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子どもの頃から親しんだキャンディー・チェルシーの販売終了から思うこと

こんばんは、クラフトビア子です。

明治のロングセラーキャンディー・チェルシー。皆さんはお好きでしょうか。1971年に発売されて以来、2024年まで53年近くも愛されてきたこのキャンディーが2024年3月をもって販売終了するのだそう。

Xを見ても、販売終了を惜しむ声が多く、ビア子もなかなかショックでした。

今夜は、チェルシーの販売終了について思うことを書きます。


好きな味はバタースカッチ。娘が好きなのはヨーグルトスカッチ。

チェルシーの黒地に花のデザインのパッケージや、そのネーミング。ほかのキャンディーとは一線を画すおしゃれさに、子どもの頃から私の中で特別なキャンディーでした。

どこかに出かけるときのおともとして買ってもらうことが多くて、旅の思い出の横にチェルシーがいる、という感じ。

ほかの飴と違って、なめらかでつるんとしているのも、とても好きでした(なめらかな感触をたのしんでいてうっかりぼんやりすると、あやうく飲み込みそうになるけど)。

味はバタースカッチが一番好き。その次がヨーグルトスカッチ。コーヒー味も良いけれど、やっぱりバターがいいなと思いながら、順番になめるのがたのしい。

大人になってから10年くらいはキャンディーそのものから離れてしまっていて、食べたくて口に入れるというよりは、のどの調子が悪いからのど飴をなめる、というだけになりました。

それが、子どもの成長で、またキャンディーをたのしむために買うようになりました。今度は自分の好みではなく、子どもが好きそうなものを。

子どもが好きなキャンディーは、ソーダ味でしゅわしゅわする仕掛けのあるものだったり、きれいな宝石のような見た目のもの、キャラクターとタイアップしているものだったりと、チェルシーみたいな「おいしさ重視」の飴にはなかなか手が伸びません。

それでも、さらに子どもが大きくなってくると、かつて自分が楽しんでいたキャンディーを買って、子どもにすすめてみるようになりました。

パイン飴やミルクキャンディー、いちごみるく飴。そして、チェルシーも。

チェルシーを初めて食べた娘は、パッケージから味からやはり気に入って、ヨーグルトスカッチが一番だったようです。

ヨーグルトスカッチの緑の個包装だけを選んで、袋をみるとバタースカッチのピンクとコーヒースカッチのオレンジだけが残っているなんてこともありました。

「ママがあなたくらいのときも、やっぱりこうやってお出かけのときに食べたんだよ」

と話すと、そんなに昔からあるの!と驚いていました。

こうやって、同じ味のお菓子を、ずいぶん大人になってしまった自分が、自分の子どもと一緒に味わえるのは、幸せなことだと思います。

最近はコンビニで見かけることが減って、自然と選ぶ機会は少なくなっていましたが、それでも一緒に同じ味をたのしんでいける時間はまだまだ続くと思っていました。

それだけに、販売終了は残念です。

販売終了は応援しなかったから

でも、終了を惜しんで嘆くのは、なんだかちょっと違うなとも思います。

販売終了の理由は、シンプルに販売収益が落ちたから。

チェルシーがとても好きでしたが、わが身を振り返れば、実際にはそんなに買い求めてきませんでした。お店で飴を買おうと思っているとき(たいていの場合、どこかに出かけるとき)に、チェルシーがあったら、三分の一くらいの確率で買うくらい。全然ファンと言えるレベルではないです。

チェルシーがちゃんと好きで、ずっと販売してほしかったら、せめて飴を選ぶときは必ず選ぶべきだし、お店になかったらお店に置いてほしいとアクションすべきでした。

応援していても、買い続けていなかったら、どんなにすばらしくてファンのいる商品でも続けていけない。

チェルシーには、何かしらの形で復活をしてもらえたらうれしいですが、こうやって好きな商品が去っていくことの理由を、まずは受け止めたいと思います。

明治公式のチェルシー誕生物語を読んでみたら、今までにないキャンディーをつくるという強い意気込みで生み出されたのだとか。

日本では飴づくりに採用されていなかった「型に流し込む製法」で、なめらかでバターの含有量の多いキャンデーができたということです。

だからあんなになめらかだったのか――。

今さら知るチェルシーの裏話に、製造されている明治の皆さまに感謝しつつ、とりあえずしばらくの間、スーパーのお菓子コーナーでチェルシーを入手すべく目を光らせようと思っているビア子でした。




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