「ミスター・ロボット」に見るエヴァ感

やばい。「ミスターロボット」は今まで見た海外ドラマの中でも最高の部類だ。
たった今、最終シーズンであるシーズン4の最後を見終わった。
素晴らしい。これほどきっちり最終回を締めくくったドラマがあっただろうか。(無いとは言えない)

きちんと今の世界を描き出していること、今までに無いタイプのストーリーテリングであること、
何よりも視聴者が単なる傍観者ではなく、ドラマの一部に入り込んだ気にさせ、
常に油断ならない好奇心を活性化
させられる。
視聴しながら何度「えー!」「何それ!?」と口に出して言ったかわからない。

私が主に海外ドラマをたくさん視聴していたのは2007年から2013年ごろ。
タイプは様々だったが基本的にはサスペンス調のファンタジーだったような気がする。
そこをこの作品では、ナイフで頰を撫でられているかのように
常に冷たい世界を目の前にリアルに登場させ、甘い夢は見させない。それでいながら目を背けられない。

またもう一つ思ったことは、これは「海外版非SFのエヴァンゲリヲン」では無いかということ。
とにかく主人公の独白・内省とパーソナリティーに深く切り込むスタイル
自分にとってはエヴァを思い出さずにはいられない。
結局それがシーズン4の最後でまたさらに強く感じさせるようになっていくことがまたサプライズであった。

おそらくタイトルだけだと多くの人が誤解するイメージを抱くだろうが
これほどすごいものを見せてくれるとは思わなかった。
毎回の冒頭のタイトルバックで使う音楽が、全回変わるのも楽しみだった。
Amazonプライムで視聴可能です。

<海外ドラマ独断ランキング>

1. ツインピークス(旧シリーズ)
2. ホワイトハウス
3. ミスターロボット
4. LOST
5. トゥルー・ディテクティブ(シーズン1)
6. シャーロックホームズ(グラナダTV)
7. フリンジ
8. ライトゥーミー

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