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モンブラン近くのヴァレ・ブランシュ(Vallée Blanche)で氷河スキー

たまにこの方の動画を見ます。ソロで主に国内の山に登り、そのときの映像をYouTubeにアップしているのです。今回の動画は海外初挑戦ということで、モンブランへ登りに行くシリーズです。動画を見ていたら、昔シャモニーへ行ったときのことを思い出しました。この方の場合は登山ですが、モンブランの近くには氷河があり、そこはヴァレ・ブランシュ(Vallée Blanche)と呼ばれています。このヴァレ・ブランシュは氷河スキーで有名な所ですが、モンブランで登山をするときも、ヴァレ・ブランシュで氷河スキーをするときも同じロープウェイを利用できます。標高1035mのシャモニー街から標高3842mのエギュ・デュ・ミディまでロープウェイで行くことができ、そこでしばらく休んでから氷河スキーをするのが一般的です。氷河スキーはシャモニーに山岳ガイド会社があるので、そこに申し込んで行くことになります。単独は危険です。何しろクレバスがありますので。もちろん、エギュ・デュ・ミディの展望台で眺めを楽しむこともできます。

動画を見ていて思い出したのは、動画の最初にもあるけれど、エギュ・デュ・ミディから急な雪道を下りて行くところ。尾根状になった雪道を下りて行くので、本当に怖いのです。私が参加したとき、氷河スキーのガイドさんに同じグループのイギリスから来た方が「ここで滑落する人はいないのですか?」と聞いたら「色々な人がいるから、滑落する人も年に何人かいるよ」との返事をしました!ハーネスを装着し、ロープで皆さんが繋がってビクビクしながら下りました。

下までたどり着くと、ガイドさんから「今回はスキースクールではないので、大回りはしないでください。大回りをするとクレバスに落ちることがあります。ですので、小回りでゆっくり私に付いてきてください。なるべく安全な所を滑っていきます」と言われました。私が行ったときにはずっと晴天が続いている時で、動画の方のように登山だったかクライミングだったか忘れましたが、氷河でなく山側にも人がいました。途中、あの山は、こちらの山はというように説明を受けながら氷河を滑っていくのです。氷河には当然、クレバスがあり、途中で「ここは安全だから見てください」と言われたので見たら、本当に吸い込まれそうな、底が見えない青白い光を放つクレバスがありました。もっと見たくなって近寄ったら「あまり近寄ると落ちるよ」と警告され、引き下がりましたが、その色合いにはしばらく見とれてしまいましたね。

この氷河のコースの途中には山小屋があり、そこにはレストランもあるので、山々を見ながら食事を取り、人によってはビールを飲んで楽しむ、そんなこともできます。昔見たCMでスキーで山小屋まで、スキーを外し、外のテラスで食事とお酒を楽しむというシーンがありましたが、本当にそんな感じになります。我々が山小屋で食事をしていると、セスナが低空飛行をして通り過ぎていくということもあったりで、とても良い感じでした。

最後は登山鉄道でシャモニーの街へ。スキーの疲れで列車の中では皆さんスキーを抱えながら眠ってしまいます。機会があればぜひ訪れてみてください。三浦雄一郎さんのお父さんの三浦敬三さんは99歳のときここを滑りました。

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