クレイジータンク通信 vol.186 『絵本作家ではない私たちが生成AIで絵本を作ってみた話』
◆クレイジータンク通信 vol.186◆
昨日から関東では雪が降りはじめ、久しぶりに雪化粧の街並みです。雪が珍しい地域に住む子どもたちにとっては大興奮の対象となります。その様子を見ているとリアルに勝るおもちゃはないなぁと感じます。大人にとっては危険物にしか見えないわけですが…。
さて、今週の通信では、生成AIを活用し、クレイジータンクが制作した「絵本」をご紹介しながら、生成AIでここまでできるということを確認しつつ、今後活用・共存していくためには何が必要なのかについて、書きたいと思います。
ぜひ、ご一読ください。
【絵本作家ではない私たちが生成AIで絵本を作ってみた話】
クレイジータンクでは日々進化を続ける数々の生成AIに関する情報を収集し、それらを触りながら、独自の知見を蓄積しつづけています。
とはいえ、私たちは日々デジタル機器を目の前にして座り込んで生成AIを触り続ける……という集団ではありません。
普段の仕事時間の約50%程度の割合で、外に出て街を歩いてリアルの街から得る情報を多角的に収集しつつ、歩きながら、さまざまな企画のアイディアを練ったり、打ち合わせしたり、また地方へ出向いて野菜にまつわるイベントをやったり、移動式の窯で1350度近くまで上がる窯焼きをやったり…など、決して頭でっかちにならないよう、「動」を重視しながら仕事をしています。
先日、いつもの如く、街を歩きながらとある住宅街の一角に、古くからあるような立派な門構えを発見しました。しかし、その門構えの向こうがわには建物は立っておらず、何やら訳ありの土地のようだね、と話しながら、頭の中に「門」をテーマにした物語が降りてきました。
歩きながら、こんな物語の絵本があったらいいよね、と話しながら歩き続け、その後、帰宅し、その企画を練って、そこから生成AIを触り出しました。
1時間とすこし……企画イメージした物語の絵本が出来上がりました。
それがこちらの
「もう、大丈夫だ門 -そう名付けられた門のお話-」
です。最初にお伝えをしますが、クレイジータンクには絵を描くことを得意というメンバーはいません。
ー終わりー
私たちクレイジータンクではこの絵本を、「子どもたちに読み聞かせたい」と考え、創りました。
この絵本で子どもたちに伝えたいこと…それは、
です。
「門」という、誰もが、仕切り・分断・境界として認識できるものをストーリー中のカギとなるアイテムとして設定し、物語の最後には「もう大丈夫だもん(門)」という世の語り草となった言葉を通じて、人々(自分たち)の心の分断や境界が無くなっていくことこそが、「もう大丈夫だ」といえる心の状態なのであるということを学んでほしい、という気持ちを込めています。
この一連の製作を通じて、感じ、お伝えしたいことは、
・生成AIを活用すれば、絵を描くことができない私たちでも絵本をものの1時間程度で作ることができる、という事実の検証
・その事実を踏まえて、何でもできる時代に入るからこそ、「何をしたいのか」「何を伝えたいのか」という内から湧き出てくる熱量が必要である
・誰もが何でもできる時代であるからこそ、行動をし、思考し、また行動する、ことが大切
ということです。
一つ目に記載した「事実」については、今回は「絵を描く」ことを取り上げましたが、どのような職業でもこれまで「専門」とされてきた仕事が、すでにAIでもある一定のクォリティまでできるようになっている、ということにいま一度向き合い、認める必要があるのではないでしょうか。
そこから、自分たちは何ができるのか。自分たちがやりたいことは何か。利用・活用できるものは何か。について、具体的に考えながらどんどん動いていくことが、重要だと考えています。
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