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今、日本から職人がいなくなる

今回の職人は・・ジャジャ~ン 杜氏です。
お酒を飲む方はご存じでしょうが、杜氏とは
お酒、日本酒造りのスペシャリスト、お酒を
造る職人です。お酒の世界もご多分にもれず
後継者の問題を抱えており、昔ながらの造り
方をする杜氏が高齢となり、加えて時代の流
れと相まって次世代への伝統技術の継承がな
されず、本来の旨味、風味、味わいを持った
お酒が姿を消しつつあります。これはお酒好
きにとっては大きな問題です。美味しいお酒
が無くなるわけですから。何しろお酒は日本
最古の伝統技術であり、文献によればその起
源はザックリ2000年前と言われています。
杜氏が姿を消す原因の一つに、造り方の変化
があります。お酒の世界もデータ重視、全て
を数値で判断し管理する。また製造機器が進
化し大型化、機械化が進み効率化が図られま
した。確かに作業効率も上がり安定した品質
のお酒が出来るようになりました。しかしな
がら人の行う作業には数値では現わせない、
機械やコンピューターでは出来ないものが存
在し、それがその製品の品質や特徴、性質と
いったものを決定付けます。要するに勘や感
性、経験値といった類のものです。そしてこ
れらを駆使し超一級品を造るのが匠と呼ばれ
る職人です。特に私たち日本人は民族的にこ
の気質が優れており、日用品から産業、工業
品に至るまでこの匠と呼ばれる職人がその世
界や業界を支えてきました。残念ながら今日
本から職人が姿を消し、それに伴って付随す
る伝統技術、伝統文化が消えつつあります。
伝統技術も文化も一旦絶えると、復活するの
に100年から200年かかると言われています。
少し長くなりました、次回お酒造りの職人、
杜氏についてお話します。

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