクをあげる」といった行動一つでも

お湯を沸かし始める→湯冷まし(お水)準備→哺乳瓶・乳首準備→レンジで哺乳瓶類を消毒→すりきりスプーンで正確に計量→70℃以上のお湯で溶かす→湯冷ましで冷ます→人肌になっているのをチェック→ミルクをあげる

といった行程があるのです。

その後も

ミルクをあげる→げっぷさせる→哺乳瓶・乳首をブラシで洗う→乾燥させる

まであります。

さらに言えば

・ミルク缶内の残量を確認し、足りなければネットで注文する
・空いたミルク缶を空き缶のごみ袋に入れる
・収集日にごみを出す

までありますからね!

「ミルクをあげる」という作業1つにも、我が家の場合15の行程があるわけですよ。
でも夫がするのは本当に「ミルクをあげる」という行為だけでした。(当時)

それ以外の見えにくい部分を補うのはすべて私です。
夫は育児をしているつもりでも、私が感じている育児の負担は全く減っている感覚はなかったのです。

そのことを伝えたいけれど、自分も寝不足でつい感情的になってしまい、結局喧嘩になるというパターンを繰り返していました。

「ミルクあげるってそれだけでいろんな準備とか片づけがいるんだよ…」

「ちゃんと言ってくれないとわからない!」

「私がいつもするの見てたらわかるでしょ!?」


そんな分担に関して、「見えない家事(または育児)リストを作ると、やることが視覚化されてパートナーとも共有しやすいよ」というアドバイスを目にすることがありました。
そのとき私は、「これだ!!」と藁にもすがるような思いですぐ「見えない育児(+家事)リスト」を作成しました。

それがこちらです。



作成日は2020年11月15日。息子が2か月になってすぐくらいです。


一気にリストを作成した私はすぐに夫に見せることに。

「ちゃんと言ってくれないとわからない」

「何かできることあれば言って」

そんな夫の言葉をずっと聞いていたので、

「このリストがあれば一目瞭然じゃん!これで育児を一緒にスムーズにできるぞ」と浮足立っていたのですが、

当の夫は

「・・・・・」

浮かない表情で無言になっているだけでした。

何がいけなかったのか。

このリストは、育児を協力するために用いる建設的なものではなく、「私はこんなに毎日辛い思いをしているのにあなたはほとんど何もしていない」とでも言わんばかりの、ただただ私の恨みつらみを書き連ねたものに過ぎなかったのです。

「見えない育児(家事)リスト」を作るという行動だけに目が向いてしまい、その奥にある本当に大切なことを見逃していたのだと思います。

我が家に必要だったのは 実際に 一緒に 困ること だった


夫の立場に立ってみると、頼んでもいないのに一方的にリストを突きつけられ、ただただ責められ続け辛いだろうな、と今だったら思います。
しかし、当時はろくに睡眠や休息もとれず、毎日息子を生かし自分も生きることで精いっぱい。夫のことを慮る余裕は一切なかったのでした。

「産前にきちんと話し合っておけばよかった」

そう何度も思いましたが、実際にその状況になってみないと私達夫婦は「何が大変なのか」が分からなかったのです。

過ぎ去っていった時間は、もとには戻せません。今、私たちに何ができるかを考えなければいけません。

それから2人で考えた方法は至ってシンプルでした。

実際に「何が困るのか」を体感し、お互いにその困り感を共有することでした。

例えば、私が自分の通院のために半日外出したり、仕事で1日不在のときは必然的に夫が息子の面倒を見ることになります。

私は息子が0歳6か月のときに復帰。土日のみお休みで、祝日は出勤です。
(夫は土日祝がお休みです)


夫の実家は飛行機の移動が必要な距離。当然(夫の)実家に頼ることはできません。もちろん祝日は保育園もお休みです。

最初のほうこそ、私は祝日出勤の際は息子の離乳食や夫のごはんなど、すぐに食べられるように準備して出勤をしていましたが、少し経ったらそれを一切やめました。
冷蔵庫や冷凍庫には食材を置いていますが、準備はすべて夫に任せました。

実際に息子を見ながら家事(例えば食事の準備)もしてもらうことで、どういうところに工夫が必要か、どういう段取りでおこなっていくのか、夫自身にやりやすい方法を見つけてもらうことにしました。

「洗濯しようと思ったけど息子が昼寝から早く起きてきてしまって無理だった」

「今日全然寝なくて…ほぼ立ちながらご飯食べた(苦笑)」

1日の中で困ったことを夫なりに確認し、自分なりに工夫を見つけているようでした。

不在にしていた間のことについて、夫が自ら話をするとき以外は事細かに聞くことはしませんでした。
ただ「1日ありがとう。育児してると家事全然進まんよね…(苦笑)」と一緒に育児と家事の両立の難しさをぽつぽつと語り合っていました。

昨年度、土日が重ならない祝日は15日ありました。
そのうち元旦や、子どもの体調不良等で2、3日は休みましたがその他の祝日は出勤しました。
また、祝日以外にも私が不在にする時もありました。


約15日間のフルワンオペ(せざるを得ない状況)を経て夫の家事育児力はめきめきと上がり、今では夫婦ともにだいたい同じ水準で育児・家事をすることができます。

私の作った「見えない育児(家事)リスト」は、夫にとっては役に立つものではありませんでした。


実際に手を動かしてみて、夫は自分なりにオリジナルのリストを作り上げていました。


お互いに実際にやってみて、その体験をシェアすること、それが我が家にとっては大切だったように思います。

子育ては時期によって出てくる悩みも様々です。
また大きな壁が立ちはだかってくることもあると思います。そのときも、家族で一緒に悩み、ベストな解決方法を一緒に探していくことができればと思います。


今回もお読みいただきありがとうございました。







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