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#123 黄色い人どうし

私の身につけるものは
マスタードイエローやオレンジのものが多いです。

どれくらいかというと、最近のAmazonのオススメ欄が黄色で埋め尽くされるくらいには黄色のものばかりチェックしています。

ここまでくると、私よりも黄色にこだわっているのは
『おさるのジョージ』に出てくる
『黄色い帽子のおじさん』くらいでしょう。

あの人はやばいですよね。
だってジョージが何をしても基本怒らないじゃないですか

たとえばなんですけど、ある時、
ジョージがドーナツを間違えて100ダース頼んでしまう回があるんです。
100個じゃないですよ、100ダースです。

個数に直してみるとその数なんと1200個!
ミスタードーナツも尻尾巻いて逃げ出しちゃうくらいの数です。

しかし100ダースのドーナツを見た黄色いおじさんがジョージに言った最初のセリフが

『すごいぞジョージ!100を覚えたのか!』
です。
なんてこったい、懐が大きいどころじゃありません。
きっとおじさんの真っ黒な瞳の奥には
宇宙の如く広大な器が映っている事でしょう。

おさるのジョージの世界は子供向け番組であるので、のほほんとした感じがしますが、よくよく考えると、なぜそんなにお猿に絶対的信頼感をこの世界の住人は持っているのか謎です。

お猿がやばけりゃ住人もやばい。

またある時、
宇宙ステーションの食料が切れたときに、近所にいるワイズマン博士という方が黄色い帽子のおじさんに食料を届けるよう頼みます。

そして、
なんやかんやあってジョージだけで宇宙へ行くことになります。

なぜ?どうして?
そんな視聴者の声を置き去りに話は進んでいきます。

宇宙ステーションにいる人は心配な様子。
一般人どころか、人じゃないですからね。

案の定大失敗、宇宙に実験動物や食料が飛び散ったり
バッテリーがなくなったり……。

それでもなんとか頑張って、ジョージは見事配達に成功します。
いやぁよかったですね。うん、よかったよかった。

このおさるのジョージという世界は黄色いおじさんの非常に優しい性格から成り立っているとも思えます。

ジョージが成長していくストーリをのびのびと描けるのは黄色い帽子のおじさんの人間性にあるのかもしれませんね。

育児中の親御さんは多分子供と一緒におさるのジョージを見ているとき、黄色い帽子のおじさんに尊敬するでしょう。

またまたある時、
ジョージとおじさんがボートに乗った際、海で遭難してしましました。

『しまったガス欠だ、でも大丈夫だジョージ。予備のガソリンを箱に入れてあるんだ』

しかしおじさんが箱を開けてもボールが入っているのみ

『あれ、ボールしか入っていない、ガソリンは?』

『ファ〜』(ジョージの鳴き声)

そうなのです、
ボールを入れるがためにジョージがガソリンを陸に置いて来てしまったのです。

これは流石の黄色い帽子のおじさんも怒り心頭、
「猿畜生めが」となると思いきや

『まあ、少なくともあそぶ道具はあるわけだ』と
いやーここの余裕が尋常じゃないですね。


私も黄色い帽子のおじさんのような、
心の大きな黄色い人になりたいなと思っていたのですが、この海での遭難したエピソードを書いていたら優しいを通り越して正気を疑ってきました。

黄色い帽子のおじさんにもし話しかけられたら、身につけている黄色の服やシューズのメーカーだけ聞こうと思います。

黄色いカラーのアパレルやアクセサリーのメーカーってなかなかないですからね。

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