マキアヴェッリ先生

東京一部上場企業グループで新規事業開発を担当。 地方公務員から民間企業へと転身しました…

マキアヴェッリ先生

東京一部上場企業グループで新規事業開発を担当。 地方公務員から民間企業へと転身しましたが、「地域創生」はライフワークで、実践と理論の両面からアプローチしています。

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最近の記事

オープンイノベーション(『オープンイノベーション』Chap.1)

オープンイノベーションとは何か 知識の流入と流出を自社の目的にかなうよう利用して社内イノベーションを加速するとともに、イノベーションの社外活用を促進する市場を拡大すること 価値創造と価値獲得の源泉としてのビジネスモデルを明示的に組み込んでいる オープンイノベーションの根本的な前提は、役に立つ知識が広く分散していること オープンイノベーションという新しいパラダイム 今までのパラダイム:クローズドイノベーションモデル 新しいパラダイム:オープンイノベーション イノベ

    • バーチャルヘルスケア時代の幕開け

      遠隔医療の実現による多大なメリット。①費用がかかる緊急治療室の不要な利用を減らす、②慢性疾患がもたらす危機を低減する、③医療格差に対応する、④専門的医療のスピードと効率を高める、⑤優秀な医師へのアクセスを提供する 遠隔医療は時間や距離の壁をなくすことで、診断が困難な患者や希少疾病の患者が抱える、誤診や適切な診断と効果的な治療計画を得るための長い待ち時間という2つの深刻な問題に対応可能 遠隔医療の台頭により、適正なコストでクオリティの高い医療への迅速なアクセスを提供する方法

      • ヤマト運輸のデータドリブン経営

        データドリブン経営を実現し、事業を成長させるためには、デジタル人材の活躍だけでは不十分。既存の事業を担う社員たちがデジタルデータをビジネスに活かしてこそ競争力につながる。データをビジネスに活かす能力である「デジタルリテラシー」を組織として向上させなければならない。 バブソン大学特別教授のトーマス・H・ダベンポートによると、データの活用は、①定例・臨時報告、②調査(原因特定)、③警告(対策の示唆)、④統計分析、⑤予測・推計、⑥予測モデル、⑦最適化、の順に深化。7段階とかまでは

        • 巨大テック企業が活用するデータグラフとは何か

          AmazonやGoogleのような先進テクノロジー企業はデータグラフを重視し、商品利用中データ、すなわち顧客がプラットフォームや商品を利用する際の行動データを頼りに、企業と顧客の間に存在するつながり、関係性、そして相互関係をとらえる。 データフラフを理解するためには、ユーザーが商品やサービスに関わる時に生成されるデータが、他のユーザーにより価値をもたらすというデータネットワーク効果を理解する必要がある。 ユーザー数が増えるほどサービスの価値が高まる直接ネットワーク効果土違

        オープンイノベーション(『オープンイノベーション』Chap.1)

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        • Diamondハーバード・ビジネス・レビュー論文メモ
          21本
        • ロジックで読む古典・名著
          2本
        • ビジネスセンスを磨く名著
          1本

        記事

          デジタルマインドセットが組織変革を実現する

          DXを実現するには継続的な学習の文化を構築する必要があり、データやアルゴリズム、AIをどのように新しい可能性を切り開くのか、それを思い描けるようにする一連の心構えや行動様式である「デジタルマインドセット」と呼ばれるスキルを従業員に身に付けさせることにかかっていた。 企業をDXをうまく進めるためには、新しいデジタル組織の文化構築に向けて、従業員に関する準備を整えるここと、システムとプロセスを設計し、連携することが重要 デジタルマインドセットの育成は、従業員がその学びをどれだ

          デジタルマインドセットが組織変革を実現する

          デジタル・トランスフォーメーションを民主化せよ

          データサイエンティストだけではイノベーションを実現できないため、より多くの、より多様な人材-経営幹部、マネジャー、現場の従業員-が結集し、事業運営の手法をあらゆる側面から考え直す必要がある。 企業が大規模なDXを実現するためには、以下の3つの分野でシナジーを生み出す必要性が明らかに。 DXを本社の技術部門やコンサルタントに任せるのではなく、自分の部門や業務を通じて、従業員がみずからDXを実践できるようにすることが重要 ケイパビリティ、テクノロジー、アーキテクチャーが組み

          デジタル・トランスフォーメーションを民主化せよ

          「鏡の国」の組織

          社会や組織における従来の想定が当てはまらない非連続な変化が生じている 本稿でハンディは、①効率の根源は何か、②仕事とは何か、③組織階層の価値はどこにあるか、という基本前提に述べる一方で、新たな前提がどのようなものになりそうかを示唆 崩れつつある前提としては「集中化+専門化=効率」という公式、労働はコストである、階層制は自然である、というもの。 外注型組織が最も効率的であること、労働所碌は資産であること、コミュニティとしての組織が新たな前提となりつつある。 以上のような

          「鏡の国」の組織

          変革に必要なのは、権限よりもリーダーシップ

          地位に伴う権限は、部下に行動を強制することはできても、信念を鼓舞することはできない。権限に伴う影響力を過大評価しがちで、自分にもう少し権限があれば、裏付けとなるデータがあれば、もっと力強く主張ができれば、影響力を発揮して自分の考えを推進できると思っている。 私たちは、自分は独立した個人であり、自由に物事を考えていると思っているが、実際には周囲の意見に影響されている。 しかし、同調圧力は絶対的なものではなく、新しいアイデアは、まずローカルな小集団の中で広まり、多数の支持を得

