私たち夫婦がパリ郊外に最初に購入した新築アパートは、建設前の家が建っていてとり壊しすら始まっていない状況、イメージ図のみで購入。家ってもっと吟味に吟味の上、色々考えて購入するものだと思ってましが、悩んでる間には売れてしまう！と、急かされ。あれよあれよとサイン。もちろん、ここおフランス！入居予定が1年後のはずが、1年半待たされました。入居後も私にとってそんな思い入れもなくw。

2019年6月末に、今住んでいるフランス地方都市にフラ夫の転勤が決まる。8月初旬にはお引っ越し。。。

引っ越し後、落ち着いた頃よりアパート購入物件を探し始める。そんな中、1960年建てられ、おばあさんが50年前に買ってそのまま手も加えず生活、電気配線も昔のままなので工事必須のアパートを内見。気に入ったらその日のうちに、いやその場で意思表示をしないとすぐ売れてしまう。買うならその場で言わないといけないのだが、悩むこと数分。この地区はすごい気に入っていたのと、中は工事でどうにでもなる！と、この物件を気に入ったフラ夫に押され、その場で首を縦に振る。

し•か•し、中はどうにでもなる！を、甘く見てた。予算が十二分にあって、さらにはとっても信頼できる(ここ大事)内装工事業者を知っている。もしくは、ブリコラージュが趣味 ある程度やれるレベルがあってこそ。懐具合•実力を垣間見なかった私、想像だけは無限大に膨らむ。私の構想を聞いた瞬間、フラ夫すぐさま義父にSOS。家具の組み立てすら、義父を電話で呼び出しやってもらうほどの我がフラ夫。よく、どうにでもなると言ったな〜。

勿論、十二分の予算がないわたし達は、電気関係は電気業者。キッチンは専門の業者とデザインを一緒に決め、設置は業者にお願い。床暖だったため安全をとってサロンとキッチンの床のみ、フローリング剥がすまでは自分達でやって、タイルを張ることだけを専門の人にお願いしました。あとは、どどど素人私達と実家を一人で全て内装工事したdiyが得意な義父、付き添い義母の3.5人で挑みました。2020年3月ロックダウン宣言前日にアパート仮契約、そこから義父と電話で工事の段取りを取り、ロックダウン終了と同じ頃に本契約、前日義両親が片道4時間のところから工事道具を全て持って乗り込み待機、契約し鍵を貰ったところから工事開始。

大まかに言って、3箇所壁を取り壊し改めて壁を作り直しドアを付ける。壁紙を全て剥がして塗り直す。おばあちゃんのキッチンを取り外す。寝室書斎の床の張り替え。新たに収納スペースを作る。書いてると簡単そうなんですけど、いや〜〜大変でした(涙)

並行して電気工事が来るはずだったのに。。そう、ここおフランス。最初の話のように進むわけがない。更に、ロックダウン開けは建築 内装工事ラッシュ。＋夏のバカンスも重なって、電気業者がなかなか来ない。イライラ×1。私達の予定も狂ってきました。そして、どどど素人！そうでなくっても予定通りいかない。イライラ×2。更に、義父と私とりあえずやってみて考えよう派。対して理系フラ夫、考えて考えて考えて考え抜いてからやる派。どんどん進めたい私達にフラ夫が拗ねる構図が出来上がり、工事以上に拗ね夫に神経を使う。イライラ×3。床をプロに頼んだはずなのに、ガタガタ＋タイルとタイルの間隔が異常にある！イライラ×4。クレームすると、ある程度直すが、間の間隔は全部かえる事になるので無理だと言われ。爆発！

義両親 フラ夫から、フランスで100%を求めるな。60%が70%になってＯＫと思っていないと。と言われ、うううううーーー。唸るしかなく。

工事がどんどん押してしまいましたが、キッチン寝室 トイレだけ終わらせた９月に工事途中にも関わらず、引っ越し強行。そして、昨年９月から12月ノエル直前まで、住みながら工事を続けドアの一部分を除いてなんとか終了。

残っていた問題は、ドアのキットで買った枠の板がまっすぐでなく組み立てられなかったんだけど、11月に業者に言って新しい材料が届いたのが先週末。復活祭の連休を使いやっと完成。

足掛け10ヶ月、当初の予定をなんとか終了。

ど素人のdiy。壁も歪、ペンキもはみ出てたり、ドアの下を切りすぎて隙間があったり。。。もう、お恥ずかしい。でも、その全てが愛おしくって。居心地良くって、生活全てがしっくりいってる。新築の無機質とはまた違う、家と一緒に呼吸しているような温かみがあって今となっては自分たちでやってよかったと心の底から思える。何より、プロに頼んでも完成が納得いくものにならない、完璧さを求めてはストレスだけがたまるおフランス。同じストレスなら自分たちでやってよかったと正直な感想。ただ、全くのど素人が今回やるべき物件ではなかった…。軽くリノベするぐらいのアパートにして、次回に慣れたところで選ぶべき物件だった。今回、お風呂場だけはおばあさんが少し工事加えていたので、予算の関係上手を加えなかった。一応、来年の工事予定。次回は、もっと上手くやれる気がして今からワクワク。

家と共に、私たちも喧嘩しながら人間大きく進化したそんなdiyはひとまず終了。お疲れ私！改めて、よろしく我が家！！