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なんで今の将棋界がめちゃくちゃに面白いかをワンピースの登場キャラに例えて解説してみた。

どうも、Andyです。

私は将棋は全然強くないのですが、とにかく対局を見るのが好きでして。
いわゆる「観る将」ってやつです。

なぜ、将棋を見るのがすきなのかと良いますと、時として将棋は一遍の推理小説を思わせるような壮大な構想、緻密な伏線、思いもよらぬ大どんでん返しなどがあって心底震えるからです。
特に、今話題の藤井聡太八冠の将棋は複雑で、深慮遠謀に長け、極上に甘美で胸踊るストーリーを盤上に描いてくれます。
これが本当に面白い。
将棋が魅せるものであることを初めて知ることができました。
そういう意味では、将棋というより、その将棋の解説を見るのが好きなわけですね。

そんな観る将な私ですが、将棋界全体の歴史にも少しずつ興味を持ち始めておりまして、知れば知るほど、これもまた面白いのです。

で、この面白さをどう伝えたら将棋を知らないひとでも理解できるかな?と考えたところ、大人気漫画「ワンピース」の登場人物にたとえて説明したらとてもわかりやすく、また興味を持ってもらえるのではないか?と考え、拙い知識ながらにそのあたりを解説していきたいと思います。

ワンピースの「大海賊時代」の幕開けを担ったのがみなさんご存知の「ゴールド・ロジャー」。
本名はゴール・D・ロジャー。言わずと知れた海賊王にして、Dの一族。

この、ロジャーに当たる方こそ、大山康晴十五世名人ではないかと考えます。

ちなみに、大山康晴十五世名人より前の時代も歴史に名を残す棋士は数多くいますが、私の知識不足より、空白の100年とさせてください。

大山康晴十五世名人はタイトル戦19連覇、7回の全冠制覇、獲得タイトル数80期、59歳でのタイトル獲得、生涯現役でトップリーグ在籍とすさまじい記録の持ち主です。

名人だけで18期の在位。つまり18年も名人だったわけです。

この、ロジャーこと大山康晴についで現れたのが、「鬼の跡目」とも言うべき中原誠十六世名人。
名人通算15期を始め、タイトル合計64期はすさまじい記録です。

さらに、「金獅子」こと谷川浩司十七世名人の登場など、にわかに群雄割拠の様相を呈してきます。

この時代を平定したのが「羽生世代」の台頭でした。
この世代はまるっとロックス海賊団のようなものです。

その中でも頭角を現したのが永世七冠の羽生善治とその両翼とも言うべき、十八世名人の森内俊之、永世棋聖の佐藤康光。
特に羽生善治永世七冠は一度はワンピース(全タイトル同時制覇)を手にしながらも、「まだ早すぎた・・・」とトップ棋士のままAIの出現を待ち続けました。
ちなみに、この3人の実力を早々に見抜ぬいて研究会に誘った人物こそ島朗初代竜王であり、まさにロックスのような存在だったわけです。

そして、のちに見習いだった渡辺明永世竜王が加わり、羽生、森内、佐藤、渡辺が四皇として将棋新世界を牛耳ることになります。

そして、その四皇の牙城はなかなか崩せないものの、隙あらば頂点を狙おうとする王下七武海が台頭してきます。

豊島将之(竜王/名人/叡王/王位/棋聖)
佐藤天彦(名人/王座/棋王)
広瀬章人(竜王/王位)
永瀬拓矢(叡王/王座)
糸谷哲郎(竜王)
菅井竜也(王位)
中村太地(王座)

そして、この圧倒的な強者たちに喧嘩を売りまくる「最悪の世代」が現れ、将棋界はますますおもしろくなっていきます。

その筆頭。ルフィ格の主人公こそが、みなさんもご存知の藤井聡太八冠。
デビューから29連勝で、気づけば八冠制覇(ワンピース)を手にしたルーキーは強者との戦いの中で何度も覚醒し、もはや神の名を戴くにふさわしい八面六臂の活躍を続けています。
太陽神ニカのように、楽しそうに将棋を指し、誰もが思いもよらぬ大逆転劇で次々と伝説を打ち破り、自ら伝説を打ち立てているのです。

そんな藤井八冠の同世代であり、最大のライバルとして虎視眈々と頂点を狙うのは無冠の帝王、伊藤匠七段。
もはや藤井聡太八冠以外にはほぼ負け知らずの俊英です。

さらに、この若い世代を追いかけるもっと若い世代が現れます。
この春高校を卒業したばかりの藤本渚五段。
高校最後の2023年度には藤井聡太八冠と年間勝率を争うほど勝ちまくりました。
タイトル戦での直接対決も近い将来起こり得るでしょう。

そんなわけで、四皇に七武海に最悪の世代が入り乱れて頂点を目指す、めちゃくちゃ熱いワンピースな将棋界。
ぜひ、みなさんも注目して見てもらえたらと思います。
まじで面白いですから。笑

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