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大切な人の幸せな瞬間を残したい。フォトグラファーが語る写真の魅力

こんにちは!伴走支援やWEB制作事業を行う株式会社クリエスタです。

クリエスタで働くメンバーの素顔に迫るインタビュー企画。第3回は、フォトグラファーの植松舞さんにインタビューしました。写真と出会ったきっかけや写真の魅力について聞きました。

撮影:原田 萌奈美

植松舞(うえまつ・まい)
フォトグラファー。静岡県富士市出身。大学卒業後、旅行会社に就職し修学旅行の企画・営業・添乗業務に従事。2022年9月末に退職。コロナ禍でカメラにハマったことをきっかけに撮影スキルを磨き、現在はポートレートやウェディングフォトなどの撮影を行う。他にも、都内のコワーキング施設のコミュニティ運営やWEBデザインなど様々な仕事を行っている。


コロナ禍でカメラにハマる

——現在フォトグラファーとして活躍されていますが、カメラで写真を撮るようになったのはいつからですか?

カメラを本格的に始めたのはコロナ禍のこと。当時は旅行会社の広島支店に勤めていたのですが、初めての一人暮らしで、人とのつながりが欲しいなと思ったんです。写真をきっかけにいろんな人とつながりたいなと。

兄からもらったデジカメを持って、休日は広島中を巡るようになりました。その後、デジカメが壊れてしまったので、ミラーレスカメラ「SONY α5100」を購入。まだまだ趣味の範囲でしたが、どんどんカメラの世界に惹き込まれていきました。

——写真にハマったとはいえ、最初はあくまで趣味だったのですね。そこから上達を目指すきっかけはあったのでしょうか?

2020年12月、写真を撮りながら散歩するイベント「フォトウォーク」に参加したことが大きなきっかけになりました。著名な写真家さんも含め参加者約30人が被写体モデルの5人を撮影する1泊2日のプログラム。まさにプロの雑誌撮影の現場のようで、軽い気持ちで参加した私は衝撃を受けました。

参加者の中では、マニュアルではこのように撮るとか、レンズは何ミリがいい、といった話題が出ていましたが、私は会話についていけませんでした。それがすごく悔しくて、恥ずかしくて。自分はカメラについて何も知らないんだなと。ちゃんと学ぼうと決意し、フォトウォークの後、写真が学べるコミュニティを探しました。それで、写真について学べるオンラインサロン「のちハレ」に入りました。

のちハレのメンバーで直島へ行った時の一枚

——「のちハレ」に入ってみて、どうでしたか?

最初は、ただただ同年代のカメラ好きの友達ができることが嬉しかったです。でも「のちハレ」で写真の構図や編集方法を学び、他のカメラマンの話を聞くうちに、写真撮影を仕事にしたいと思うようになりました。

写真は自分の人生に絶対必要なもの

——写真撮影と一言で言っても、色々な種類があると思います。具体的な目標はあったのでしょうか?

家族写真やウェディング写真などの出張撮影サービスを提供する「ラブグラフ(Lovegraph)」のカメラマンになりたいと思ったんです。というのも、「のちハレ」を運営するえーちんさんと、ともやさんのお二人はラブグラフ所属のカメラマン。さらに、他のコミュニティメンバーにもラブグラフの方がいらっしゃったんです。

——ラブグラフのカメラマンになりたいと思ったのはなぜでしょうか?

ラブグラフのカメラマンの方に、なぜカメラマンになったのかお話を聞く機会があり、心を打たれたからです。お話を聞いて、写真は自分の人生に絶対必要なものだと確信しました。

どんなに楽しい思い出や美しい風景も一瞬で過去になってしまいますよね。でも、過去を忘れてしまうのはもったいないと思うんです。だって、日常には幸せがあふれているから。派手な出来事がなくとも、何気ない毎日に幸せは転がっている。

その一瞬を切り出して保存できるのが写真です。シャッターを切った直後、その瞬間は過去になります。でも、一生見返すことができるんです。写真は、撮る人にとっても撮られる人にとっても大切なものになります。

そして、写真を撮れるようになれば、自分がこれまでお世話になった方に恩返しもできると思いました。写真は自分にとってなくてはならないものだなと。写真を撮れる自分でいたいなと、そう思ったんです。

撮影:もち

——ラブグラフのカメラマンになるために、取り組んだことを教えてください。

まずは機材をさらにアップグレードさせました。2021年5月、一眼レフカメラ「SONY  α7III」と単焦点レンズを購入。ボケ感や画質などの性能が上がり、そこからカップルや家族の写真をひたすら無償で撮り続けました。

——ラブグラフのカメラマンには、なれたのでしょうか?

