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イラレで生成したイラストはパペットワープで仕上げよう! - Blog 2023/11/01 高校生のためのイラレ生成AI

本日は、高校生の皆さんから頂いた質問にお答えします。


質問:

イラレで生成した動物のキャラクターの両腕を上げたいのですが、生成し直すと絵が変わってしまいます。
どのようなプロンプトにすればよいのでしょうか?


お答え:

生成AIは同一のイメージを生成することができませんので、プロンプト入力では不可能です。生成したキャラクターのポーズを変更したい場合は、Illustratorの機能を活用しましょう。今回は、ベクターグラフィックの高度な変形に適している「パペットワープ」をご紹介します。



(1)以下のプロンプトでベクターグラフィックを生成します。

プロンプト:

アニメスタイルの可愛いペンギンのシンプルなキャラクター

ベクターグラフィックを生成

(2)比較できるように複製しておきます。

生成したキャラクターを複製しておく

(3)パペットワープツールを選択してください。

パペットワープツール

(4)自動的にピンが追加されていますので全て削除しておきます。
プロパティパネルの「パペットワーク」の「すべてのピンを選択」をクリックして、deleteキーを押してください。

「すべてのピンを選択」をクリックして削除する

※自動的にピンが追加されないように設定することができます。
command (Ctrl) + K で環境設定を表示して、「一般」カテゴリーの「コンテンツに応じた初期値を適用」のチェックを外します。


(5)ピンを打ちます(クリックする位置は下図を参考にしてください)。

ピンを打つ

(6)ピンをドラッグすると変形しますが、動かしたくない領域はピンを打って固定してください。
下図の場合は、キャラクターの下部を固定しています。

キャラクターの下部をピンで固定

メッシュを非表示にしたい場合は、プロパティパネルの「パペットワーク」の「メッシュを表示」のチェックを外します。

メッシュを非表示にしたい場合はチェックを外す

選択状態のピンは、deleteキーで削除できますので、ピンを打ちながら試してみましょう。

ピンを打ちながら試行錯誤する

パペットワークはコツの習得に少々時間がかかりますが、生成したベクターグラフィックの高度な変形作業には最適のツールなので、練習してマスターしましょう。

生成したイラストの高度な変形には最適
ポーズの変更例
パペットワープによるベクターグラフィックのバリエーション



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更新日:2023年12月01日(金)/公開日:2023年12月01日(金)

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