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季節のならわし

田舎だからか、じぃちゃんばぁちゃんと近かったからなのか、季節やならわしを大事にする。

この歳になっても嫁に行かない孫や子供のために各家にひな人形が飾られ、自分たちの食べたいお菓子が祀られている。(だからじいちゃんもお父さんも肥るんだって)この日はちらし寿司…ではなく、御赤飯。

ひな祭りはちらし寿司が一般的だろうけど、3月3日は実家にいない。せめてもと丸めて冷凍にしてもっていけとばぁちゃんの気遣い。ばぁちゃんは、いつも愛くるしい料理を作ってしてくれる。母はフルタイムで働いても料理をしてくれた。父は無関心…でも揚げ物だけは父が担当だ。そう、だから母の料理の味といえばハンバーグとか肉じゃがとか、前の日から作り置きできるものが殆どかもしれない。冬休みになると、農家の仕事がないからじじばばの家で過ごしていた。だからばぁちゃんの味がいまでも美味しいと思う。

そこで、ちょっと不思議よね北海道の赤飯。

栗、小豆、甘納豆。栗はばぁちゃんの妹がいる福島のもの。小豆はうちの畑の。甘納豆は…北海道でしょ、ね。甘いのよ。栗を入れると日待ちしなくなるんだけど、ほくほくで美味しい。ばぁちゃんの料理は、やっぱりすき。

100g程度に丸めた赤飯を10個、札幌に持ち帰るわたし、3月3日も忘れず頂きました。

季節と共に歩む仕事だから、季節のならわしをごはんに取り入れるのだろうね。食事に季節があって感じ続けていられることに感謝。

次に帰る春のお彼岸は、ぼた餅が待ってる。

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