見出し画像

【#20】 函館から北見へ(義母との同居1)

 義母を北見に迎えて同居が始まってから、ちょうど1年が過ぎました。昨年の11月14日(日)、主日礼拝と午後からの三浦綾子読書会を終えて、一旦、千歳まで車を走らせました。翌朝、ひんやりとした空気に朝日が差し込んできた様子を撮ったの上の画像です。

 月曜と火曜にかけて転居に関する挨拶、様々な手続きを慌ただしく終わらせました。奥尻島で生まれ育ち、十代で函館に出てきて70年ほど、人生の大半をこの街で過ごしてきたことになります。感慨深さも、淋しさももちろんあるでしょう。しかしそれ以上に「もう一人で暮らすのは無理」という思いの方が大きいからこそ、函館の人からするとロシアのような極寒の地・オホーツクへの移住を決められました。

▲ 2021年11月16日 津軽海峡に沈む夕日。見えるのは青森の下北半島。

 函館での最後の晩餐は、お寿司を買ってきて食べました。何度か一緒に行ったK太郎へ連れて行きたかったのですが、外で食べることが億劫のようです。歳を重ねるということは、そういうことなんだろうなあと、これからも多くのことを学んでいくことになります。

▲ 2021年11月17日 アパートを出立する日

 函館を出発する日、隣のおばあさんがとても寂しがられ、餞別にみかんを一箱くださいました。甘いみかんの味は、何か特別な感じがしました。

 私たちが北見から函館へ車で向かう往路、途中で千歳で一泊したように、帰りの復路も千歳で一泊しました。普通のホテルに泊まったのですが、お義母さんは「帰りに立派な温泉宿に泊めてもらって」とかなり美化された想い出となっているようです。(^^)

▲ 北見と函館を往復し、約1250kmの道のりでした。

 2021年11月18日、道東道を東に向かって進む中で、「なんと天気がいいこと。神様の恵みだ。しあわせ、しあわせ」と何度も仰っておられました。あの時から無事に1年が経ちました。88歳から89歳になられ、元気に過ごしつつ2度目の北見の冬を迎えようとしています。北見と函館を往復した1250kmどころではない人生の旅路について、おいおい記していく予定でいます。

今日も主の恵みと慈しみが追いかけてくる1日でありますように。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?