公正と不正のバランス
この類、精緻にやれば業界問わず不正と思しき内容の取引やグレーで怪しげなそれは五万と出てくるだろうと思う。
僕も過去にそういう取引に遭遇したり、若気の至りで引き受けたこともあった。
(もう20年近く経つ昔の話ですが。)
規模がそれほど大きくない時期だったと言えど数%の求めていないお金がある日、自宅事務所のポストに。どこにでも流通しているごく一般的な角2封筒が宛名も何もなしで入れられていて、他の郵便物と一緒にピックアップして違和感しかないその封筒を開けると帯無しバラ札“300万円”が。
規模の大掛かりなプロジェクトを率いていたその仕事だということは察しが付いたし、それが誰からのものかも察しは付いたが、追跡はそこまで。
それ以上やると厄介なことになるのもわかっていたし、黙って受け取ることにした。
全体のバジェットからすれば端数にも満たない少額であったが、ビジネスの世界ではこういうことがまま起こるんだろうなと、プロジェクトに関わっている周囲の上場企業のボードメンバーの連中の言動からも理解できたが・・その類は300万円なんて端金ではなく、億のお金と察しは付いた。
これらは恐らく帳簿に乗らない裏のお金だ。(僕がもらった300万円も勿論、使い古しの札で300万、キャッシュで処理している時点で帳簿に載るわけもない・・)
この時点で、裏の裏。
問題が表から裏、そのまた裏へ鞍替えして行くところで永遠に闇となるのだと僕は理解している。
勿論、永遠に表沙汰にはならないものが殆どだ。もし表沙汰になったとしても時既に遅し状態で関係者は天に召された後だったり露呈しても過去の話として処理されるものが大体ではないだろうか?
放置もどうかと思うが、イタチごっこもまた幼稚だと思う。
根っこの問題にメスを入れなければ、何れ互いが疲弊して行くだけである・・
この資金韓流の政治問題にしても入れねばならぬメスの先は同じだと思っていい。
行き過ぎたキャピタリズム浸潤問題をどうするか考える時だ・・
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