レゲー⑩「と言いながらまたロマサガ2のお話なんですけどネ?」
リリース直後くらいからプレイしていた、「ファイナルファンタジーⅠ」のピクセルリマスター版。その後どうなったのかと言いますと、実は
ラスボス倒すだけ、ってトコで停滞中。
えー…プレイした事ある人は分かると思うんですケド、「正宗」ゲットしてダテレポで戻ってきてセーブした、って状態ですネ。
知らない人に分かりやすく言うなら、ラスボス直前まで行ったけど宝箱回収だけして帰ってきました、って感じでしょうか。
レベルも十分に上がってるので、後は普通にラスボス倒すだけなんですが…こうなっちゃうと途端にテンションが下がるタイプなんですよね、自分。
宝箱も全部開けた!装備もカンペキ!魔法も全部覚えきった!よしやる事は全て終わった!!ってなると、なんかこう…シューンと…。
この辺顕著なのが自分結構大好きな、「スパロボ」シリーズですよネ。
νガンダム!真ゲッター!マジンカイザー!次々に強力なユニットが仲間になっていって、その度にド熱い展開目白押し!!
ついに主人公機も最終パワーアップを果たして、いよいよ後はラスボスまで一直線、感動のエンディングまでもう一歩じゃーーーーッ!!!!
…ってあたりで、停滞する事、ありません…?
自分は結構ゲームのエンディング自体よりも、その過程の「ゲーム部分」を楽しむタイプなので、あんまりエンディング、っていう部分に拘りがないんですよネ。
もちろん良いエンディングだったり感動的なエンディングだったりすれば、ボロ泣きしたりするんですけど…。
何だろう、エンディングに到達するのが目的ではなくて、ゲームを楽しむ事自体が目的、みたいな。その結果にエンディングがついてくる、的な…?
えーと…つまりアレだ…その…
…自分でも分からなくなってきた…ッ!!
そんな中でも、自分が何回やってもしっかりエンディングまで一気に遊べる数少ないゲームの一つが、ちょっと前の記事でも紹介した
「ロマンシング サ・ガ 2」
になります。
何だってこのゲームは最後までズバーッといく気になるかと言うと、自分の場合は途中までの面白さは勿論なんですが、その先にある
「理不尽なまでに強いラスボスへの挑戦」
これがあってこそではないかと思うんですヨ!!
実は先日ロマサガ2の記事を書いた後、たまたまSwitchオンライン見ていたらロマサガ2が大層お安くなっておりまして。
勢い余ってまた買っちゃったんですヨ、ロマサガ2。
もはや何度目どころの話ではないプレイを早速開始して、チマチマ進めつつ横で見ている嫁に色々説明してみたところ、
嫁「私もプレイしたけど知らない事多すぎない…?」
と首を捻っておりました。さもありなん。ゲームの中では分からない事とか気付けない事とか多すぎるんですよね、このゲーム。
序盤から計画的に武器・防具の開発を行う事とか、全身鎧はどうすれば強化できるかとか。術法研究所の設立条件とか、大学を建てるメリットとか。
知らなくてもクリアは出来るけど、知ってるとより計画的、かつ効率的にプレイを詰めていける数多くの知識。
何度もプレイする事で覚えた知識は、次回のプレイをより洗練されたものに仕上げてくれます。嗚呼…なんて報われるゲームなのか…!!(ウットリ)
こうして道中を詰めに詰めて、自分の納得いく形にパズルのピースがカチ、カチっとはまっていく中で先へ進めるこの気持ち良さ。
少しずつ理想の形に近付けていくこの楽しさ。
「次の皇帝で〇〇倒すから今の皇帝で〇〇閃いておこう!」
「合成術全部作りたいからこのキャラで術法レベルここまで上げて…」
何世代にも渡る壮大なスケールの戦いも、フタを開けると中身はチマチマとした計画プレイの集合体。
ローマは1日にしてならず。アバロンも然り。
地道オブ地道な努力こそが、明日のアバロンを造るのです!!
