「鏡の国」の組織

  • 社会や組織における従来の想定が当てはまらない非連続な変化が生じている

  • 本稿でハンディは、①効率の根源は何か、②仕事とは何か、③組織階層の価値はどこにあるか、という基本前提に述べる一方で、新たな前提がどのようなものになりそうかを示唆

  • 崩れつつある前提としては「集中化+専門化=効率」という公式、労働はコストである、階層制は自然である、というもの。

  • 外注型組織が最も効率的であること、労働所碌は資産であること、コミュニティとしての組織が新たな前提となりつつある。

  • 以上のような新たな前提により、賃金ではなく報酬に基づく融通の利く生き方が可能となり、仕事と余暇が明確に区別されないシャドーエコノミーのような新しい経済が生まれ、連続的な変換しか対応できないプランニングではなく、規律ある実験と科学に対して楽観的でリスクを厭わない人材による異なるアプローチが求められる。

  • 非連続的な状況には、実験の機会と受け止めて対処しなくてはならない。答えがひとつに決まらない問題、すなわち収斂性ではなく、拡散性の問題と見なす。