見出し画像

日本人は南アフリカで起業出来ない?!

ケニアを中心にアフリカ各国で起業する日系スタートアップが増えてます。

サブサハラ・アフリカの全GDPの20.2%(2014年:世銀)を占め、サブサハラ・アフリカ諸国の中で第2位の経済大国として、アフリカ経済を牽引している南アフリカで起業をしている日本人はいるか?

気になったので調べてみました。

まず初めに、南アでは会社を設立する方法として2種類あります。

・ 新規で登記(設立)申請を行う方法
・ 第三国で既に設立した既存の会社を利用する方法

会社の登記に加え、南アフリカに移住するということになりますので、

ビザ取得が絶対条件となってきます。

そのビザ取得条件がが厳しいのです。

ビザ申請には2種類あります。

・ Business Visa
・ 富裕層を呼び込む為のビザ


が、しかし、

これらのビザを取得する条件がスタートアップにはほぼ不可能に見えます。

⇩Business Visaのの条件⇩
資本金として5百万ランド≒4,250万円を拠出できる証明
従業員の60%南ア人を雇用しなければならない。

⇩富裕層を呼び込む為のビザの条件⇩
十分な資産を保有し、それを証明出来る書類。

金額はなんと

12百万ランド≒1億円です!

更に、ビザ所得後、12万ランド≒100万円を内務省に支払う必要があります。

これを見ると、潤沢な資本を用いていないスタートアップが南アフリカで起業するには条件が厳しすぎると思いがちです。

然し乍ら、安心してください。

違う方法で、起業出来る方法はあるのです。

① 第三国ですでに設立した既存の会社を利用する方法

この方法は、日本を含む第三国で起業を行い、南アフリカに支店(駐在員事務所)または子会社を設立したうえで、 ICT Visa(企業内転勤ビザ) を取得する方法です。

このビザ取得では申請プロセスを進めるだけで資産証明等はいらないそうです。

② Business Visaの例外申請を試す

前述したBusiness VISAでは資本金として5百万ランド≒4,500万円を拠出できる証明と従業員の60%南ア人を雇用しなければならない、という厳しい条件がありますが、例外としてVISA取得申請が出来ます。

例外が認められる事業は、

① 南ア経済への貢献
② ビジネスの実現可能性
③ 南アフリカ市民または永住者の雇用創出
④ ビジネスの望ましさ

また、ビジネスが指定されたカテゴリの1つに当てはまることを証明する必要があります。このカテゴリーはかなり沢山あるのでリンクをご確認ください。IT分野は入っていますので、南アフリカでIT分野に挑戦しようとしているスタートアップにとっては朗報ですね。

南アフリカで起業している外国人は、あまり多く聞きませんが、上述し2つの方法を用いれば、南アで会社設立は出来ます。

ケニア・ルワンダなどのアフリカで起業をする日本人が増えてきていますが、サブサハラ・アフリカ諸国第二位の経済大国・南アフリカもチャンスは転がっていますので、これからアフリカで一旗あげたいという方は、南アフリカのポテンシャルも見てみることをオススメします。

※為替=8.5円ベース(2018年7月時点)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?