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重要:Adobe Firefly Image 1と2 は対象外にします/高校生のためのAdobe Firefly[2024年度]

3月26日、Adobe FireflyのUIが刷新され、「構成参照(structure reference)」が利用可能になりました。さらに4月23日には最新モデル「Firefly Image 3 (preview)」が実装されました。

「高校講座:Adobe Firefly 」では、旧モデルの「Firefly Image 2」も対応していましたが、最新モデルの「Firefly Image 3」に設定を最適化するほど、差異が大きくなることが分かってきました。

下図は、Image 3 で意図したイメージになるように設定したものです。生成結果が大きく異なっていることがわかると思います。

左がImage 2モデル、右が最新のImage 3モデル

ここまで異なると許容の範囲を超えているため、画像生成の設定を2つのモデルで共有することはできません。各々まったく別の対応が必要になります。

左がImage 2モデル、右が最新のImage 3モデル

今まで「Firefly Image 2」に対応してきたのは、過去の蓄積を生かしたいという理由でしたが、Image 2 で良質な結果がImage 3では驚くほど品質が低下するなど、想像以上に共有コストがかかります。

Image 2 と3では、トークンやリファレンスの強度が異なるため、スタイル参照や効果などの設定も共有できません。

2つのFireflyモデルで「設定の共有」は限定的

Midjourneyなど、他の画像生成AIでもバージョンアップする度に、過去のプロンプト資産が無価値化されるという繰り返しだったので、想定内のことではありますが…
本日の意見交換会で旧モデルを切り捨てる決定をしました。

プロンプトエンジニアリングをImage 3 に最適化するほど、両モデルの差が開く

今後、高校講座では最新のImage 3のみを対象としたプロンプトエンジニアリングを教授していきたいと思います。

尚、Adobe Expressに実装されているFireflyはまだ旧モデルですが、こちらはExpressの一機能という位置づけで、プロンプトエンジニアリングを意識しないシンプルな用途でかまわないという判断です。
コンシューマー向けプロダクトでは、プロンプトテクニックを駆使するといった高度な使い方は想定されていませんので…

Adobe Express内のFirefly (旧モデル)

Adobe PhotoshopやIllustratorなども、実装されているFireflyのモデルが切り替わったタイミングで、旧モデルを切り捨てることになりそうです。

特定のAIモデルに依存した強固なプロンプトテクニックは、寿命が短いため、本講座ではAIモデルの解析を優先した画像生成方法を推奨していきたいと思います。


2024年度・高校講座のアーカイブ:


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更新日:2024年5月9日(木)/公開日:2024年5月9日(木)

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