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酒飲みの休肝日と酒造の技術を、もっとポップに。「ラララコーラ」

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選りすぐりの7種のスパイスと、老舗の酒造の技術で発酵・抽出した「米発酵エキス」を加えた、スパイス薫るクラフトコーラです。

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●キープレイヤー
カルダモン / コリアンダー / ナツメグ  / 米発酵エキス / レモン

●指標
《甘さ》・・・・・★★★☆☆
《スパイス感》・・★★★☆☆
《柑橘感》・・・・★★★★☆
《味の複雑さ》・・★★☆☆☆
 *苦み、酸み、辛みといった、甘み以外の存在感
《爽快感》・・・・★★★☆☆
 *爽快感=飲んだ後の心地よさ

●お勧めシチュエーション
酒飲みの休肝日や、束の間の休日のご機嫌なときの気軽な1杯に。

●おすすめの飲みかた
w / 炭酸・・・レモンの柑橘感や米発酵エキスのまろやかな甘さを、爽やかに楽しむ
w / ミルク・・・レモンの柑橘感や米発酵エキスのまろやかな甘さを、スイーツのように楽しむ
w/お湯割り・・・レモンの柑橘感や米発酵エキスのまろやかな甘さを、引き立たせて温まる

●1瓶で楽しめる杯数
並みのグラスで約12杯

●手に入れられる場所
主に「ヤヱガキ酒造」オンラインストア

1.概要

《実 / 種 / 葉 / 皮 / 根》
生姜  / シナモン / カルダモン(★) / クローブ / コーラナッツ / コリアンダー(★) / ナツメグ(★)
《甘》
てん菜糖 / 米発酵エキス(★)
《果》
レモン(★)

「ラララコーラ」は、1666年に創業した兵庫県・姫路市の『ヤヱガキ酒造』がつくるクラフトコーラです。

曰く、代表銘柄の日本酒「八重墻」をはじめとし、発酵食品、食品機械などの製造・販売を行っているそう。

クラフトコーラでよく入っている7種のスパイスやレモン、てん菜糖に加え、異彩を放っている素材が、「米発酵エキス」。ヤヱガキ酒造の技術で発酵・抽出したを加えた、いわば秘伝の素材。

実飲しながら、その姿をさらに紐解いていきましょう。

2.実飲

〰蓋を開けた香り

レモンによるキレのある酸みと、コリアンダーやナツメグ、カルダモンが効いたスパイスの爽やかな香りが、ふわ~っと鼻に抜ける。

すこーしだけツンとするのは、米発酵エキス(米麹、麦芽水飴)も影響しているのでしょうか。

🍷味わい

味わいは、さっぱりで、すっきり。口に含むとまず、レモンの酸みと、穀物由来の甘みがささやかにやってきます。

てんさい糖と米発酵エキスをベースに甘みを形成しているため、さほど甘さは強くないと予想していたけど、思っていた通りで。米発酵エキスとレモンの仕事も相まって、まろやかで爽快感のある飲み心地です。

「ラララ」という明るい語感にも、フィットする味わい。酒飲みが酒の代わり(休肝日)に飲んだり、休日のご機嫌な時の相棒には、ちょうどよい存在だと思う。

3.クラフト性

「ラララコーラ」に感じたクラフト性は、酒造ならではの悩みがクラフトコーラづくりに生かされている点です。

ヤヱガキ酒造さん曰く、「普段は20歳以上の方としか接点がないので、お子さまにも楽しんでいただけるように」という想いでクラフトコーラをつくっている。

お子さんでも飲めるような、親しみやすい味わいであるために。

味わいは、「米発酵エキス」や「レモン」を素材に入れて、まろやかに、爽やかに仕上げている。ふだんのお酒造りにも活用している「米発酵エキス」に然るべき役割を与えているところは、あっぱれの采配だと感じます。

そして、香りの役割を果たすスパイスでは、カルダモンやコリアンダー、ナツメグを主とした構成で、比較的爽やかに香るように調節されています。

お子さんによっては、スパイという未知の存在を感知すると躊躇してしまうケースはあると思いますが、確かにラララコーラであれば、飲みやすいのかなと察します。

どことなく、レモネードやレモンスカッシュにも通ずる、フレッシュなレモン感がベースにあるので。

酒造がこのような商品をつくることは、ひいては、酒飲みの休肝日やお酒が飲めない大人も喜ぶことにつながるでしょう。お酒という手段を選ばない / 選べないシーンでも、「我慢」ではなく、「ご機嫌」にたどり着ける。まさに「ラララ」をもたらす存在です。

余談ですが、この「ラララ」感を醸すためのデザインも注目すべきポイントなのです。

パッケージデザインを手がけたのは、『WHW!/ダブリューエイチダブリュー!』という手描き集団。

鎌倉のアトリエを拠点に持ちながら、全国を飛び回って手描きの表札看板屋さんや、壁面制作、パッケージデザイン、オリジナルグッズの販売などを行っているチームです。

WHW!による手書きが、愉快な雰囲気とほどよい生活感を醸成しているな、と感じます。

また、プロデュースを手掛けるのは、毎年『ヤヱガキ酒造』とのコラボカクテルを販売している、『Cow and Mouse』という音楽イベント企画制作集団。全国各地の趣のある、文化財・蔵・お寺・教会などで、“音楽だけでなく、その日1日の全てが記憶に残るイベント”を開いている、とのこと。

「ラララ」という名に一貫した、楽し気な空気感を持つ布陣たち。

このような要素も、クラフトコーラがクラフト足り得るための重要な選択であり、表現ですね。

飲み浸りたいときの一杯というよりは、気兼ねない日常の1杯に、ぜひいかがでしょう。 

〆——————

Shall you , LALALA COLA?

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