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結婚願望のない私が結婚した理由


今年で30歳になった。

25歳を過ぎたあたりから結婚する友達が出てきて、28歳頃からは結婚ラッシュになり、独身の友達も結婚したいと口を揃えて言うようになった。

ごく一般的な流れだと思う。


そんな中で私はずっと結婚願望がなかった。

それは家庭環境が良好ではなかったからだろうと思う。
結婚したら不幸になると思っていた時期もあったくらい。

そんな私がなんで夫と結婚したのか。
大きな理由は以下の3つだった。


夫は結婚したい人だったから


私は昔から付き合った人とは割と長く続く方だった。
いろんな人と付き合うのも得意ではなくて、30歳くらいまでにはパートナーと呼べるようなずっと一緒にいられる人といたいなぁと思っていた。

「あなたとは真剣に付き合っていて、今後もずっと一緒にいるつもりですよ」と思ってくれる人がいれば、相手の結婚願望は特にどっちでもよかった。
結婚を幸せとは思えなくても、自分を愛してくれる人と一緒にいられることは幸せだと思っているからだ。

そして、たまたま25歳の時に付き合い始めた夫に結婚願望があって、夫が結婚したいと言ってくれたので結婚した。

こう書くととても無責任のように思えるけれど、そもそも結婚しようがしまいが夫とはずっと一緒にいるつもりで真剣に付き合っていたので、軽く結婚したと言うより今まで非常に重く付き合っていたという感覚のほうが的確かもしれない。

夫に結婚願望がなかったら、今も結婚してなかっただろうと思う。

ただ、パートナーは欲しいと思っていたから、「私はずっと一緒にいるつもりで付き合っているけどあなたはどう?」と意思確認はしていただろうと思う。


経験のないことを否定するのが嫌いだから


私は昔から、先入観や何もしていないのにとやかく言う人が好きじゃない。

例えばネットワークビジネス。
「ネットワークビジネス?ねずみ講なんて犯罪じゃん」みたいに、ネットワークビジネスとねずみ講は別物のことも知らずに言う人は多い。
その世界をよく知らないのに否定する人は信用できないし、自分はなるべくそういう人になりたくないと思ってる。
まぁネットワークビジネスについては私はやらないし、肯定はしないけれど。実際にその世界の人たちと何度も交流して多少は理解した上での判断だ。

夫と喧嘩するときの火種もこれが多い。
私があれこれ調べていろいろ考えた上で出した最適な提案を、何の知識もなく何となくの感覚で否定されたときに、喧嘩が勃発する。

「うるせぇ、調べてから言えよ。何もしてないなら何も言うな」と、よく言った。

そう思って生きてきたのに、結婚に関しては「そういう人」になってしまっていたことに気づいた。

結婚した人やしたい人に直接否定する言葉を言うわけではないけれど、心の中では「なんでみんな結婚したいんだろう。。。結婚したっていいことないのに」なんて思っていた。

結婚したこともないくせに、こう思い続けるのはとてもかっこ悪いなと気付いた。
結婚してみて、たとえダメで考えが変わらなかったとしても重みと経験値は全然違う。

子供を産むことは、取返しがつかないから簡単に決断できないけれど、結婚は離婚という選択肢もある。
もちろん相手あってのことだから軽く考えてはないけど、お互いに努力した結果うまくいかない場合は、手段の一つとして検討することは悪くないと思う。特に子供のいないうちは。
むしろその逃げ道がなければ結婚していなかっただろう。


結婚した方が金銭的メリットが大きかったから

なんとも現実的なことだけれど、生活面でも、制度としても、ただただ一緒にいるより、結婚している方が金銭的なメリットが大きかった。
職業や年収にもよって違うのでなんとも言えないけれど、我が家の場合はそうだった。

どちらにしてもこの先ずっと一緒にいるつもりなら、お得な方がいいよね。という結論に至った。


結婚した今、考えは変わったか


結婚した今でも特に変わらない。
結婚に対する考え方も変わっていない。

自分と夫なら何があっても一生大丈夫、なんて思えないし、結婚することが幸せとも思っていない。

友達に「結婚はいいよ~」なんて勧めることもないし、結婚したことをSNSにおおっぴろげに発表することもしない。

でもまぁ今のところ楽しく生活出来ていて、他人と一緒に生活することで学ぶこともあり経験値にもなっているので、後悔はしていない。

もしかしたら「ほらね、やっぱり結婚なんてするもんじゃない」って10年後思ってるかもしれないし、「結婚して最高に幸せだった」って死ぬときまで思ってるかもしれない。

答えを出せるのはもっと先の話。

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