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レゲー⑨「令和の時代にモトローダーで3000字超えの文章とか書きます普通?」

PCエンジン、というハードをご存知でしょうか。


1987年、ハドソンとNEC-HEの共同開発のもと発売された家庭用ゲーム機。

発売当時としては圧倒的性能で、すでに限界を迎えかけていたファミコンやセガマークⅢの追随を許さないその超スペックは、一発で子供達のハートを鷲掴み…はしたと思うんですけど、何かもう一つ伸びなかったハードです。

後年CD-ROM2という外付パワーアップアイテムが発売されまして、ついにゲームソフトがCD-ROMに!という時代が到来。これまた当時としては超絶ハイスペックなハードに覚醒したワケですが、何というか…伸びなかったというイメージが強いんですよネ…💦

原因は多分ですけど、

高 い 。


やっぱりコレかなぁ…って気がします。元々の本体だけで24,800円とかしていた上に、CD-ROM2なんかセットで50,000円オーバーでしたからネ。
さすがに一般家庭の子供には手が出ないお値段。よほど理解のあるご両親に恵まれた家庭の子でもない限り、そうそう触る事はないシロモノでした。

実際自分も、CD-ROM2のゲームとかメチャメチャやり込んだのって、確か高校生になってからでしたヨ。
中古で売ってたのを一式買ってきて、下宿で遊びまくった記憶が…!!


でもこのCD-ROM2(SUPER含む)のゲーム達なんですが、実はかなりの名作揃いなんですよネ!!

「イースⅠ・Ⅱ」とか「ラストハルマゲドン」、あとは「天使の詩」とか、もちろん「天外魔境」シリーズとか。

スナッチャー

「スナッチャー」なんかは今でも通用するだろうってくらいの良作ですし、未だに根強いファン(?)を持つ

超兄貴

「超兄貴」シリーズもここ出身ですネ!!😆

他にも名作がホントに粒揃い、数え上げればキリがないって程なんですが、コレが誠に残念な事に、ハードの普及率が足を引っ張っちゃってプレイした事ある人が少ないんですよ、圧倒的に!!

ああ勿体ない勿体ない…ホントに勿体ないし超惜しい…!!(ギリギリ)


…と、散々ここまでCD-ROM2を引っ張っておいてアレなんですが、実は今回ご紹介したいゲームなんですけど…

CD-ROM2のゲームではありません。






…今までの前フリは一体なんだったのか。頭オカシイんじゃないのかコイツと思われる方も多数おられるかと思います。もちろん正解です。

でも違うんです!!(どっちだ)

今回自分が紹介したいゲームがPCエンジンのゲームだったので、まずは先にハードを紹介しておかねば…と書き出してみたら自分の中のPCエンジンへの熱い思い、いわゆるPCエンジン汁?みたいなものがドバッと溢れてですネ。
ついズラズラっと書いちゃっただけで!!本番はここからですよッ!!!!


というワケで。


何事もなかったヨ風で仕切り直しますが、今回ご紹介させて頂くゲームは

モトローダー

「モトローダー」


こちらになります!!





イヤッホーーーーウ!!ほら誰も知らないーーーーッ!!(ヤケクソ)


…それでもめげずにゲームの紹介、していきたいと…思います…っ!!


まずは概要でございますが、1989年に発売された、ジャンルとしてはレースゲームに分類されている作品です。
発売は日本コンピュータシステムからですが、開発は先程も名前が挙がった「超兄貴」を世に送り出してしまったあのメサイヤ。これだけで若干不安がよぎるかも知れませんが、大丈夫です。このゲームはまだ大丈夫です。

ちなみにゲーム中のマシンのデザインは全くの予想外、「大張正己」氏。
自分も後年になってから知りましたが、バリってたんですね…!!

モトローダー2

ゲーム自体はトップビュー、真上から見下ろした画面で最大5人までの対戦レースが可能で、基本ルールとしてはレース→順位によって貰える額が変動する賞金で車をパワーアップ→次のレース、という流れでゲームが進む形になります。単純明快ですネ!!


