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金継で箸置きづくり!材料はビーチコーミングで拾ってきたエシカル素材

こんにちは。

9月も中旬を過ぎて、日中も涼しくなり季節はすっかり秋になりましたね。

みなさんは今年の夏はどのように過ごしましたか。

私たちクラフトメイド協会は、協会メンバー数人で7月中旬にビーチコーミングをしました。

今回は、その時に拾ってきた、陶器の破片やシーグラスを加工して、箸置きをつくったのでそのレポートをお届けします。

なお、ビーチコーミングの様子をレポートした記事もありますので、先にそちらを読んでいただくと、今回の記事がよりおもしろくなると思います。ぜひコチラからチェックしてみてくださいね。

ビーチコーミングは、自分にも、地球にも嬉しい活動

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ビーチコーミングは、海岸や浜辺に打ち上がった流木や陶器、シーグラスなどの漂流物を拾い集めることです。

拾った漂流物は鑑賞したり、コレクションしたり、手作りアクセサリーなどの材料にします。

漂流物の中には、「海洋ごみ」と呼ばれるものも混じっており、それが長期間放置されると、生態系に悪影響を与えます。

そのため、ビーチコーミングをすることで海洋ごみを少なくすることができ、海の環境を守る活動にも繋がるのです。

これは、持続可能な開発目標(SDGs)の「目標14:海の豊かさを守ろう」にも、繋がるひとつの活動です。

接着部の強度を確保することが一番大変でした

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今回は、陶器の破片やシーグラスを金継ぎで繋ぎ合わせて、箸置きをつくりました。

金継ぎとは、壊れた器を漆で接着し、金粉などの金属粉で装飾をして仕上げる修復技法で、日本独自の古来からの伝統技法です。

拾ってきたものの中から、お気に入りの柄を見つけて、それぞれのパーツを金継ぎで繋ぎ合わせていきます。

当初は、拾ってきた陶器やシーグラスの表面を少し削り、整える程度で材料として使えると考えていました。

しかし、拾ってきたものは予想以上に大きく、箸置きの材料として使える適切な大きさに調整する必要があったのです。

これがなかなか大変な作業で、手作業では調整することが難しく、機械(ブレンダー)を使わなければなりませんでした。

初めて使うブレンダーの扱いに四苦八苦しながら、サイズの問題をクリア!

いざ、整えたパーツを金継ぎで繋ぎ合わせてみたのですが、今度は簡単に繋ぎ目のところから折れてしまい、必要な強度を確保することができませんでした。

これは、拾ってきた陶器やシーグラスの厚みや断面の形状がバラバラだったので、上手く繋がらなかったのです。また、使用する漆の種類にも問題がありました。

金継ぎに使用する漆は本物の「本漆」の他に、合成樹脂の「新うるし」があります。

今回の箸置きは、ワークショップで誰にでも簡単につくれることを目標としており、強度が確保できる本漆を使用すると、「かぶれるリスク」や、「漆が乾く時間が長い(1ヶ月程度必要)」などの課題がありました。

これは初心者でも簡単に、安全に扱えて、短時間で乾く「新うるうし」を選んだため、強度を確保できなくなってしまったのです。

そのため、できるだけ厚みや形状が似たようなパーツで繋ぎ合わせることや、金継ぎの長さを短くするなど、試行錯誤を繰り返した結果、強度が確保され、箸置きを完成させることができました。

今後もエシカル素材を使用したハンドメイド作品のワークショップを展開してきます

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今回、ワークショップでつくる作品に箸置きを選んだ理由は、「家族みんなが集まる場所で、毎日使用するもの」だからです。

家族みんなでつくった箸置きだからこそ、愛着もわき、家族の絆を感じることで、より食事の時間が楽しくなると思いました。

今回は箸置きでしたが、今後も食卓で使えるハンドメイド作品を開発予定です。

ハンドメイド作品は材料やつくり方が同じでも、全然違ったものが出来上がります。

また、ワークショップで大切な人と一緒に作品をつくることで、大切な思い出もつくることもできます。

出来上がった作品や思い出の詰まった「世界にひとつだけの食卓」を提供できるよう今後も開発を進めていきます。

ぜひエシカルに少しでも興味を持っていただくきっかけとなれば幸いです。

今回作成した箸置きは、今後いろいろな場所でワークショップを行う予定ですので、興味があればぜひ体験しに来てください。

詳しい情報はコチラから!

まだまだ、エシカル素材を使用したハンドメイド作品を開発中です。
またブログでお知らせしていきますので、お楽しみに。

そして最後にオンラインイベントの「第6回クラフトメイドマルシェ」を9月23日(木・祝)秋分の日に開催いたします。

様々なハンドメイド作品のワークショップや販売を楽しめるイベントです。

入場無料で参加できる販売ブースはおすすめなので、遊びに来てみてはいかがでしょうか。



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クラフトメイド協会では、オンライン・オフライン問わず様々な講師が活動しており、ハンドメイドのワークショップを随時開催・募集しています。
ご興味がある方は下記のSNSなどをチェックして、ぜひ参加してみたください。
クラフトメイドマルシェ公式HP
クラフトメイドマルシェInstagram
クラフトメイド協会Instagram

また、開催依頼に関しては下記の問い合わせ先からお気軽にお問い合わせください。
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