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BOSS Noise Suppressor NS-1X ファーストインプレッション

BOSSから36年振りに新しいノイズリダクションペダルNoise Suppressor NS-1Xが発売された。これまで販売されていたNS-2は、自分が近年購入したエフェクターの中でも最も買ってよかったペダルの一つだったので、NS-1Xも早速予約した。

一時期予約受付が停止されていたり、楽器店からも発送が遅れる可能性がある旨の連絡が来ていたが、幸い発売日に受け取ることができた。以前購入したCP-1X同様、エンボス加工の独特の質感のパッケージに梱包されている。

ボディカラーはNS-2と同じだが、コントロール部がミラーになったことで見た目の印象は結構変わった。

まず、ノイズを検知した際にどの程度音量を下げるか、というのをDAMPノブで調整できるようになった。DAMPの量を調整することで、より自然に音が減衰していくように調整できる。これによって完全にミュートせずにアンサンブルの中でノイズが目立ちにくいある程度のレベルまで音量を下げる、というような使い方もできる。便利な機能なのだが、リフでスパッと音を切りたい場合とリードで自然に音を減衰させたい場合だったり、ピックアップポジションによってノイズのレベルに差がある場合は調整が難しいとも感じた。

MODEノブには新たに「GATE」モードが追加された。GATEモードにすると、かなりスパッと音が切れるようになる。ロングトーンは不自然に途切れてしまうので使えないが、キレの良いリフを弾くという場面に限定するのであればかなり気持ち良い演奏ができてとても良いと思った。

最後に音の減衰量を表すREDUCTIONインジケーターは、それまで一つのLEDの濃淡で表現されていたものが複数のLEDで構成されるようになり、大分みやすくなった。

最後に、細かい部分だがNS-2では入力上段がINPUT、下段がRETURNだったがNS-1Xでは上段がRETURN、下段がINPUTという順に変更されている。

気になるのはNS-2との違いなのだが、早速簡単な実験を行なってみた。まず新たに追加されたGATEモードは、音のキレが大分良くなって弾いていて気持ち良い。ロングトーンでは使いにくいがリフ用に割り切って使うことになるが、大分気持ちが良いモードだ。REDUCTIONモードに関しては、DAMPノブで減衰量を調整できるようになったことでNS-2よりも思い通りのノイズ除去を実現できるようになったが、今回試奏したようにリフやリード、異なるピックアップポジションを混ぜて弾くような場合では良いセッティングを見つけるのに苦労した。NS-2よりも調整の幅が増えたとはいえ、こうやって比較してみると正直なところNS-2も十分善戦しているように思う。

インジケーターの強化とDAMPノブによる使い勝手の改善と、新しいGATEモードの追加でNS-2よりも強力になっているのは間違いないが、改めて比較してみるとNS-2でも十分強力だなとも感じた。しばらく色々なギター、セッティングで実験してみよう。


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