…でも今の基本ルール、ちょっと考えるとアレ?って思いませんか。


だって順位が上の人ほど賞金多く貰えるなら、車のパワーアップもその人が一番ガッツリ出来るワケで。当然次のレースも、その人が有利ですよね?
何かコレ、下位に着いちゃった人ってもう詰んでるんじゃないですか…!?

「サイバーフォーミュラ」(超好き)の最後の方で、リアル完璧超人に覚醒しちゃったハヤトに前に出られたブリード加賀が、絶対にハヤトをオーバーテイクできなくなったところでメカニックのグレイさんが言ってました

サイバーフォーミュラ

「ミスを待つしかねェってのかよ…!!」

まさにコレです。相手が完璧な走りを続ける限り、もう最初のレースで下位グループになった時点で勝利へのロードは閉ざされてしまうのです…!!
普通のレースゲームなら、もはや1レース目で「もう勝負ついてるから」
懐かしいなブロントさん…!!


…しかしこの「モトローダー」は、残念ながら

全く普通のレースゲームではありません。



先述の通り、このゲームの基本ルールは「稼いだ賞金で車をパワーアップ」させて次のレースを有利に運ぶ。コレは絶対です。

ボディ、ブレーキ、ハンドル、エンジン、ターボ…これらを高額のパーツに置き換える事でマシンは強化され、当然ですが高額のパーツを買える者ほどより強力なマシンで、より有利なレースを展開する事が出来るのです。


…しかし、だがしかし。


一度負けたらハイそれまで、もはやトップの車が操作ミスりまくった挙句のごっつぁんゴールを期待するしか勝ちの目はない、そんなレースが存在して良いはずがありません…!!
強制された接待プレイみたいなゲームが楽しいワケがないじゃないか…!!


というワケで、このゲームには上記5種のパーツの他に、「SPECIAL」というパーツ…というかオプションが存在するのです。


…ざっくりと分かりやすく説明すると、

マリオカート

マリオ〇ートのカメとかバナナとかが売ってる。


コレです。我ながら非常に分かりやすい説明ですネ!!

…まあマリオ世界のように可愛らしい表現はされていないので、実際売っているアイテム名は「GRENADE」「BOMBER」と、大変殺る気に満ち溢れた直接的な名前となってはおりますが。


これらのアイテムを駆使して、トップをのうのうと走るアイツをいかにして始末するのか…!!
もはや下位グループの狙いは、チャンピオンの座でも賞金でもありません。

トップを走るアイツです。


アイツさえいなければ…アイツに敗北を教えてやりたい…さあ俺に代わってお前がコースの泥水を被る番だ…!!!!

下位グループはなけなしの賞金を注ぎ込んで、爆薬だけを買い込みます。
全ては、アイツに復讐する、そのために…!!


結果、レースは途中から「トップの車をいかにゴール直前で沈められるか」という部分だけに重きが置かれた、血で血を洗う対戦ゲームへ変貌します。


もはやかつての友人達(過去形)と仲良くゲームを楽しんでいるとはとても思えないサツバツ・アトモスフィア。

一触即発。リアルファイトへと発展しかねないギスギスした空気、お互いが相手をいかに陥れ、屈辱的な一撃を喰らわせるかという事しか考えていない地獄のような空間が、そこには生まれるのです…!!





…と、いかにも友情ブレイカー系ゲームのような紹介をしてはおりますが、実際のところゲームはメチャメチャよく出来ていて、ホント絶妙なところでバランスが取れているんですよネ!!
対戦ゲームとしては非常に良い出来、と言えるんじゃないでしょうか。

むしろ大人になってから、酒を飲みつつ大笑いしながら対戦プレイするのにすごく向いてるゲームではないかと思いますネ!!


今プレイするなら、オススメはやっぱり「PCエンジン mini」ですかネ!!

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海外版の「モトローダー」が収録されているので存分に遊べますヨ!!

「PCエンジン mini」は他にも記事にあった「超兄貴」「天外魔境Ⅱ」「イース Ⅰ・Ⅱ」、そして「スナッチャー」がプレイできる素敵なハードとなっております。
レゲーに興味のある方には、ぜひ購入を検討して頂きたいハードですネ!!

「モトローダー」も含めて、超オススメですヨ!!✨

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