いえ、結局ラブグラフのカメラマンにはならない道を選びました。

ラブグラフに採用してもらうことを意識するあまり、「撮りたい」という思いがいつしか「撮らないといけない」に変わってしまって。写真を撮ることが苦しくなってしまったんです。

当時は旅行会社に勤めていたので、土日に撮影し、平日の深夜に編集するというスケジュール。生活リズムが乱れる中、周りのカメラマンと自分を比べて「まだ自分には技術が足りない。もっと頑張らなきゃ」と焦る気持ちがどんどん大きくなっていきました。好きだったはずの写真を楽しめなくなっていたので、この道はやめようと思いました。

POOLOの仲間が、写真を撮る楽しさを思い出させてくれた

——その後、どのように写真と向き合ってきたのでしょうか?

写真を撮ることが苦しくなっていた頃、クリエスタ結成のきっかけとなった、旅好きな若者が集まるコミュニティ「POOLO」に入りました。POOLOの活動がすごく楽しくて、撮影よりも力を入れるようになっていました。そして、分岐点になったのが2022年のゴールデンウィークにPOOLOのメンバーで行った瀬戸内への旅でした。

POOLOメンバーで行った瀬戸内の旅での一枚

写真好きのコミュニティでは、自分よりもうまい写真を撮る人がたくさんいたので、自分の写真には価値がないと思っていたんです。でも、POOLOの旅で自分の好きなように写真を撮ったら、みんなが褒めてくれた。それがとても嬉しかったんです。

場所を変えれば、こんなにも希少性が高まるのだと感じましたね。POOLOのメンバーが写真を撮る楽しさを思い出させてくれました。

瀬戸内の旅で撮影したお気に入りの一枚

——現在はフォトグラファーとしてどのような写真を撮っていますか?

学生時代の友人や前職の先輩、所属するコミュニティのメンバーなどから、撮影の依頼をいただくことが多いです。写真の種類はウェディングフォトやマタニティフォト、お宮参りの撮影など様々です。自分自身も思い入れのある方々の幸せの瞬間を残せるのはとても嬉しく、やりがいを感じます。

もちろんお知り合いの方以外でもご依頼いただけるのは嬉しく、精一杯撮らせていただきたいと思っています。ただ、写真を撮る一番のモチベーションは、自分の周りの大切な人たちの幸せな瞬間を残したいという思いです。

写真を通して地域に貢献したい

——2022年10月、クリエスタの元となる「クリエイター集団」に参画。クリエスタでは、写真撮影やSNS運用などを担当しています。印象的な仕事について教えてください。

「森と、ピアノと、 」のWEBサイト制作です。これはクリエスタだからこそ、受けられたお仕事だと思っています。

私はサイトに掲載する写真の撮影を担当しました。私は自然が大好きなので、長野県の森の中で撮影できることが嬉しくて、ひたすらシャッターを切り続けていたのを覚えています。撮影では、いろんな視点で切り取ることを意識しました。自分が得意なストーリー性のある写真が撮れたと思っています。

「森とピアノと、 」のサイトに掲載されている写真

個人の仕事では写真を納品して終わりなのですが、このお仕事では私が撮影した写真を活かして、他のメンバーが試行錯誤をしながらサイトを制作しました。それが嬉しかったなと。

私はフォトグラファーですが、クリエスタにはクリエイティブディレクターやWEBデザイナー、ライター、ビデオグラファーなど様々なスキルを持ったメンバーがいます。チームで活動するからこそ、クライアントさんの思いを叶えることができるのだと感じました。チーム内で密なコミュニケーションをとって進められたので「森と、ピアノと、 」の世界観にこだわったWEBサイトがつくれたと思っています。

クリエスタのメンバーたち

——最後に、これからクリエスタでやっていきたい仕事を教えてください。

大学時代、静岡県三島市のまちづくりコミュニティに所属し、地域愛にあふれる大人たちに大変お世話になりました。私は地域に貢献することで、三島でいただいた恩を返していきたいと考えています。なので、地域の観光パンフレットやフリーペーパーなどの写真撮影に挑戦したいです。


取材・執筆:岡村幸治

撮影:植松舞

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