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ローカルの一流素材が結集した、日本産コーラの本丸。「ともコーラ "REAL JAPAN TASTE"」

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ともコーラの三周年記念フレーバー。“日本の和スパイス”を集結させた一本。中々市場流通しない日本原生の琉球シナモンや島胡椒、神楽唐辛子等、調香師自ら全国の里山を巡り、見知り手にした素材のみを厳選使用しています。

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●キープレイヤー
ヤブニッケイ / 琉球シナモン / 有機生姜 / 和山椒 / 神楽唐辛子 / 島胡椒 / 沖縄県産きび砂糖 / 高知県産青柚子 / 熊本県産晩柑 / 愛媛県産島レモン

●指標
甘さ・・・★★☆☆☆
スパイシーさ・・・★★★★☆
柑橘感・・・★★★★☆
複雑性・・・★★★★☆
*複雑性=味わいや香りの広さ、種類の多さ
余韻・・・★★★☆☆
*余韻=尾を引く味わいや香りの深さ、クセ

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●お勧めシチュエーション
日本の一流素材が詰まった限定フレーバーの有難みを頂戴すべく、ご褒美タイムの一杯に。

●1瓶で楽しめる杯数
並みグラスで、約8杯

●手に入れられる場所
主に「ともコーラ」オンラインストア(数量限定販売)

クラフトコーラの2大巨頭「ともコーラ」調香師・tomoによる、集大成的な逸品。ともコーラやご当地クラフトコーラづくり(熊本クラフトコーラ高知"sawachina"ぎふコーラ、etc)、そのほかの活動も含め、あらゆる地域に入り込んできたtomoだからこそ厳選できる素材でつくられている、紀行的一品です。

コーラといえば、シナモンやカルダモン、クローブなど、海外産のスパイスが原材料の半数ほどを占めることが定石ですが、その常識を覆す成り立ち。そのほとんどを日本産の素材で占め、コーラ足り得ている。日本発祥といわれるクラフトコーラですが、その中でも、最も”日本産”と言える存在だと考えています。

続けて、ともコーラ "REAL JAPAN TASTE"を実飲したり、クラフト性について探ってみます。どうぞ、お付き合いください。

1.概要

 - 素材 -
《実 / 種 / 葉 / 皮 / 根》
コーラナッツ / ヤブニッケイ(★) / 琉球シナモン(★) / 有機生姜(★) / 和山椒(★) / クローブ / オールスパイス / 神楽唐辛子(★) / 島胡椒(★)
《甘》
沖縄県産きび砂糖(★)
《果》
高知県産青柚子(★) / 熊本県産晩柑(★) / 愛媛県産島レモン(★)
etc...

東京を拠点に、調香師・tomoが主宰する「ともコーラ」。

2018年夏に誕生してから、はや3周年を迎える、クラフトコーラ界の先駆的存在。伊良コーラと並ぶ、クラフトコーラ界の2大巨頭です。

3周年を迎えた2021年8月。記念フレーバーとして登場したのが、こちらのともコーラ "REAL JAPAN TASTE"。

曰く、”ともコーラが「本当にやりたかったこと」が体現された銘柄”だそう。その言わんとするところは?そして、その味わいや香りとは?

実飲しながら、その姿をさらに紐解いていきましょう。

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2.実飲

〰蓋を開けた香り

ともコーラの基準フレーバー”ORIGINAL WILD”と比べると、さっそく”違い”に気づく。

スパイシーさと柑橘の華やかさが香るのが、ともコーラ。”いつもの”香ばしさも顔をのぞかせるけれど、さらなる芳香や素材の生っぽさを感じる。公式の言葉を借りると、「青っぽい」。

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なんの香りだろうか。記憶の引き出しから探しはするけど、ピンと結びつかない。いや、記憶の中になくて当然かもしれない。この"REAL JAPAN TASTE"は、あらゆる日本の里山を巡ってきた調香師・tomoだからこそ辿り着けた、日本のスパイス、ハーブ、柑橘が入っているのだから。