          変革に必要なのは、権限よりもリーダーシップ

          ベイシアグループのハリネズミ経営とDX推進

          2007年に「SPA宣言」を出して以降、カインズは仕入れた商品を販売する純粋な小売業ではなく、SPA(製造小売業)を展開 米国での経験で得られたものは2つ。ひとつは、これまで小売企業を悩ませてきた課題が、テクノロジーの力で着実に解決され始めてるという現実を肌で感じられたこと。もうひとつは、小売業の人たちを集めたセッションに参加した際、自分たちとの世界とのスピード感の違いを実感できたこと。 組織のDXを進めるためには、現場とエンジニアリングが独立して働くわけにはいかず、両者

          ベイシアグループのハリネズミ経営とDX推進

          「データプロダクト」モデル

          企業は多くのユーザーのニーズに応えようとカスタマイズ可能な基本製品を開発するが、データ戦略にこの考えを当てはめ、誰もがアクセス可能で様々な課題に適用可能、高品質で取り扱いが簡単なデータセットを提供する「データプロダクト」に着目 データプロダクトは、データウェアハウスやデータレイクといった既存の業務用ストアの上位に立つ 各データプロダクトは様々なニーズを持つデータ「コンシューマー」をサポートするが、この場合のコンシューマーは人手ではなく、システムであり5種類存在。5種類のコ

          「データプロダクト」モデル

          自分の感情を正しく理解するための3つの方法

          感情に名前を付けてその内容を把握することを「ラベリング」と呼び、感情とうまく付き合うための重要な第一歩 自分の中にあるもっと微妙な感情に気付くことは可能だし、それを表すラベルを見つけることにより、自分自身や周囲の状況とうまく付き合うための能力を身に付けることができる 感情の名付け方を間違えたら対処も間違う 感情を正確に把握して対処に役立てるための方法は以下の3つ。 感情を表現するボキャブラリーを増やす どれくらい強い感情なのかを考える 感情の名前を書き出す #D

          自分の感情を正しく理解するための3つの方法

          有能な経営者の8つの習慣

          「何をしなければならないか」と自問自答をしていた。 「この企業にとって正しいことは何か」と自問自答していた。 しかるべきアクションプランを策定していた。 意思決定に対して、責任を全うしていた。 コミュニケーションへの責任を全うしていた。 問題ではなくチャンスに対して焦点を当てていた。 会議を生産的に進行させていた。 「私」ではなく「我々」として、発言したり考えたりしていた。 #DIAMONDハーバードビジネスレビュー

          有能な経営者の8つの習慣

          「時代精神」をつかむリーダー

          優れたリーダーは「時代精神」をつかめる人物であり、ある時代を決定づける機運や風潮、アイデア、考え方を察知できる能力がある 時代精神は、世界情勢、政府の介入、労働者、人口、社会的価値観、技術の6つの要因から成り立つ これら6つの要因から見通す変化を察知し利用できる人物は「状況認識力」と呼ぶ能力を備えている 新たな時代の変化に対応するためのスキルとして外部要因の変化に対応する直感力、新たな経済的機会を察知する能力、変わりゆく時代にリーダーシップを執り采配を振るうスキルが求め

          「時代精神」をつかむリーダー

          CEOのライフスタイルと不正行為

          不正防止として制度やルールを重視するのは、経済理論と同じく、人間とは合理的な生物であり、誰もがインセンティブやルールに同じような反応を示す存在だと見なしているから。 他方で、リーダーの人格は彼らの行動を決めるうえで重要な役割を果たし、リーダーの行動が組織全体の行動に影響を及ぼすと想定。 CEOによる些細や規則さえも無視する規則違反と、他者に犠牲を強いても、富や贅沢を執拗に求める物質主義は、不正行為に相関する資質。 #DIAMONDハーバードビジネスレビュー

          CEOのライフスタイルと不正行為

          共同CEO体制

          アジャイル型マネジメントへの移行を決めた企業や、テクノロジー型を活用した変革に乗り出している企業で、共同CEO体制は検討に値 多くの企業が「共同CEO」という呼び方をしていなくても、実質的には共同CEO体制で運営されている 共同CEO体制を成功に導く主な条件は以下の通り 共同CEO体制に意欲的な人物 補完的なスキルセット 明確な責任と意思決定権 コンフリクト解決の仕組み 単一の存在に見えること アカウンタビリティの完全共有 取締役会のサポート 共通価値

          ソーシャルスキル

          最高経営幹部にはソーシャルスキルが必要とされる ソーシャルスキルとは、高いレベルの自己認識、人の話をよく聞き上手にコミュニケーションを取る能力、さまざまなタイプの人やグループと協働する力、他者がどのように考えたり感じたりしているかを推測する能力 ソーシャルスキルへの要求が高まっている要因としては、企業の規模拡大し、複雑性が増していること、情報処理技術が高まったことにより、それを駆使して、よりすぐれたマネジメントを実行することが差別化につながることにある 更には、ソーシャ

          ソーシャルスキル