そんな一瞬の隙もボンヤリも許さない緻密なプレイで鍛え抜いた自慢の皇帝ご一行が、ついにラスボスへ到達する時がやってきます。
ここで鍛えまくったマイパーティーがラスボスを倒してエンディングだ!とスンナリ行くなら、正直「ラスボスまで到達できる」時点である意味ゲーム部分は一段落しちゃってるワケで。
こうなっちゃうと、自分の場合ちょっとトーンダウンしちゃうんですが。
ロマサガ2は、ある意味ここからが本当の地獄です。
詰めに詰めまくってギチギチに鍛えまくって、もうこれ以上は鍛えられないところまで極めきった自慢のパーティーが
下手すると1ターンで蹂躙される光景。
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頭が真っ白になる瞬間です。
何で!?何が間違ってたの!?ていうか全然勝てる気しないんですけど!?
1ターンの間に「熱風」「サイコバインド」で2回攻撃されただけで全滅。
いや待って待って。どうなってんのコレ。
最大HPが999までしか上がらないのに全体に800とか喰らう攻撃2回とかもう勝たせる気ないでしょ!?死ぬじゃん。絶対死ぬじゃん!!
もう何をしても勝てる気がしない…詰んだ…何でか分からないが詰んだ…!!
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そう、このゲーム、真っ当に戦った時のラスボスが「異常に強い」のです。
もちろん真っ当じゃない方法もあるので、ソレを使っちゃえば超楽勝です。
何だったらノーダメージでも倒せます。
だがしかし。
それで、この「ゲーム」をクリアしたと言えるでしょうか。
否。断じて否!!
挑まれた勝負に背を向けて、自分で自分を偽った末の勝利などに何の価値があるというのか…!!それで自分が胸を張って「勝った」と言えるのか!!
初代皇帝レオンから最終皇帝にまで脈々と伝承されてきた技と力は、こんな理不尽な暴力の前に膝を屈して終わるようなものではないはずだ!!
勝つ…!!俺は実力だけで、アイツを倒す!!
…この覚悟を決めた時に、このゲームにおける最大最後の山場が幕を開ける事になるのです…!!
マジメな話、「ラピッドストリーム+クイックタイム」でしかラスボスを倒した事がない方は、一度ガチ勝負でラスボスと戦ってみて下さい。
まあまあ無理ゲーです。ホントに。
でもこの「ラスボス」がいるからこそ、このゲームは最後まで「挑戦」する意味がある。最後まで「ゲーム」をプレイする事が出来る。
ラスボス戦が決して消化試合にならず、むしろそれこそが最大の難関…!!
勝てる気配すらしないラスボスを、ああでもないこうでもない…と頭使ってアレコレ考えて、手を変え品を変え色々試して。
試行錯誤の中でコレが正解!!って思えたパターンで何度も何度も挑戦していく中で、運良くいい展開が続いたりして、でもこっちもギリギリで…!!
あと一発喰らったらもう駄目だ…!ってところで必死に繰り出した攻撃が、ついにラスボスを仕留めたその瞬間!!
もうね、
奇声と共に正座で大ジャンプです!!
それくらい気持ちイイんですヨ!!達成感、やり遂げた感がハンパない!!
そう、この脳汁が溢れそうな瞬間こそが、このゲームの到達点なのです!!
この瞬間を味わうために、研究を重ね、綿密な計画を立て、キャラを鍛え。
そして最後の最後にあり得ない強さのラスボスに何度も挑んで、勝利する。
長きに渡る研鑽と戦いの記憶こそが、この時をさらに極上なものに昇華してくれる…と言うとカッコイイ感じですが、まあ端的に言うと
ホントに、ホントによくやったな、俺…!!
苦難の道程のフラッシュバック、ラスボス戦のフラストレーションとそれを倒した時の快感と…もう色々な感情が綯い交ぜになった中で、静かに流れるエンディング。…ああ…コレが感動というものか…!!
この「最後までやり遂げた」達成感、そして感動!!ぜひ一度皆様にも挑戦して、味わって頂きたい極上の瞬間です!!
今ならSwitchでリメイク版もプレイできる「ロマンシング サ・ガ 2」。追加クラスや追加ダンジョン、新アイテム等も色々増えてより面白くなっている本作を、ぜひぜひプレイしてみて下さいマセ!!
最後まで楽しめる事、請け合いですヨ!!✨
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