高知県産青柚子、熊本産晩柑、琉球シナモン、島胡椒、神楽唐辛子、和山椒、有機生姜...。

きっと、このあたりが、芳香や青っぽさの由来でしょう。ただただ、惹き込まれる香りです。

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グラスに注ぎ、流し込もうと口に近づけると、ほんのりツンとする酸っぱい香りが鼻に抜ける。柑橘かな?瓶から原液を香る時とは、少し表情が変わり、それがちょっと楽しい。

🍷味わい

もう、美味しい。とても美味しい。それだけで終わらせたいくらいに美味しい。

最初に舌に感じるのは、沖縄県産きび砂糖や、高知県産青柚子や熊本産晩柑等による上品ですっきりとした甘みと苦み、そして酸み?同時に、炭酸でシュワっと、和山椒でピリッとするのが心地よい。

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後味では、いつもの”異国情緒漂うスパイス感”に包まれるわけではなく、「実」や「草」、「果」をダイレクトに感じつつ、お茶を嗜んだ後のような清涼感と落ち着きに包まれる。その点も、いわゆるコーラらしさや、ともコーラの基準フレーバーとの、”違い”の1つ。

もちろん、ともコーラらしく側面もあって。後味の仕上げには、唐辛子や山椒、島胡椒のピリッとした辛みが尾を引く気持ちよさは健在。爽やかな、カラッとした気分にもなれちゃいます。

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3.クラフト性

さて、ここからは、ともコーラ "REAL JAPAN TASTE"の”クラフト性”を紐解きます。

ポイントになるのは、「ともコーラが”本当にやりたかったこと”が体現された銘柄」であること。

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ともコーラのコンセプトには、「日本に眠れる素晴らしい素材たちを伝える」というものがあります。

ともコーラをどんどん育てていく中で磨き上げられてきたもの、と察していますが、これは、調香師・tomoがともコーラを作る以前より生まれていた好奇心でもあるのです。

ウェブマガジン「料理王国」の連載『コーラはまるで民藝。ご当地コーラづくりで、日本再発掘。ともコーラ#1』でも記載されていますが、2017年前後から一般社団法人「和ハーブ協会」と一緒に、日本原生の野草たちを使った「日本の庭」という和のスパイスブランドを作っていたそう。

その頃の活動の経験があったからこそ。クラフトコーラを作り始めた後も、「いつか自分も日本の野草文化を伝える手伝いをしたい」と思うようになっていた、と。

そして、ともコーラを皮切りに、クラフトコーラという”表現媒体”を手にした調香師・tomo。2019年からは、ご当地クラフトコーラづくりに動きます。

熊本、高知、岐阜、奈良、徳島と、各地域の素材や文化を伝える”民藝行為”のもと、すでに5つのご当地クラフトコーラを生んでいます。

クラフトコーラをつくる以前、そして以後。日本の一流素材をその目で見て、味わい、その可能性や魅力を体感してきた調香師・tomo。

ある意味、その4~5年の生きてきた軌跡が結集したのが、「ともコーラ "REAL JAPAN TASTE"」なのです。

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「クラフトコーラは、表現したいこと・伝えたいことを、素材選びや作り方、デザインに落とし込んだ、天然素材でつくられるコーラだ」

そのように定義している自分にとって、惚れ惚れするほどのクラフトコーラです。

さらには、コーラの構成要素として多用される海外産のシナモンやカルダモン、胡椒、唐辛子などを使わず、日本の琉球シナモン、島胡椒、神楽唐辛子などで作られている。

海外産のスパイスはクローブやオールスパイス、コーラナッツくらい
くらい?あくまで“ゲスト的な存在感”にとどめている。

クラフトコーラの1つの到達点を、また見せてくれたなと思います。

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ただ、希少素材なこともあり、数量限定での販売。

よくも悪くもブームになっているクラフトコーラ。今、その本丸を味わうなら、見逃せない一品です。

〆———

Shall you , TOMO COLA "REAL JAPAN TASTE"?


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