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大人の自閉症スペクトラムの理解に

いつもと異なる投稿形式ですが、最近読んだ本で、「思春期・おとなの自閉症スペクトラム症」という1冊がとても学びになったので、備忘録もかねてnoteにまとめようと思いました📣

当事者のみならず、心理師や、心理カウンセラーの先生方、教育・福祉・医療の専門職の先生が読んでも「なるほど」と思う事は多いように思いますし、発達障害の支援をされている方は当事者の気持ちがリアルに伝わる1冊になっているので、読んで後悔のない1冊です🌸

まず、こちらの本は、未満さんから思春期までの発達障害の支援を10年以上続けている私にとって、大人になってからASDの診断を受ける方の事例についての学びになりました🍀

「事例でわかる」というだけあって、本書では240ページ程度のうち、半分以上のページを8つの事例に割き、ASDを解説してくださっています💡

事例で紹介される方は、皆さん、生きづらさを抱えながらも一生懸命生きてきた方々です。

学校や職場や家庭での挫折や上手くいかない体験を繰り返し自信を失った方。

周囲との摩擦で居場所を失う方。

どうしてそう上手くいかないのか、それが誰にも、本人にすらわからず困難を抱えたまま過ごされてきたのだと思いました。

当事者から、今まで自分がASDと気づかなかった理由や、ASDの独特の楽しみや苦痛がかなりリアルに書かれていて、当事者の気持ちを理解する上で、とても参考になりました💡

私も自分の子どもがASDなので、

今もしかしたら、こんな風に感じているのかな?

あの時の発言はこんな意味があるのかな?

とASDの方の気持ちや考え方に思いを馳せられました🍀

思春期以降で不適応が問題になる方の多くが、実は幼少期から何らかの生きづらさを抱えていたんだ、ということは納得でき、やはり、早期発見・早期支援の重要さをあらためて再確認できました。

ASDは特性のある個人だけの問題ではなく、環境と個人の相互作用の中で生じてくるという事がこの本全体を通して伝わりました。

その強み・弱みを理解することで、本人とって安心した生活を過ごせるよう願いの込められた書籍でした。

事例以外にも軽度ASDを持つ方の困難さを理解し、適切な支援をするうえで必要な事項が、表現を選び、真摯に記載されています。

ASDを学ぶ上でも、理解を深めるうえでも学びになりました。

発達障害を学ぼうとする方の一冊としてもおススメです。

普段は、お父さん・お母さんの子育ての悩みが少しでも楽になるよう記事を投稿していますが、こんな風に時々備忘録もかねて、読了したばかりの本を、変にまとめようとせず、思いつくままにダラダラとまとめることがあるかもしれないです😊✨✨

読み終わったばかりの良書は、とても素敵な映画を見終わったような何ともいえない充実感に浸れますね。

寝かしつけも終え、素敵な本を読み終えたので、少しでもわが子や相談に来て下さる皆様に還元していこうと思います✨✨

明日もこの記事を読んで下さった方にとって良い一日になりますように🌸

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